ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔56 8/15 317–319ページ
  • その26 アジヤと太平洋地域での拡大

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • その26 アジヤと太平洋地域での拡大
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 大平洋の島々
  • 全世界の報告
  • その25A 欧州における拡大(1945-1955)
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
  • その24 西半球における拡大
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
  • その31 御国活動の40年終りてその50年目に入る
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
  • 『聞くだけの人ではなく御言葉を行う人となりなさい』
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
塔56 8/15 317–319ページ

ヱホバの證者の近代歴史

その26 アジヤと太平洋地域での拡大

世界で最大の大陸であるアジヤは,尨大な土地を擁しています。この地域に住む12億7200万人の住民へのヱホバの証者の伝道成果は,どんなものでしょうか。伝道の進歩は遅々たるものでしたが,しかしたしかに進歩しています。アジヤは異教のはびこつている土地です。また,東洋文明の発祥地でもあり,モハメット教,ヒンヅー教,仏教,孔子の教えが根強い地盤を持つています。このために,多くの人々の心は,筆舌に尽しがたい複雑な入り乱れた状態になつています。アジヤの人々は,伝統と昔からの民俗習慣をよく守り,西洋の人々の目から見て,どんなに不合理であり,理くつに合わないものであろうとも,東洋の人々は,たしかめずに事実として受け入れる傾向があります。東洋の複雑な言語は,バベルにおいて,言葉が乱され,各言語がその困乱の状態から派生してきたかをよく物語つています。アジヤの人々は,より良い,簡単な新しい方法があつても,なかなか受け入れようとはしません。そして改宗を忌み嫌い,他人から授助をさしのべられるのを好みません。沢山の人々はなおかつ非現実の世界に住み,現実の生活の事実を直視しようとしません。偶像崇拝先祖崇拝がひろく行われ,(また罪という観念がない為に,道徳上の抑制する力が弱く)不道徳が甚しく,そのためアジヤ人の精神水準は極めて低く,動物と大差ない生活を送つているものも少くありません。サタンこそ,これらの尨大な大衆をかくも低い精神状態に追いやつている者です。しかしながら,これらの土地にも,ヱホバ神は,正直で謙遜な民を有しておられ,いま,ヱホバの証者により,集められつつあります。

1942年,ヱホバの証者の伝道の業は,この広大なアジヤの大陸で,殆んど行われておりません。その年に,406名の活潑な伝道者が報告していましたが,それは,殆んどインド又はその近辺の土地においてでした。戦争中,日本の伝道の業は禁止されていました。1947年の3月から5月まで,協会の会長は,書記と共に,極東,中東,近東方面の大規模の旅行を行い,アジヤの地にいる証者を訪問しました。これら各種の国々の訪問中に,宣教者の家の設立についての取極めがなされています。まず1947年には,僅か17名の宣教者が派遣されていましたが,1955年までに,186名の宣教者がアジヤの18の国々の各地で働いていますが,そのなかには,日本も含まれています。言葉は大きな障害ですが,宣教者は一生懸命に勉強し,その国の言葉で人々と話を交わせるように努めています。アジヤの活潑な伝道者数は,1942年には406名であつたのに,1955年には,4541名へと上昇しています。多大の困難と戦いながらも,強固な拠点は,レバノン,パレスチン,パキスタン,ビルマ,シャム,インド,韓国,中国の一部,最後に日本の各国に築かれて行きました。

真のキリスト教という点から見ると,アジヤは,真に『暗黒』の大陸とも呼び得ることでしよう。次に初期の遅々たる進歩をかかげましよう。

年度 国の数 奉仕者数 伝道時間

1942 6 406 93,223

1947 8 475 140,661

1952 19 2274 504,301

1955 18 4541 915,269

今日,28万人について,僅か1名のヱホバの証者がいる割合になつています。この大陸で,良いたよりの伝道は,なんと強く要望されていることでしよう! しかし,いまでは強固な地盤が築かれ神の御言葉はますます人々の心に浸透していますから,霊的の闇にとらわれている莫大な群衆のうちから,更に数多くの人々は,真のキリスト教へと心をふり向けることでしょう。

大平洋の島々

全世界のヱホバの証者の拡大を順次に調べてきましたが,次は,太平洋の美しい島々やフィリッピン,オーストラリヤ,ニュージーランドの諸島を検討して見ます。この太平洋の広大な地域には,ポリネシヤ人,アジヤ人,西洋人から成る1億1千万にのぼる島民が住んでおります。ある面から見ると,それらの人々は,アジヤ大陸に住む人々と比較して,はるかに恵まれています。しかしアジヤ文明,思考,宗教は,これらの島々の住民に可成りの影響を与えてきました。幾世紀ものあいだこれらの島々は,西洋からの支配をうけ,民主的な考えが力を占めています。そのため,この地において,東西両洋の考えが合流して,思考は混合したものとなつています。人々の中の大部分の者は,良い教育を受けており,また1世紀以前から聖書も数ヵ国語に訳されて,配布されています。これはこの方面でのキリスト教の発展と拡大に大きな助けでした。人々は,毎日々々をあわただしく過しておらず,友好な態度をもつて,ヱホバの証者をよく迎えます。

オーストラリヤの土地では,ものみの塔協会の支部事務所は,遙かむかしの1903年にすでに設立されており,時が経つにつれて,ニュージーランドやその他の諸島へと,伝道の業は発展して行きました。1942年と云えば,太平洋戦争は,まだ酣の頃でしたが,4275名の活潑な伝道者が伝道していました。エヌ・エッチ・ノア兄弟とエム・ヂー・ヘンシェル兄弟とは,1947年の2月の初めに,飛行機により,太平洋の主要な国々を訪問し,大会を開催したり,宣教者の家を設立する場所を決定したりして,大規模な拡大の基礎を築き上げました。同年,13名のギレアデ卒業の宣教者は,これらの島に到着し,教育の業を開始しています。1955年までに,宣教者の数は85名へと増加しました。1955年には,それらの土地の証者は,驚異的な3万8325名という数にまで達しています。

『栄光をヱホバにかうぶらせ,その頌美をもろもろの島にて語りつげよ。』(イザヤ 42:12)このことは私たちの時代の1945年から,文字通りに成就しています。どうぞ,次の表を御覧下さい。

年度 国の数 奉仕者数 伝道時間

1942 3 4,275 701,037

1947 6 7,385 1,390,228

1952 12 26,690 3,590,037

1955 19 38,325 5,421,019

いま力強い伝道が太平洋に行われ,幾千というヱホバの『他の羊』は,『ベウラ』の地にある神権の新世社会に集められつつあります。1955年には2800名の島民について1名のヱホバの証者がおりました。新しい世の光はこれらの遠隔の地にまで達しています。ヱホバの正しい羊飼は,ほんの1点の場所をも見逃しません。沢山の宣教奉仕者がこの楽しい良いたよりの伝道に参加すればする程,ヱホバの輝しい御名の宣明時間は,ますます増加することでしょう。

ここに掲載されている表を見れば,全地でのヱホバの証者の伝道の拡大の状態がよく分ります。これは,1955年度分までの報告を含んでいます。

全世界の報告

年度 国の数 奉仕者数 伝道時間

1942 54 115,240 28,464,352

1947 86 207,552 43,842,305

1952 127 456,265 68,703,699

1955 158 642,929 85,832,250

これらの数字は,『御国のこの良いたよりは,すべての国民に対して証しをするために,全世界に伝道されるであろう。それから全き終りが来るのである。』というイエスの御命令が,どれ程,大規模に果たされたかをよく物語つています。(マタイ 24:14,新世)今日の全世界では24億の人口がありますから,3732名について1名のヱホバの証者が奉仕していることになります。イエスの御言葉,『収穫は多いが,働き人は少ない』はまことに真実です。今後も全地で御国の業が拡大される見込みは,非常に大きなものです。ヱホバの御慈悲により,もう少しの時が許され,現在の時代のより多くの人々が真のキリスト教の思考の光に照らされるよう望んでいます。

このような全地のクリスチャン活動には,組織と計画が必要です。幾百万冊という聖書は配布されなければなりません。その他の幾百万冊という聖書の出版物や教科書は,書かれ印刷され,または100余の異つた言語に訳されねばなりません。このような仕事は,給料をうけとる働き人によつて為されているのではなく,ヱホバ神へ全く献身している奉仕者により自発的に奉仕されています。多額の金銭も寄附され,また幾百万という伝道時間は,全世界的の規模をもつ,この教育の仕事についやされています。しかもこれは,皆,無私の動機をもつて行われているのです。ものみの塔の全地の活動を指導している本部は,ニューヨーク,ブルックリンにあり,そこからの指示は78の支部事務所を通して伝達されています。ベテルで働いている人(全時間の自発奉仕者)により奉仕されている印刷工場は,次の場所に設置されています,即ち,ブルックリン,ドイツのビースバーデン,スイスのベルン,スヱーデンのヂャコブスパーク,南アフリカのヱランドスフォンティン,オーストラリヤのシドニー,カナダのトロント,イギリスのロンドン等です。小規模の印刷は始んどの支部事務所で行われています。全世界の各地にあるベテルの事務所と工場では,証者たちが全時間の奉仕をしており,ブルックリンの本部の他に78の支部があつて,そこには合計1101名が働いております。

ギレアデを卒業した外国宣教者の数は,1814名に上り,それに加えて,1万5197名の多数の開拓者や,特別開拓者が各地で奉仕しています。それらの全時間奉仕者により,伝道運動に多大の貢献が為されてきました。伝道方法は全世界で全く同一です。いまでは41ヵ国語に訳され,毎号230万冊の発行部数をもつ『ものみの塔』は,一致した霊的糧の供給という役割を果しています。これにより,全世界の証者の思考,献身,活動は,全く統一されたものとなり,現在でもその状態は維持されています。

すでにヱホバの証者は一つの清い言葉,聖書の真理という言葉を語つています。ヱホバ神からの人類に対する啓示は,最も偉大な書,聖書のうちに集められ,保存されてきました。ヱホバは人種偏見を持つておられる神では決してありません。神は,正義を愛する凡ての人々に御言葉という宝を与えられておられます。聖書は万人の心に訴え,凡ての偽りの思考をくつがえす力を持つものです。ヱホバの証者はいつも熱心に研究し続けて,人々に理路整然と説明し,証拠を示して,伝統的な誤ちの思考から人々をとき放ちます。宣教者は多くの時間をかけて,任命された国の言語を勉強し,その国の人々と話しができるように努めています。これらの愛の努力により,最高至上者,ヱホバに対する,全地の証者の讃美の声は,ますます高らかに歌われています。

(つづく)

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする