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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
塔57 10/15 385–386ページ

真理は死刑囚を幸福にする

1956年8月15日号のものみの塔英文誌は1通の手紙を載せましたがそれには,カンサス州,フォートレーヴンウォースにある合衆国の懲戒所の『死刑囚』になされた伝道について述べられていました。そこの刑務所内で3人の囚人と共に聖書の研究が司会され,うち一人は刑務所内で洗礼を受けていました。6ヵ月後,協会はこの洗礼を受けた囚人から次の様な手紙を貰いました,

『此の手紙を受け取られる迄に,私は処刑されているでしよう……私が水による洗礼によつてヱホバへの献身を象徴したのは,1954年の12月でした,そして私は監禁の身ではありましても以前よりずつと幸福な生活をしてきました。それは私が円熟に向う道にそつて進歩するよう励みつづけたからです。ヱホバの絶えざる導きと祝福なしに,私が進歩する等ということはおぼつかなかつたでしよう。ものみの塔誌は私にとつて一番の助けであり,すべてのヱホバの民に必要な霊的な糧を私にも与えました。ヱホバが絶えずあなた方兄弟を祝福し,聖霊によつて導き,あなた方が神の救いの良いたよりを日々語ることのできるよう祈つています。あなた方を通し,ヱホバは私の内にゆるぎない信仰を注ぎ込まれました。そして私の希望はヱホバが私を召すのに,価値あるものと是認せられ,そしてあなた方と共に新しい世の生命を与えられる事です。』その後,間もなくこの兄弟である死刑囚を教えた伝道者から手紙がきましたが,その中には次のように云つています,

『この手紙は,エドワァーズ兄弟について最も新しいニュースを提供するでしよう。彼の死刑は,1957年2月14日,木曜日に真夜中過ぎ,軍人により実施されました。(この人は証者となる以前,合衆国軍と共に国外にいた間,一ドイツ少女を殺した理由で,1953年4月,死刑を宣告されたのです。)

『私がエドワァーズ兄弟を訪ねることは,制限を受けていました。1954年10月から1956年12月15日まで,私はこの兄弟と月に1時間だけ勉強することを許され,最後の2ヵ月間は週に1時間を許されました。ですから彼は,自分一人の勉強によつてこの知識を得たわけです。

『エドワァーズ兄弟の最後の数週間中,彼が一番に懸念したことは,「どうしたらヱホバの是認をうることができるか」ということでした。ですから私が訪問する時,一度ならず彼が鉄格子の門の後で聖書を手に持ちながら,外側にいる看守に証言するのを見ました。彼は他の囚人や看守に証言する機会が多くあり,それは最後の2ヵ月間,彼ともう二人は絶えず監視されているからだと云いました。彼の刑務所生活の最後の10日間は独房に移され,話かけることのできるのは看守だけでした。この期間中,私は鉄の門を挟んで,勉強中は看守が私の側に坐つていました。(この時まで私は兄弟のいる房室の内に入ることを許されていたのです。)私の最後の訪問の時,上衣を脱いで厳重な体格検査を受けてから彼の房室に入ることを許されました。

『最後の2ヵ月間の訪問はすべて聖書についての問答と,ものみの塔誌の研究がなされました。2月11日,月曜日の晩,私はものみの塔誌と目ざめよ!誌の最近号と,1953年ヱホバの証者の新世社会大会の報告を彼に持つて行きました。彼の言葉はこうです,「スミス兄弟,私がこれらの本を研究する時間はあまりありませんが,読みたいと思います。」彼の知つている範囲では,私以外のヱホバの証者には会いませんでした。彼は大会の報告書を読み,水曜日の晩,私が最後の訪問をした時,それを私に渡して云いました,「私が今まで読んだものの内で一番良いものでした,事実私は読みながら泣きました……新世社会の様な制度は全く他にありません。」

『私の最後の訪問は1時間で,水曜日の晩の午後10時半に終りました。ヱホバの御霊のおかげにより,私達が生命の復活の希望について話をした時,そこには何の沮喪した気持もありませんでした。彼がおやすみなさいと告げた時もう1時間と30分の生命しかなかつたわけですが,彼の顔に輝やいた喜びを言葉で表わすことはできません。「兄弟達がどうしているかときいたら元気だつたと伝えてください。』

エドワァーズ兄弟は次の手紙をその土地の会衆に書きました,

『スミス兄弟が私の苦しい状態や,ヱホバの奉仕における私の進歩を,一度或いはそれ以上話されたことと思います。ですから私達は見ず知らずの関係ではありません。私はただ,愛する神ヱホバが過分の親切と慈愛をどれ程私に示されたかということを御知らせしたいです。ヱホバは神に奉仕することに私を召し,真理の御言を私に啓示されました。しかし私は彼の証者であるスミス兄弟の助けを得たからこそ,進歩することができたのです。私が生涯の目的を追いもとめて円熟する様,彼はやさしく辛抱強く導いてくれました。

『私は会衆の内の一人々々を個人的に知つている者であるかの様に話かけていますね。しかしそれは,スミス兄弟が時折りあなた方のなさつている活動を語つてくれたからそう感ずるのです。それで,全世界のヱホバの新世社会に存在する愛によつて,あなた方の側にいる様に感じます。この手紙を書くのも,ヱホバとあなた方にたいするこの愛からです。私達の愛する創造主の御霊が働いている事は,何と素晴しいではありませんか。

『兄弟の皆さん,私達の幸福な神であるヱホバは私達も幸福であることを欲しておられます。私の死に行く方法のゆえに悲しまれない様に。私の心はヱホバにたよることにより確定しています。私の希望は,新しい世で相まみえ,ヱホバを誉めたたえて常にあなた方とともにおるということです。それで日毎に伝道する,このよい業をなしつづけて下さい。止めてはなりません。伝道して伝道して伝道して下さい! あなた方も伝道の重要性を御存知ですね。(マタイ 24:14)ヱホバの御霊があなた方の上にとどまり,ハルマゲドンの戦争を通つて神の正義の新しい世まで絶えず奉仕する様,あなたがたを力づけて下さらんことを。

『ヱホバに奉仕する同労者』

トマス エドワァーズ

すぐ天に行くなどについての感傷的な幻想のないことに注意して下さい。同様に,死の床の悔俊にたよるのでなく,2年以上かかつてしつかり霊的に円熟した事により,動じないもののあることに注意して下さい。

彼の母親はヱホバの証者達に対して好意的でありませんでしたが,証者の葬式をするという息子の要求をいれました。共同センターを使用し,350名がそこに出席しました。講演者はヱホバについてよい証言をなしたので,次の様な感想が葬式監督者からもれました,『これは私が初めて見たヱホバの証者の葬式である。私が聞いたうちで最も知的な葬式説教である。私のヱホバの証者に関する考えを広くした。』

スミス兄弟は今でも毎週,木曜日の晩にこの刑務所を尋ね,もう二人のものと研究をしていますが,彼等も同じ刑務所内でヱホバの側に立ちました。

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