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  • 良い成績のためなら不正も構いませんか
  • 目ざめよ! 2012
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目ざめよ! 2012
目 12/8 26–28ページ

良い成績のためなら不正も構いませんか

あなたは学生ですか。そうであれば,良い成績を取るために不正をする生徒もいることを知っているでしょう。現にこの問題は広く見られます。2008年にジョセフソン倫理研究所が米国の3万人近くの高校生を対象に行なった調査によると,生徒の64%はその年に試験でカンニングをしたことを認めました。実際の数字はもっと高いのではないかと見る人たちもおり,75%を超えると指摘しています。

ヨーロッパでも不正,特に盗用が深刻な問題になっています。電子ジャーナル「デジットヒューム」(英語)に掲載された記事にはこうあります。「学生の論文,修士論文,博士論文を既製の商品のように販売するウェブサイトもある。この新たな問題に対して懸念が増し加わっている」。

不正がこれほど大きな問題になったのはなぜですか。不正は実際に本人のためになるのでしょうか。たとえ成績を上げられないとしても,正直であることは今でも最善の方法ですか。

広く見られるのはなぜか

倫理観の低下。「多くの教育者は,不正が増え広がっているのは,倫理観が損なわれた自己中心的な文化に原因があると見ている」。「アメリカ教育委員会ジャーナル」はそのように伝えています。高校の特別進学クラスに所属していたある生徒は,そのクラスの生徒たちについてこう語っています。「みんながカンニングをしました。良い学校に入るための成績が必要でした。わたしたちは,道徳的にはきちんとした生徒で,倫理観のない人とは違います。ただ良い大学に入りたかっただけです」。保護者の中にも,この傾向に同調する人たちがいます。子どもの“成功”を願うあまり,不正を容認したり黙認したりします。こうして子どもの倫理観はさらに低下してゆくのです。

成功するようにとの圧力。国際学習倫理センターを創設したドナルド・マッケーブによれば,カンニングをする生徒たちは,それをやりおおせる人がいる中で自分もしなければ損をする,と考えています。

電子機器の使用。新たな電子機器が普及し,以前より簡単に,しかも高度な方法で不正ができるようになっています。作成済みの期末レポートや,宿題の答えをインターネットでダウンロードし,交換し合えるのです。不正が発覚するケースはごくわずかで,そのため他の人たちも平気でするようになります。

粗末な手本。大人の世界で不正行為はごく当たり前になされています。不正は大企業,政治,スポーツ界で見られます。家庭で親が所得税や保険金の請求などで不正をすることも少なくありません。デービッド・カラハンは,「不正行為の文化」(英語)という著書の中でこう述べています。「若い人は,特定の立場にある人や手本と仰ぐ人たちが不正をするのを見るなら,しても構わないと考えるだろう」。本当に構わないのでしょうか。ただ成績を上げるためなら,不正をするのは正当なことですか。

なぜ不正を避けるべきか

「良い教育は何のために受けるのか」と考えてみてください。それは,大人としてさまざまな責任を担えるよう備えることではないでしょうか。例えば職場では,問題を分析して解決するという責任があります。カンニングを習慣的にする生徒には,こうした貴重な能力は身につきません。自分の弱点にいわばふたをしたまま大人になり,生活のいろいろな状況に対応できなくなってしまうのです。

しかも,「学校でよくカンニングをするなどして,早くから安易な方法ですり抜けてきた人は,仕事に就いてからも同じようなやり方を続ける場合が多い」とカラハンは言います。そのような人は,偽ブランドの服や腕時計に似ています。本物のように見えても,いずれは周囲を失望させるのです。

さらに,不正が見つかって結果を身に招くことも,もちろんあるでしょう。気まずい思いをし恥をかくことは当然ですし,退学やもっと厳しい処分を受けることもあります。聖書も,「何であれ,人は自分のまいているもの,それをまた刈り取ることになる」とはっきり警告しています。(ガラテア 6:7)とはいえ,見つかることへの恐れが不正を避けるいちばんの理由であってはなりません。もっと高いレベルで考える必要があります。

成功の本当の鍵は正直さ

本当に賢い若者は,人としての価値ある特質を身につけるよう努力します。それは試験の時だけでなく,生涯ずっと本人に役立つものです。そのような若者は,学校でよく学び,大切な価値規準を持つよう努めます。その規準を持つことは自尊心を高め,仕事に就く時には雇い主に喜ばれます。さらに,本人は幸福感を持ち続けることができます。

このような規準は聖書に収められ,それに従う若い人が損をすることはありません。むしろ,テモテ第二 3章16,17節にあるとおり,「十分な能力を備え,あらゆる良い業に対して全く整えられた者となる」のです。ホルヘという生徒はこう言います。「クラスメートは,努力せずに良い成績を取ろうとしてカンニングをします。でも僕は神を喜ばせたいと思います。聖書の箴言 14章2節には,『廉直に歩む者はエホバを恐れている。しかし,自分の道において曲がっている者は神をさげすんでいる』という言葉があります。神からは何も隠せません。だから,僕はカンニングはしません。また,ほかの生徒のカンニングを手伝いません」。

聖書の原則に従おうとする生徒がクラスで一番の成績を取れるとは限りません。でも,そのような生徒は真に賢い人です。今後の人生の歩みで成功してゆくための確かな土台を築いているからです。(詩編 1:1-3。マタイ 7:24,25)さらに,創造者でもある神が是認し支えてくださることも確信できます。

[28ページの囲み記事/図版]

考えるとよい原則

● 「永久に堅く立てられるのは真実の唇であり,偽りの舌はほんの一瞬にすぎない」。―箴言 12:19。

● 「忠実な行ないの人は多くの祝福を得(る)」。―箴言 28:20。

● 「まことの神はあらゆる業をすべての隠された事柄に関連して,それが善いか悪いかを裁かれる」。―伝道の書 12:14。

● 「わたしたちは……すべてのことにおいて正直に行動したいと願っている」。―ヘブライ 13:18。

[26,27ページの図版]

新たな電子機器が普及し,より簡単に高度な方法で不正ができるようになった

[28ページの図版]

カンニングをする生徒は偽ブランドの腕時計のようで,上辺だけの価値しかない

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