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目ざめよ! 2011
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気候サミット ― 解決策になるか

「世界は一致団結して気候変動に立ち向かわなければならない。科学的にほとんど議論の余地のない点だが,もし我々が何も手を打たなければ,さらなる干ばつや飢餓や大量の人口移動を招き,それが今後,幾十年にもわたって紛争の火に油を注ぐことになるだろう」。―米国大統領,バラク・オバマ。

地球は病気にかかっている,高熱を出している,とある科学者たちは言います。英国の新聞ガーディアン(英語)によると,地球の気温は“限界点”に近づいており,その微妙なラインをわずかでも上回るなら,「環境は急激に変化し,それが引き金となって地球の気温が大幅に上昇する」だろう,と科学者たちは見ています。

このような事態になったのはなぜでしょうか。状況が好転する見込みはありますか。そもそも人類には,直面している他の多くの難題に加えて,この地球温暖化という問題を解決する能力があるのでしょうか。

多くの科学者たちは,おもな要因が人間の活動にあるとしています。産業革命,またそれ以降,石炭や石油など化石燃料の使用量が増えたことが関係している,と考えているのです。別の要因は森林の乱開発です。森林は,地球環境にとって肺のような働きをしており,温暖化を引き起こす温室効果ガスの一部を吸収します。ところが,森林が大量に伐採されると,大気中の温室効果ガスは増加していきます。こうした問題に取り組むため,世界の指導者たちは気候サミットを開催してきました。

京都議定書

1997年に採択された京都議定書という合意文書では,温室効果ガス排出量に関する新たな目標が定められました。この議定書を批准した欧州連合(EU)諸国と他の37の先進国は,2008年から2012年までの5年間に,温室効果ガス排出量を1990年比で平均5%削減することに合意しました。

とはいえ,京都議定書には幾つかの大きな問題点がありました。その一つは,米国が批准しなかったことです。さらに,中国やインドなどおもな途上国も,排出量の明確な制限を受け入れませんでした。しかし,米国と中国の二酸化炭素排出量だけで,世界全体の排出量の約40%を占めています。

コペンハーゲン・サミット

コペンハーゲン・サミット(COP15)の目的は,京都議定書に代わるものとして,2012年以降の拘束力のある新たな目標を設けることでした。a 気候変動に対処するため,2009年12月,119人の首脳を含む192か国の代表者がデンマークのコペンハーゲンでの会議に出席しました。COP15には次のような三つの大きな課題がありました。

1. 法的に拘束力のある合意に達する。先進国は,必要な排出制限を受け入れるでしょうか。主要途上国は排出量の増加を抑えるでしょうか。

2. 長期的解決のために資金援助を行なう。途上国は,増大していく地球温暖化の影響に対処し,クリーンエネルギー技術を開発するため,今後何年にもわたって幾十億ドルもの資金を必要とするでしょう。

3. 排出量のモニタリングシステムに合意する。そのようなシステムがあれば,各国は排出制限を守り,途上国は支援金を適切に活用するように促されます。

これら三つの課題を解決できたでしょうか。交渉は幾つもの重要な点で紛糾し,野心的とは言えない小さな点においても,意見の一致に至るのは難しく思われました。会議終盤の数時間に,28か国の指導者たちはコペンハーゲン合意と呼ばれる最終文書の作成に何とかこぎつけました。ロイター通信によると,「締約国会議はコペンハーゲン合意に留意する」というあいまいな言葉をもってようやく採択されました。つまり,合意内容を実行するかどうかは個々の国にゆだねられたのです。

事態の行方は?

これまで多くの話し合いがなされ,今後も会議が予定されていますが,解決に向かうかどうかは全く不透明な状況です。「地球は煮え続けるだろう」とニューヨーク・タイムズ紙(英語)のコラムニスト,ポール・クルーグマンは述べています。多くの場合,政治面や経済面の短期的な利益が優先され,環境に及ぼす長期的な影響は見過ごされがちです。結果として,これまでと同じ取り組み方が続くのです。「気候変動対策に反対する立場を理解したいなら,金の流れを追えばよい」とクルーグマンは言います。さらに,自国での気候変動への対策は,結局「いつもの欲深さと[政治面での]弱腰な態度」のために押しつぶされている,と書いています。

地球温暖化は,ハリケーンや台風とよく似ています。気象学者はハリケーンの勢力を測定し,進路をかなり正確に予測できるので,その情報は進路上にいる人々にとってたいへん役立ちます。とはいえ,科学者も政治家も経済界のリーダーたちも,ハリケーンを止めることはできません。地球温暖化についても同じことが言えるでしょう。この事実は,聖書のエレミヤ 10章23節にある次の言葉を思い起こさせます。『地の人の道はその人に属していません。自分の歩みを導くことさえ,歩んでいるその人に属しているのではありません』。

地球温暖化は終わる ― 神の方法で

『地を形造られた方,それを造られた方は,それをいたずらに創造しなかった』と聖書は述べています。(イザヤ 45:18)また,「地球は永久に存続する」ともあります。―伝道の書 1:4,「新国際訳」(英語)。

神は,地球が人の住めない場所になるのをお許しになりません。人間の物事に介入して,失敗している人間による支配と,地球を大切にしない人々に終わりをもたらされます。一方,道徳的に正しい生き方をする人々,神を喜ばせたいと誠実に願う人々すべては生き続けるようにされます。箴言 2章21,22節にはこう記されています。「廉直な者たちが地に住み,とがめのない者たちが地に残される……。邪悪な者たちは地から断ち滅ぼされ,不実な者たちは地から引き抜かれるのである」。

[脚注]

a COP(Conference of the Parties)とは締約国会議のことで,国連気候変動枠組み条約に基づいて定期的に開催されています。

[13ページの囲み記事]

大気に含まれる温室効果ガスは,地表からの熱放射を吸収します。現代の工業活動によって大気中に放出されるガスの多くは温室効果ガスで,二酸化炭素,クロロフルオロカーボン,メタン,亜酸化窒素などが含まれます。二酸化炭素だけでも,現在,年間250億㌧以上が放出されています。産業革命が始まって以来,大気中の二酸化炭素量は40%増加した,と報告されています。

[12ページの図版のクレジット]

Earth: NASA/The Visible Earth (http://visibleearth.nasa.gov/); Barack Obama: ATTILA KISBENEDEK/AFP/Getty Images

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