ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔57 2/15 63–65ページ
  • 三つの世

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 三つの世
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 『昔の世』
  • 『いまの悪の世』
  • 『新しい天と新しい地』
  • 幾つの天がありますか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
  • 読者よりの質問
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
  • 「新しい天と新しい地」を待ち望む
    世の苦難からの人間の救いは近い!
  • 天からの戦争の後に来る平和
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1955
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
塔57 2/15 63–65ページ

三つの世

聖書は三つの世のことを述べています。それについて,もはや,まよう必要はありません,昔の世,現在の世,将来の世

ほとんど大抵の方は,ヨハネ伝 3章16節(新口)のイエスの言葉を知つています,『神はそのひとり子を賜わつたほどに,この世を愛して下さつた。それは御子を信じる者がひとりも亡びないで,永遠の生命を得るためである。』ところが,この聖句を書いた同じ筆者,使徒ヨハネは,手紙の中で次のように書きました,『世と世にあるものとを,愛してはいけない。もし,世を愛する者があれば,父の愛は彼のうちにない。』(ヨハネ第一書 2:25,新口)神は,神御自身の愛しているものを,愛してはならない,と告げているのですか。聖書の矛盾? 聖書に矛盾はありません。もし矛盾があるとするなら,それは三つの世について何も知らない人の心に矛盾があるのです。

何処で三つの世について学びますか。聖書のペテロ後書 3章の中です。ここのところで,使徒は(1)『そのときの世』すなわちノアの日に亡びを受けた『昔の天と地』(2)『今の天と地』(3)そして『新しい天と新しい地』のことを語つています。―ペテロ後 3:5-13。

特別に際立つていることは,この三つの世がみな天と地に結合している,ということです。すると,かつては地的な別の遊星があつた,或は将来にある,ということですか。そうではありません。聖書の中では,『地』という言葉は,『天』という言葉とともに,必らずしも文字通りの意味に用いられていないからです。例えば,聖書の詩篇 96篇1節は『全地よヱホバに向いて歌うべし。』と述べています。ここの『地』とは,地上における神の僕たちを指すために象徴的に用いられています。

聖書の中で地の亡びが述べられているとき,その地とはこの実際の地を指しているのではありません。この地球については,『とこしえにさだめたる地』と神の言葉は述べているからです。(詩 78:69)それで,地が亡ぼされた,または亡ぼされる,と聖書が述べているとき,それは象徴的な『地』,すなわち目に見えるこの世の人間部分,社会機構を持つ人間社会を意味します。

同様に『天』という言葉は,しばしば目に見えないこの世の支配者たち ― 悪しきものでも,正義のものでも,霊者を指すために象徴的に用いられています。

『昔の世』

アダムがエバに加わつて,創造主なる神に反逆したとき,腐敗した世が始まりました。悪魔サタンとして知られるようになつた力のある霊者の見えざる影響を受けて,悪はこの地に増し加わりました。聖書の記録は,増し加わつた悪について,こう述べています,『ときに世,神の前に乱れて暴虐世に充ちたりき。』― 創世 6:11。

なぜ暴虐が世に充ちましたか。その理由の一つは,天にいた知られざる数の聖なる御使は神に背いたからです。どのように? 彼らはこの地上の生活をするため,自分たちの正しい天的な住居を去つたからです,『人,地の面に殖えはじまりて女の子これに生るるに及べるとき,神の子たち人の女の美しきを見て,その好むところの者を取て妻となせり。』(創世 6:1-3)神の子たちが男の形に表われて人間の娘と結婚してから後間もなくして,状態はずつと悪くなりました。

このわけは,その汚れた契によつて生まれた子供たちが間の子,畸形児,そして巨人だつたからです。彼らは普通の人間よりも大きい者で,その父親が御使であつたために大きな活力を持つていました。この力ある畸形の子供たちはネピリムと呼ばれました。ネピリムは地を恐怖と暴虐で充しました。

その昔の世の『天』は,誰によつて構成されましたか。神の子たち,すなわちネピリムの父親たちは,地を実際に支配していましたから,彼らと悪魔サタンは天的な支配体,つまり人類を支配した象徴的な『天』を形成したのです。また,その昔の世の象徴的な『地』もあり,それは道徳的に腐敗していた人間社会でした。それで,『古い昔に天が存在し,地』がありました。―ペテロ後 3:5,新口。

その昔の天と地は悪しきものでした。神はそれを亡ぼそうと,決定したのです,『我が創造りし人を我地の面より拭い去らん。』(創世 6:7)神はこの事実をノアに知らせました。ノアはその世の悪しき状態を忌み嫌い正義を愛した人です。神は,大きな3階建の方舟をつくるようノアに命じ,ノアは神の命じたとおりに行いました。ノアは又活潑に正義を宣べ伝えたのです。しかし,ノアの妻,3人の息子とその妻たちを除いては,その時の人々は正義の状態に興味を持つていませんでした。神の目的は洪水によつて人間を拭い去ることでしたが,悪しき世はそのようなことは起り得ないと考えて信じようとしなかつたのです。世はノアを嘲笑して,ノアの方船建造を笑草にしました。

しかし,キリスト前2370年11月の或日,『昔の世』の終る時が来ました。聖書は次のように述べています,『大淵の源みな潰れ,天の戸開けて雨四十日四十夜地に注げり。しかして水はびこりて大に地に増しぬ。方舟は水の面に漂えり。水はなはだ大に地にはびこりければ,天下の高山みなおおわれたり。かく地の表にある万有を人より家畜……にいたるまでことごとく拭い去りたまえり。』神が悪しき世を亡す,という考えを嘲笑した者たちは,もはや嘲笑しなくなりました。―創世 7:11,12,18,19,23。

その昔の世の終は,天と地の両方になされました。象徴的な地,すなわちその腐敗した昔の世の目に見える人間部分は亡びましたが,游星の地は存続したのです。象徴的な『天』は,同じく亡びました。神の子たちなる霊者は,人間の形を消して霊界に戻らねばならなかつたからです。

聖書は洪水をもたらして,そのときの世を亡した方について,こう述べています,『古き世を容さずして,ただ義の宣伝者なるノアと他の七人とをのみ護り,敬虔ならぬ者の世に洪水を来らせ』― ペテロ後 2:5,

『いまの悪の世』

ノアの日の洪水の後しばらく経つてから,いまの世が始まりました。ノアの時から,地は清い出発を始めました。しかし,洪水後ほど無くして悪がふたたび現出しました。何が起りましたか。悪魔の影響を受けていた人間は,ノアの残した正義の模範に従わなかつたのです。

全世界を覆つた洪水は,悪魔を亡ぼさず,また神の不従順な子たちをも亡ぼしませんでした。神の子であつた霊者たちは,不従順であつた故に,神の聖なる制度に戻ることが許されなかつたのです。神からの啓発の助言を禁ぜられて暗やみに残された神の不従順な子たちは,いまや『獄に捕われている霊ども』になりました。(ペテロ前 3:19,新口)悪魔は『獄に捕われている霊ども』の支配者,悪鬼共の支配者になりました。悪魔と,悪鬼共は,この悪しき世の『天』を構成しています。

キリスト・イエスの一使徒が,この世を『今の悪の世』と呼んだのは,適当なことです。(ガラテヤ 1:4,新口)それで,現在の世は,神から出ていません。現在の世は,悪魔によつて支配されているのです。聖書は悪魔について次のごとく述べています,『全世界は悪しき者の配下にある。』― ヨハネ第一書 5:19,新口。

『現在の悪しき世』は,いつまでも存続しますか。いいえ,神はその終る日を定めました。終の日のしるしによると,その終はこの時代の中に来るでしよう。神は天と地における戦争によつて現在の世を亡ぼされます。聖書の中で,見えざるところと見えるところで行われるこの戦争は,『ハルマゲドン』という象徴の名で呼ばれています。―黙示 16:16。

神の言葉の中には,この悪しき世を終らせる天界の戦争についてたくさん述べられています。たとえば,次のように述べられているのです,『全能の神の大いなる日』『ヱホバの大なる畏るべき日』『ヱホバの怒の日』『神の刑罰の日』『神の正しいさばきの現われる怒りの日』『不信仰な人々がさばかれ,滅ぼさるべき日』そして,その戦争は,次のことを意味します,『主イエスが炎の中で力ある天使たちをひきいて現われる』『突如として亡び』『世の初めから現在にいたるまで,かつてなく今後もないような大きな患難』― 黙示 16:14。マラキ 4:5。ゼパニヤ 2:2。イザヤ 61:2。ロマ 2:5。ペテロ後 3:7。テサロニケ後 1:7,8。テサロニケ前 5:3。マタイ 24:21,新口。

今日は,丁度ノアの日の世の終のときのようです。大いなる予言者キリスト・イエスは,こう語りました,『洪水の出る前,ノアが箱船にはいる日まで,人々は食い,飲み,めとり,とつぎなどしていた。そして洪水が襲つてきて,いつさいのものをさらつて行くまで,彼らは気がつかなかつた。人の子の現われるのも,そのようであろう。』(マタイ 24:38,39,新口)今日の人々は生活に追われてしまい,現在の世の終の警告を聞きたい,と欲しません。そして,『昔の世』の人々のように,悪しき世が亡ぼされるという考えを嘲笑します。今日の大多数の人々は,ヱホバの証者の新世社会がいま伝えているこの世の終に関する警告に『気をつけ』ません。或る人々は,神が介入してこの世を終らす,という考えを馬鹿らしいもの,と笑つています。

人がキリストの再臨の『終の日』のしるしを笑うのも,けつして事珍らしいことでありません。それは必至なことです。使徒ペテロは,次のように述べていました,『終りの時にあざける者たちがあざけりながら出て来て,自分の欲情のままに生活し,「主の来臨の約束はどうなつたのか。先祖たちが眠りについてから,すべてのものは天地創造の初めからそのままであつて,変つてはいない。」』― ペテロ後 3:3,4,新口。

しかし,なぜ嘲笑者たちはあざ笑うのですか。『昔の世』が亡ぼされたことは,神が再び世を亡し得るということの警告になるべきではありませんか。たしかに,そうです! しかし,人々はこの世の終のことを考えたい,とは欲しないのです。彼らは,このことについて殊更に考えるのを避けます。すべてのものは『天地創造の初めからそのまま』存続する,と信じたく思つています。利己的な理由から,人々は『昔の世』と,水によるその亡びについてのすべての思い出を消し去ろうと努めています。

しかし,真理を無視するなら何の益も得られません。使徒は次のように説明しているからです,『彼らはこのことを認めようとはしない。古い昔に天が存在し,地は神の言葉によって,水がもとになり,また水によつて成つたのであるが,その時の世界は,御言葉により水でおおわれて亡んでしまつた。しかし,今の天と地とは,同じ言葉によつて保存され,不信仰な人々がさばかれ,亡ぼさるべき日に火で焼かれる時まで,そのまま保たれているのである。』(ペテロ後 3:5-7,新口)たしかに,神は再びこの世を亡すでしよう! 神は,御言葉の中でそのことを約束しました。

『新しい天と新しい地』

この世の象徴的な天と地が亡ぼされても,その後が荒廃になるわけではありません。正しい新しい世が,立てられるのです。『私たちは,神の約束に従つて,義の住む新しい天と新しい地とを待ち望んでいる。』― ペテロ後 3:13,新口。

新しい世は決して腐敗しないでしよう。それは正義の世として永続します。今の世の天を構成している悪魔と悪鬼共は,新しい世の天には決してならないでしよう。ハルマゲドンのときに,悪魔と悪鬼共は1000年間底のない坑に投こまれます。そして,キリストの千年統治の終には,彼らは永遠の亡びを象徴する火の池に投げ入れられるでしよう。

キリスト・イエスと,人類の中からあがなわれた14万4000人の忠実なクリスチャンで構成される新しい天は,決して腐敗いたしません。そして,新しい地は永久に正義の状態で存続します。あなたはその正義の新しい地に住んで,その永遠の祝福を楽しむことができます。新しい地について,神の言葉は次のように述べています,『もはや,死もなく,悲しみも,呼びも,痛みもない。先のものが,すでに過ぎ去つたからである。』― 黙示 21:4,新口。

これから先の永遠にわたつて,新しい世が終るというようなことは決してなく,また地上に住む完全な人々すべてに新しい世の祝福は途切れずに注がれるでしょう。ヱホバは次のことを保証しておられます,『ヱホバ宣わく,わが造らんとする新しき天と新しき地と,わが前にながくとどまるごとく,なんじの裔となんじの名はながくとどまらん。ヱホバ言い給う,新月ごとに安息日ごとによろずの人わが前に来たりて崇拝をなさん。彼ら出てわれに逆きたる人の屍を見ん。』― イザヤ 66:22-24。

ハルマゲドンの後に,生残つた者たちは出かけて行き,ヱホバが殺した人々の屍を見るでしよう。20億人以上の屍なのです! それは,神が独り子を給わつたほどに愛した新しい世を愛するのを拒絶した人々の屍です。それは,愛してはならないと命ぜられている現在のこの悪しき世を愛した人々の屍です。その屍は葬られず,虫や鳥や獣の食物になるでしよう。それらの者たちは生残るすべての義しい人に忌み嫌われるものとなります。それから,永遠にわたり,1年中の何時でも,月ごとに,週ごとにすべての人はヱホバの崇拝に来て,正義の新しい世の神に栄光を捧げるでしよう。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする