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  • 10代の鬱 なぜ? 何ができる?
  • 目ざめよ! 2017
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目ざめよ! 2017
目17 No. 1 3–7ページ
10代の少年が憂鬱な様子でベッドの上に座っている

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10代の鬱 なぜ? 何ができる?

「うつ病の症状が出ると,何もする気がなくなります」と,アンナaは言います。「いつもなら大好きなことも,するのが嫌になります。ただ寝ていたいと思います。自分は可愛くない無価値な人間で,みんなの迷惑になっていると感じることもよくあります」。

「自殺を考えました」と,ジュリアは言います。「本当に死にたかったわけではありません。ただ,憂鬱な気持ちを終わらせたかったのです。普段はよく気が付くほうですが,うつ状態になると,人にも物にも関心がなくなります」。

アンナとジュリアは,10代の初めにうつ病になりました。若い人はときどき落ち込んだりするものですが,アンナとジュリアの場合は,一度うつ状態になると,その状態が数週間から数か月続きました。「深くて暗い穴に落ち込んだみたいで,そこから抜け出せないんです。頭が変になったような,いつもの自分ではないような気がするんです」とアンナは言います。

アンナやジュリアのように感じる人は珍しくありません。うつ病と診断される若い人は激増しており,世界保健機関(WHO)はうつ病を,「10歳から19歳の少年少女の疾患や障害の主な原因」としています。

うつ病の症状は思春期に始まることがあります。睡眠パターン,食欲,体重に変化が生じたり,失意,絶望,悲しみを感じたり,無気力になったりします。他の徴候としては,引きこもり,集中力や記憶力の低下,自殺願望や自殺行動,医学的に説明のつかない様々な症状などがあります。メンタルヘルスの専門家がうつ病を疑う時は,複数の症状が何週間も続いていないか,そのために日常生活を送るのが困難になっていないかを調べます。

考えられる原因

WHOによると,「社会的,心理学的,生物学的要因が複雑に絡み合って,うつ病を引き起こし」ます。以下のような要因も含まれるかもしれません。

遺伝や病気など。ジュリアの場合のように,うつ病は家族の中で複数の人に発症することも少なくないので,遺伝も一因ではないかと考えられています。遺伝が脳内の化学作用に影響を与えるのかもしれません。他にも,循環器疾患,ホルモン値の変化,うつ病の原因ではなくても症状を悪化させかねない薬物の継続的使用などがあります。b

ストレス。少しのストレスには良い面もありますが,慢性ストレスや過度のストレスは体にも心にも有害です。そのせいで,感受性が強くて影響を受けやすい10代の人たちがうつ病になることさえあります。とはいえ,うつ病のはっきりした原因はいまだに不明で,先に述べたような様々な要因が絡み合っていると考えられます。

うつ病につながるストレス関連の要因としては,親の離婚や別居,愛する人の死,暴力あるいは性的虐待,大きな事故,病気,学習障害などがあります。その結果として,子どもが疎外感を抱く場合は特にそうです。学校の成績に関して,親の期待があまりにも高いことも原因となる場合があります。また,いじめ,将来への不安,うつ病の親との疎遠な関係,親がいつ何をしでかすか分からないことなども引き金となる場合があります。では,うつ病になった10代の人には,何ができるでしょうか。

自分の心と体のケアをする

中等度から重度のうつ病の場合,普通は投薬とメンタルヘルスの専門家によるカウンセリングが行なわれます。c イエス・キリストはこう述べました。「丈夫な人に医者は必要でなく,病気の人に必要なのです」。(マルコ 2:17)体のどんな部分も病気になります。脳もです。また,心と体はつながっているので,ライフスタイルを変えることもお勧めです。

もしあなたがうつ病にかかっているなら,無理のない方法で体や心の健康をケアしましょう。例えば,体に良い食事を取り,十分な睡眠を取り,定期的に運動します。運動をすると,化学物質が放出されて,気分が良くなり,元気が出て,よく眠れるようになります。できれば,どんな時に鬱のスイッチが入るのかを突き止めて,それを避ける工夫をしてください。信頼できる人に気持ちを打ち明けます。家族や友人など親しい人たちとの絆はあなたを支え,うつ病と上手に付き合えるよう助けてくれるので,症状が軽くなるかもしれません。自分の考えや気持ちを日記につけることもできます。先ほどのジュリアもそうしました。そして何よりも,自分と神との関係に注意を向けることが大切です。そうすれば,人生に対してもっと明るい見方ができるようになります。イエス・キリストはこう述べています。「自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです」。―マタイ 5:3。

10代の少女が両親と食事をしている。運動している。睡眠を取っている。

きちんと食べ,よく運動し,よく眠る

10代の少女が聖書を読んでいる

聖書を読むと心がいやされる

アンナもジュリアも,イエスの言葉が正しいことを実感しました。アンナはこう言います。「クリスチャンの活動に参加していると,自分の抱える問題ではなく,他の人のことを考えるようになります。いつもそうできるわけではないけど,以前よりはずっと前向きになりました」。ジュリアは,祈ったり聖書を読んだりすることで心がいやされ,こう述べています。「祈って,自分の思いを神様に打ち明けると,気持ちが楽になります。聖書を読むと,神様がわたしのことを大切に思い,本当に見ていてくれることが分かります。将来に対してもポジティブになれます」。

人間を創造した神エホバは,人の生い立ち,経験,遺伝子構造がその人の物の見方や感情に影響を及ぼすことをよく理解しておられます。それで,必要な支えと助けを与えることができます。例えば,あなたのことを理解し,感情移入してくれる人たちを通してそうしてくださるのです。さらに将来,神がわたしたちの病気を,身体的なものも精神的なものもすべて治してくださる時が来ます。「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」と,イザヤ 33章24節は述べています。

そうです,聖書の約束によると,神が「[わたしたちの]目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない」時が来るのです。(啓示 21:4)本当に温かくて心強い約束です。人類と地球に対する神の目的についてさらに知りたいと思われる方は,ウェブサイトjw.orgにアクセスしてください。優れたオンライン版聖書と,うつ病をはじめとする様々なトピックに関する記事をご覧になれます。

a 名前は変えてあります。

b 様々な病気,薬,街角で手に入るドラッグなどは,人の精神状態に影響を及ぼすことがあります。ですから,医師から適切な診断を受けることが必要です。

c 「目ざめよ!」誌は,特定の治療法やセラピーを推奨してはいません。

親にできること

  • 覚えておきましょう。うつ病の若い人は,感情を表現するのを難しく感じたり,自分に起きていることを理解していなかったりします。うつ病の症状に気づいていないことさえあります。

  • 若い人の場合,うつ状態にあることを大人とは違う形で表わすものです。ですからお子さんの振る舞い,食習慣,気分,睡眠パターン,交友関係などに大きな変化がないかに気をつけましょう。変化が見られ,それが何週間も続く場合は要注意です。

  • 自殺をほのめかすような言葉や素振りは,真剣に受け止めましょう。

  • うつ病ではないかと思える(単なる憂鬱な気分ではない)場合は,医師に診てもらうようにしましょう。

  • お子さんが医師の指示に従うよう助け,改善が見られない場合や副作用がある場合は医師に相談しましょう。

  • 食事,運動,睡眠の規則正しい習慣を,家族で保ちましょう。

  • お子さんとの良いコミュニケーションを保ち,うつ病の徴候が少しでも見られたなら,それを放置しないよう助けましょう。

  • うつ病には,孤独感,恥ずかしさ,自分には価値がないという気持ちが伴うので,あなたがお子さんを愛していることをいつもはっきりと伝えましょう。

“心の救急箱”

心の救急箱に入れるものは,ポジティブになれて元気が出る品,聖句,曲,本や雑誌,思い出など

うつ病で悩んでいるなら,自分の考えや感情をコントロールするのに役立つ“心の救急箱”を作ることができます。ここにあるアイテムなど,自分に合ったものを入れておけるかもしれません。

  • がっかりした時に気持ちを聞いてくれる人の電話番号

  • 気分が上がる曲

  • 心にグッとくる言葉,元気が出る本や雑誌

  • いやされ,勇気をもらえる聖書の言葉のリスト。詩編 34:18; 51:17; 94:19やフィリピ 4:6,7など

  • 大切な人からもらった思い出の品

  • ポジティブなことや楽しかった思い出を書いたノート

うつ病と10代の女子

10代でうつ病になる率は,女子のほうが高いようです。それは,男子よりも感情的,身体的,性的ないやがらせや虐待に遭うことが多いからです。そうしたことから来るストレスも,うつ病の一因かもしれません。「自分の外側の恐ろしい世界と内側のカオスがぶつかると,圧倒されてしまい,混乱をきたすことが多い」と,専門のカウンセラーであるシャロン・ハーシュは書いています。また,女の子はメディアが描く“理想の”体型に必要以上に振り回されることがあります。自分の外見に自信がなかったり,友達にどう見られているかを気にしすぎたりすると,うつ病になりやすいかもしれません。d

d 「目ざめよ!」2016年No.4「聖書の見方 外見の美しさ」をご覧ください。

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