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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
塔56 7/15 274–278ページ

現在の活潑な訓練により生命の賞を得る

1 ヱホバとイエス・キリストは,熱心でない者をどのように見なしますか。そして,なぜですか。

熱心でない者は,ヱホバとキリスト・イエスに憎まれます。(詩 119:113。ホセア 7:8)もちろん,彼らは生命の賞を欲しています。そして,ヱホバの証者と共にいたい,と欲していますが,しかし生温い態度を取つているのです。彼らは興奮を感じたいと欲し,祝い事を好みます。しかし,彼ら自身は祝い事をするための働きをしないのです。キリスト・イエスは,熱くもなければ寒くもない彼らを御口から吐き出すでしよう。(黙示 3:14-16)彼らは競走に負けます。

2-4 私たちは何を為すべきですか。また何を持つべきですか。勝つためには何が必要ですか。

2 むかしのコリントの競技で競走した人々は,試合に全力をかけました。昔の一ギリシア人の走者は,24スティヂアムの距離を走り,最後まで耐え忍んで一着となりました。栄冠が頭上につけられた時,その走者は仆れて死にました。彼は自分の目的を達して,勝利を得たのです。しかし,私たちはどうですか。競走を第一に重んじて終まで耐え忍びますか。先ず御国とヱホバの義を求めよ。とイエスは私たちに諭しました。(マタイ 6:33)これをすることによつてのみ,私たちは勝つことができます。家族であろうと,仕事であろうと,楽しみ,欲望,いかなるものによつても,この戦に干渉させてはなりません。もし,そうするなら,あなたの勝利は覚束なくなります。

3 最終の勝利を得るまで,この戦を為し続けようと固く決意しなさい。意志の弱い走者が,頑健な体を持つても無益です。その人は,賢明な走り方をしません。あるいは,訓練中の下手な拳闘家のようです。彼は,なぐり袋を打たずに空気を打ちます。(コリント前 9:26)その人は,忍耐がないため,必らず敗けるでしよう。忍耐しようという決意が必要です。あなたの心は,競走に専念しており,ヱホバに依り頼んで強いものであり,かたく定まつてなければなりません。(詩 112:7)競技を最後まで成し遂げるために専心しなさい。全く,あらゆる妨害に打ち克つよう決意しなさい。もしそうするなら,競走に半分以上走つたことになります。走者であるあなたは,その競走に必要な走る速度を知らねばなりません。それは短距離競走ですか。それとも長距離競走ですか。走る速度を加減しなければなりませんか。あるいは全力で走らねばなりませんか。優勝する拳闘家や力士は,賢明な頭を持つているにちがいありません。なんの分別もない野牛とは違います。同じく,私たちも強い足を持ちながら,弱い心であつてはなりません。ただ家から家に歩くのではなく,私たちは強い心を持ち,聖書の話をする時には,的を当てなさい。賢明に走りなさい,競走に勝つて勝利を得るため,聖書の知識と叡智を用いなさい。あなた自身を強め,神の御言葉の知識で備えをいたしなさい。『あなた方は,ヨブの耐え忍んだことと,ヱホバの与え給うた報いについては聞き知つている。』― ヤコブ 5:11,新世。

4 イエスは,『最後まで耐え忍ぶ者は救われる。』と語られました。(マタイ 10:12,新口)あなたは,耐え忍びますか。もし耐え忍ばないなら,あなたは敗れるでしよう。パウロの次の言葉を銘記しなさい『私は確信する。死も生も,天使も支配者も,現在のものも将来のものも,力あるものも,高いものも深いものも,その他どんな被造物も,私たちの主キリスト・イエスにおける神の愛から,私たちを引き離すことはできないのである。』― ロマ 8:38,39,新口。

5 (イ)でたらめで発作的な訓練をするなら,なぜ勝者になれませんか。(ロ)ヘゼキヤはなぜ勝ちましたか。

5 でたらめな訓練をするなら,競走に負けます。時々,思い出したように伝道してはなりません。もし,そうするなら,あやふやな競走をしていることになります。パウロは,そうしませんでした。資格を得るために,定期的な訓練を受けなさい。発作的に走ることはできません。ちよつと全力を出して,また休むという仕方では勝は得られないでしよう。他の人に後れてきても,ちよつとのあいだうんと活動すれば,その後れを取り戻し,それからは息を抜いて,数週間ものあいだ誰にも会わなくても大丈夫だ,と思いますか。そう思うことはできません。『辺速者走ることに勝つにあらず,強き者戦に勝つにあらず。』(伝道之書 9:11)アッシリヤのセナケリブは,勝れた軍隊と力を持つていましたが,勝を得たのは包囲されていたヒゼキヤ王だつたのです。ヒゼキヤ王は,ヱホバを信じていました。ウサギとカメの話を憶えていますか。ウサギは目にとまらぬ走さで走り出ましたが,競走に勝つたのはカメでした。だが,みなさんも御存知のように,ヱホバの確かな御言葉は,人間のつくつた話よりも,ずつと勝れています。なぜヒゼキヤは勝ちましたか。彼は早かつたのですか。彼は強かつたのですか。彼は祈りを捧げて,ヱホバに従つたために勝ちました。そしてヒゼキヤはヱホバの答をうけました。ヱホバは,予言者イザヤを通してヒゼキヤに次のように告げられています,『我おのれの故によりて,僕ダビデの故によりてこの城をまもり,この城を救わん。』(イザヤ 37:35)その夜,ヱホバの御使は,18万5000人のアッシリヤ人を殺しました。(列王紀略下 19章)私たちの戦でも,一撃するだけで,敵はなくなりません。効果的な打撃を打ち続けることが是非必要です。それで,証言の業のときに,定まつた聖句だけとか,一つの聖書の話だけを用いるのは良くありません。変化したものを持つためには,ちがつた変つたものを多く持たねばならないのです。そして,良いたよりをひろめるにあたつても,又は守るにあたつても,それらを正しく用い続けなければなりません。

6 私たちは誰を恐れてはなりませんか。私たちは,誰を恐れるべきですか。

6 次のような規則もあります,拳闘の試合や,勝負をする人々は恐れを持つてはなりません。それで,証言をするときに私たちは恐れを持たず,霊的な力に確信して,真理の言葉を正しく取扱うべきです。パウロは,競走について多く語るだけでなく,試合で戦うことをも述べています。(コリント前 9:26。テモテ前 6:12。テモテ後 4:7)伝道するなら反対をうける,ということを憶えて下さい。反対されたとき,あなたはどうしますか。あなたは恐れて止めますか。もしそうするなら,あなたは失格して戦に加わることができません。ヱホバは,こう言われています,『おくびような者,信じない者……すべて偽りを言う者には,火と硫黄の燃えている池が,彼らの受くべき報いである。これが第二の死である。』(黙示 21:8,新口)人間を恐れるならば,罠におちいり,生命の賞を得ることができません。(シンゲン 29:25)『ヱホバを恐るるは,智恵のはじめなり。』― 詩 111:10。

7 組単位に試合が勝つたり負けたりすることは,どんな教訓を与えていますか。

7 むかしの試合は,組<チーム>単位で勝負が決められたのであつて,ひとりの選手で勝負が決められたのではありません。投槍選手,円盤投げ選手,角力の選手,跳躍選手,拳闘選手,そして競走選手でチームは構成されました。神権制度は,大きなチームです。私たち各人は,その中の小さな一員に過ぎません。他の成員が是非とも必要です。『実際,からだは一つの肢体だけではなく,多くのものからできている。』(コリント前 12:14-26,新口)チームの成績ということだけを考えましよう。競走に勝つたり,勝利が得られたなら,それはチームの勝利であつて,個人の勝利ではありません。チームの指導者であるキリスト・イエスに誉を捧げましよう。各人はすべての人のことを考え,すべての人は各人のことを考えねばなりません。それは真実の共同動作<チームワーク>です。大きな機械は沢山の部分から成立つています。機械が円滑に動くためには,潤滑油が必要です。私たちの制度に注がれるヱホバの御霊と,その結果に生ずる一致は,丁度機械に用いられる潤滑油のようなものです。

8 悪い交際は,なぜ危険ですか。

8 試合の別の規則は,悪い交際を禁じます。古い世の友人は,ある人々から離れていません。ある人々は,愚かにも古い世の友だちと,未だに交り結をんでいます。パウロは,『まちがつてはいけない。悪い交わりは,良いならわしをそこなう。』と諭しました。(コリント前 15:33,新口)制度内の人の中で,古い世の習慣を持つている人がいます。それはみなパン種です。パン種はあなたの生活に影響を及ぼします。もし悪い交際から遠ざからないなら,あなたは競走に敗けるでしよう。(コリント前 5:9,10; 6:9,10)これは訓練を破るものであつて,私たちの霊的な筋肉を柔くしてしまいます。交際する人が,「良い人」かどうかが問題なのではありません。「良い人」なら良い仲間でしよう。だが,その人は神権的な仲間ですか。もしそうでないなら,その人を避けなさい。競走をしている者とだけ一緒に走りなさい。『類は友を呼ぶ』という古い諺を憶えていますか。みなさんは,またいつも鶴といつしよに泳いでいた白鳥の話を御存知かもしれません。鶴は農夫の畠を荒らしていたため,農夫は鶴を射殺しよう,と思いました。鶴を殺しましたが,同時に自分の大事にしていた美しい白鳥をも殺しました。ハルマゲドンの時に,美しいが不運であつたこの白鳥のような経験をうけないようにしなさい。

9 失格を避けるために,私たちは何を行うべきですか。

9 パウロは,次のように書きました,『すべて競技をする者は,何ごとにも節制をする……(そこで)自分のからだを打ちたたいて服従させるのである。そうしないと,ほかの人に宣べ伝えておきながら,自分は失格者になるかも知れない。』(コリント前 9:24-27,新口)昔の選手たちは,自分の行動,生活,食物の習慣,交際,飲むこと,楽しみ事を節制しました。訓練を妨げたり,無効にするあらゆるものを彼らは避けました。私たち神権的な競技者も,同様に,勝利を得る為には各々節制しなければなりません。

10,11 最大の規則,最終の規則は何ですか。これらは,互いにどう関係していますか。

10 いままで,規則やその結果について考えてきました。この研究の結びに,あらゆる規則の中でもいちばん大きな規則,すなわち愛を考えましよう。パウロの言葉によると,愛がないなら私たちは(1)やかましい鐘や騒がしい饒鉢と同じである(2)無に等しい(3)『いつさいは無益である』(コリント前 13:1-3)次のように語られたイエスは,その規則を示されました,『あなたのすべての心,すべての魂,すべての精神,そしてすべての力を捧げて,あなたは神であるヱホバを愛さねばならない。……自分自身のごとくあなたは隣人を愛さねばならない。これよりも大きないましめはない。』― マルコ 12:30,31,新世。

11 いまは,時間を空費すべき時でありません。(エペソ 5:16。黙示 10:6)規則とその適用の仕方を良く学びなさい。これらの事柄を実際に行いなさい。規則を守りなさい。そうすれば,あなたは勝利を得て災を避けるでしよう。イエスの述べられたごとく,最終の規則は,私たちが競技のすべての規則を守ることです。『もしあなたがたが私を愛するならば,私のいましめを守るべきである。』(ヨハネ 14:15,新口)すべての規則に一致すべきです。その一つでも破るならば,罰せられるでしよう。

勝を得たすばらしい闘士

12-14 イエスは,勝を得たすばらしい闘士であることを,どのように示しましたか。彼はどんな報いを得ましたか。

12 神権的な試合に参加する人々に関して,研究してきましたが,いまヱホバの側に立つた素晴らしい信仰の闘士,恐れのない戦士,そして耐え忍んだ走者のことを考えてみましよう。

13 ヱホバのチーム内の最大の競技者は,私たちの指導者なるイエス・キリストです。キリストは,私たちの模範であられる故,先ず彼のことを考えましよう。(ペテロ前 2:21)彼に対する最初の大きな障碍とは,この世界に属するすべての国を得る機会が示されたことでした。しかし,イエスは悪魔にむかつて次のように答え,かたく自分の立場を守つたのです,『サタンよ,しりぞけ。「あなた方の神ヱホバを崇拝し,ヱホバ神のみに聖なる奉仕を捧げねばならない」と聖書に記されている。』(マタイ 4:10,新世)サタンの設けた別の障碍として,ペテロと神の思いとは異る彼の人間的な考えがあります。ペテロはイエスをわきへ引き寄せ,イエスに降りかかる危害に強い異議を申し立て,『主よ,とんでもないことです。』とペテロは言いました。このため,イエスの勇気は鈍りましたか。イエスは,『サタンよ,引きさがれ。私の邪魔をする者だ。』とペテロに答えられたのです。(マタイ 16:22,23,新口)ピラトの前に立つた時も,イエスは次の言葉を彼に告げて信仰の戦をなしました,『私は真理についてあかしをするために生れ,また,そのためにこの世にきたのである。』― ヨハネ 18:37,新口。

14 その後間もなくして,イエスに従う者はひとりも居らず,彼一人のみ残りました。その競走の終りでは,イエス一人のみになつて,共にいた者たちは彼を見棄てたのです。しかし,彼は最後まで忠実を保ちました。そして,その競走のために自分の持つすべてのもの,生命すらも捧げたのです。彼の衣服は脱ぎとられて,彼は刑柱に釘づけられ,頭には茨の冠を着けられました。すべての人の目には,ヱホバが彼を全く見棄てたように見え,サタンとその地上の手下共の目から見ると,イエスは罪人のように死にました。ヱホバはサタンの見る前で直ちに事態を直されたのです。3日目にヱホバはイエスを報いて永遠の生命に復活せしめられました。そして,幾週間か経つて後にイエスは,御父なる神の右に昇天したのです。―詩 110:1。ヨハネ 20:17。

15 勝利を得た闘士であるステパノは,どんな例を示しましたか。パウロはどんな例を示しましたか。

15 イエスの死後,自分の走路を忠実に走つたイエス・キリストの最初の弟子は,ステパノです。敵の手中に捕えられながら,彼は自分の戦いを全うしました。石に打たれて殺される時でも,彼は伝道したのです。彼は走つて勝利の冠を勝ち得ました。彼は死んでも,報いをうけました。別の勝者はパウロです。自分の競走の走路に置かれた多くの障碍を克服して行きました。コリント後書 11章23-27節(新口)に記されている彼の報告を考えてごらんなさい。彼は『苦労したことはもつと多く,投獄されたことももつと多く,むち打たれたことははるかにおびただしく,死に面したこともしばしばあつた。ユダヤ人から四十に一つ足りないむちを受けたことが五度,ローマ人にむちで打たれたことが三度,石で打たれたことが一度,難船したことが三度,そして一昼夜,海の上を漂つたこともある。幾たびも旅をし,川の難,盗賊の難,同国民の難,異邦人の難,都会の難,荒野の難,海上の難,にせ兄弟の難に会い,労し苦しみ,たびたび眠られぬ夜を過ごし,飢えかわき,しばしば食物がなく,寒さに凍え,裸でいたこともあつた。』後日,パウロは次の言葉を述べています,『私は……走るべき行程を走りつくし,信仰を守りとおした。』― テモテ後 4:7,新口。

16,17 3人のヘブル人とサムソンは,勝利の「チーム」にいることを,どのように示しましたか。それぞれには,どのような結果が生じましたか。

16 ヱホバに強い信仰を示した昔の範例にシアデラク,メシアク,そしてアベデネゴがいます。これら3人の忠実なヘブル人は,ドラの平野に立てられた金の像にひれ伏して,拝せよ,と命ぜられました。彼らは,火の燃える炉の中に投げこまれるという危険を冒しても,それを断乎として拒絶しました。ひとたび競走に加わつた彼らは,それから離れなかつたのです。そして,静かな態度で王にこう告げました,『ネブカデネザルよ,この事においては我ら汝に答うるに及ばず。もし善らんには王よ,我らの事うる我らの神我らを救うの能あり。彼その火の燃る炉の中と汝の手の中より我らを救いいださん。たといしからざるも,王よ知り給え。我らは汝の神々に事えず,また汝の立たる金像を拝せじ。』彼らの大胆な態度に,王は烈火のごとく怒りました。そして,いつもよりも7倍も炉を熱くして,3人を中に投げいれよ,と命じたのです。彼らは,すこしもたじろかず,立場をかたく守つて金の像を拝もうとしなかつたのです。彼らは灼熱の猛火の中に投げこまれました。しかし,ヱホバの報いをうけた彼らは,なんの火傷もうけずに火中から出されたのです。この3人は,信仰と忍耐を守り通したため,勝利を得ました。―ダニエル 3:1-27。

17 サムソンもいます。敵に捕えられたサムソンは,髪の毛の再び生える時まで,牢の中で臼を挽いていました。サムソンは,自分の目を抜き取つた敵ペリシテ人から嘲笑と愚弄を浴びせかけられ,また鞭打たれたのです。彼は自分の神ヱホバと自分自身に対して行つた彼らの不遜な態度を怒りました。彼の心は,はやり立ち,ヱホバの御名を立証せんとかたく決意したのです。この最後の戦で,自分の生命は危くなると,彼は知つていました。ダゴンを祝うペリシテ人の宮の中で,ヱホバの御名の立証を図つたサムソンは最後の戦に全心全力を注ぎました。彼は,この戦のために自分の生命が失われることを知つていましたが,それでも次のように語つたのです。『主ヱホバよ,ねがわくは我を記念えたまえ。ああ神よ,願くは唯一度われを強くして,わが二つの眼のひとつのためにだにもペリシテ人に仇をむくいしめ給え。サムソンすなわちその家のよりてたつところの二つの中柱のひとつを右の手,ひとつを左の手にかかえて身をこれによせたりしが,サムソン我はペリシテ人とともに死なんといいて力をきわめて身をかがめたれば,家はその中に居る君たちとすべての民の上に倒れたり。かくサムソンが死るときに殺せしものは生けるときに殺せし者よりも多かりき。』― シシ 16:28-30。

18 どんな特別の戦の時,ダビデは力強い闘士であることを証明しましたか。

18 別の力強い戦士はダビデでした。若い時でも彼は大胆不敵で,戦に恐れを感ずるようなことはなかつたのです。彼はヱホバに頼つて勇敢でした。ゴリアテは全能の神とその民を侮りました。若いダビデは,自分の神ヱホバになされたこの侮りに,強い義憤を体一杯に感じたのです。怒り立つたダビデは,次のように語りました,『この割礼なきペリシテ人は誰なればか生る神の軍を挑む。……ダビデ,サウロに言いけるは,僕さきに父の羊を牧えるに,獅子と熊と来りてその群の小羊を取たれば,その後を追いて之を撃ち,小羊を其口より救い出せり。しかして,その獣,我に猛りかかりたれば,其鬚をとらえてこれを撃ちころせり。僕はすでに獅子と熊とを殺せり。この割礼なきペリシテ人生る神の軍をいどみたれば亦かの獣のひとつのごとくなるべし。』大胆不敵なダビデは,この戦に進み出ました。若者のダビデは,勇敢にも巨人ゴリアテに近づいたのです。そのペリシテ人に対し,ダビデは次のように語りました,『汝は刀と槍と矛戟をもて我にきたる。されど我は万軍のヱホバの名すなわち汝が挑みたるイスラエルの軍の神の名をもて汝に行く。』その対照を考えてごらんなさい,片方は,鎧冑で身をかためた巨人で歴戦の勇士,これに対するは羊飼の衣服を身にまとつた若者で,投石索と石しか持つていなかつたのです! しかし,ダビデはこの戦から逃げましたか。彼は生命を失うのを恐れましたか。彼はこのところから去りましたか。ダビデは恐れを持たず,きつぱりと次の言葉を叫びました,『今日ヱホバ汝をわが手に付したまわん。われ汝をうちて汝の首を取り……全地をしてイスラエルに神あることを知らしめん。』(サムエル前 17:26,34-36,45,46)かく語りながら,投石索を手に持つたダビデは,巨人の額に石を誤またずに撃ちました。それははつしと的中したのです。ヱホバはダビデに勝利を与えられ,巨人はうつぶせに倒れて死にました。その大胆不敵さと,ヱホバへの愛の故に,ダビデはヱホバの御旨に適つた者の一人である,と述べられています。(ヘブル 11:32-34)彼は勝利の賞を確かに頂けると信じています。

19 パウロは,ヘブル書11章でこれらの勝利を得た闘士の幾人かを,なぜ記しましたか。

19 パウロは,昔のヱホバの証者の中で,勝利を得たこれら信仰の戦士のいくらかの人の名前を記しています。それは,今日の私たちに,彼らの為したと同じく絶えず走り続けて勝利を得るよう励ますものです。私たちに対して,パウロは次のように書きました,『こういうわけで,私たちは,このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから,いつさいの重荷と,からみつく罪とをかなぐり捨てて,私たちの参加すべき競走を,耐え忍んで走り抜こうではないか。信仰の導き手であり,またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ,走ろうではないか。』― ヘブル 12:1,2,新口。

20-22 どんな走路は死に導きますか。どんな走路によつて,神の新しい世における生命の賞を勝ち得ることができますか。

20 さて,質問はこうです,あなたは,生命の賞を目ざして走る活潑な,そして勝利を得るクリスチャンのひとりですか。それとも,活動しない契約違反者,怠け者の一人になつて,永遠の死という亡びに向つていますか。(ロマ 1:28-32)活動しない怠け者になつてはなりません。あまり怠けて,自分自身を養うこともしない,などということがあつてはなりません。もしそうなら,あなたは死ぬでしよう。(シンゲン 19:24; 14:14)もし,ヱホバの側に活潑に立たないならば,あなたはヱホバに反対する者であつて,ヱホバの敵と同じ運命を受けるでしよう。そのことを忘れてはなりません。(マタイ 12:30)あなたは,走路から離れ出て,いまは無活動の状態ですか。気をしつかりひきしめなさい。そしてすぐに走路に戻りなさい。あらゆる戦の中でいちばん心ときめかす最終の戦,ハルマゲドンは,極く間近かに迫つています。私たちの活動により,私たちはみな『信仰のために戦い』勝利を得ましよう。―ユダ 3,新口。

21 ヱホバの厳しい注視の下にあつて,私たちがみな天に設立された勝利の御国を見ると共に,無活動と死を避けることができますように。活動することにより,ヱホバの御国の支配下にある新しい世の生命という勝利の賞を勝ち得ますように。

22 あなたが『信仰の正しい戦の勝を得るよう一生懸命努める』とき,私たちの神ヱホバは,あなたを祝福します。―テモテ前 6:12,新世。

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戦することをわが手にをしへ,戦うことをわが指に教え給う。わが磐ヱホバはほむべきかな。ヱホバはわが仁慈わが城なり,わがたかき櫓われをすくいたまう者なり。―シヘン 144:1,2。

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