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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1959
塔59 1/15 28–36ページ

物質主義との戦いに肝要な物は自分を調べる事

1 自分を調べることは,なぜそんなにも必要ですか。それは何処から始まらねばなりませんか。

前の記事からも分る通りに,物質主義は狡猾なもので,恩恵者のように見せかけます。それで,私たちは自分の動機を調べねばなりません。自分を調べることは極めて必要なものです。自然の気持として,私たちは自分自身を良く思いたいと欲します。しかしヱホバは自分自身を調べるすばらしい手段を与えられました。先ず第一に,『私たちの心は何処にあるか』と私たちは自問しなければなりません。エレミヤは,心がどれ程悪いかを理解していました,『心は万のものよりも偽るものにして,はなはだ悪し。誰かこれを知るを得んや。われヱホバは心腹をさぐり,腎腸を試み,おのおのに其の途にしたがいその行為の果によりて報ゆべし。』― エレミヤ 17:9,10。

2 私たちが新しい愛を持つているか,いないかは何が証明しますか。

2 あなたの心は何処にありますか。あなたの最初の愛は,今でも貴重な真理を持つていることですか,それともあなたは新しい愛である物質主義を持つていますか。新しい愛を持つていないと口では言うかも知れません。しかし私たちの行いは何を示しますか。野外奉仕から今でも他のものと比べることのできぬよろこびを得ていますか。あるいは気楽にすることに多くの時間を費して,物質主義的なたのしみとか,持ち物に満足を覚え,野外奉仕にすこしの時間しか費やさない為に,野外奉仕のよろこびを押し除け始めましたか。忘れてはなりません,むさぼりの心は物質主義を求めます。しかし忠節な心は物質主義を避けます。

3 制度の資源は,物質主義に対する戦いにおいて私たちをどのように助けますか。この資源のいくらかは何ですか。

3 自分自身を調べて行くとき,『私たちは物質主義と戦う為に,制度の資源を利用しているだろうか』と尋ねます。そのような資源とは,『忠実にして慧き奴隷』の持つ資格であつて,私たちを援助して円熟に進歩せしめ,かつ物質主義に反抗する場合に成功を収めるものです。健全な知らせを出版する制度の智恵を,あなたは認めますか。その知らせは私たちを援助して物質主義の入りこむのを上首尾に防ぎます。例えば,私たちが今日恩恵を受ける制度の資源の中に,クリスチャン進歩の年月や,制度の経験および時間,能力,そして才能の正しい使用についての手本があります。また,制度がヱホバの御言葉についての深い詳細な理解を与えていること,かつ正しい教理と制度についての適切な了解を与えていることもあります。これらのものは,貴重な資源であつて,これがあるからこそヱホバの新しい世の社会は私たちを助けて物質主義に対する戦いをなさしめることができるのです。

4 なぜクリスチャン進歩と経験は,物質主義と戦うときに貴重なものですかこの点を説明しなさい。

4 ものみの塔協会の出版物で学ぶ良い事柄を,私たちは毎日適用しますか。それらの良い事柄の助けをえて,心を入れ変えていますか。その点をいま説明しましよう。10歳台の若い兄弟は,頭が良く,学校でも良い成績を取つて,たくさんの質問に答えることができると感じます。しかし,経験に欠けており,人生の諸問題を取り扱つたことがないため,正道から外ずれてしまいます。成熟して十分の資格を持つ彼の父親はこれを認めて,息子と共に坐り実際的な智恵を息子に与えます。その智恵は息子に正しい道を歩ませます。その父親はヱホバの御言葉を適用しつづけて来たので,健全な原則を学びました。これらの原則は,息子には大きな価値を持つものであり,息子をして人生に成功をさせ,自分自身の理解に頼らせないでしよう。制度についてもそのように見るべきです ― つまり,智恵,円熟,良い判断,健全な平衡そして識別に満ちる『年老いた人』と見なすべきです。

5 今日の『人にある賜物』はどんな価値を持つていますか。

5 任命された僕たちや,責任の地位にあるいろいろな人のいる神権制度をどのように見なしますか。それらの人々を『人にある賜物』と見なしますか。あなたは彼らに対して十分の感謝を持ちますか。彼らは,時には心のかたくな者を下層の流れから守る救助隊の行いをします。そしていつでもよろこんで奉仕いたします。物質主義に対する私たちの戦いにおいて,私たちはこの資源にも援助を求めることができます。この生命線を無視してはなりません。あなたの円熟したクリスチャン兄弟はあなたの思いと心を正しい道にみちびく援助をいたします。さもなければ,あなたは物質主義の海にもがきあがいて,反抗する力もない程に弱くなつてしまうでしよう。これは極めて危険なものです。

6 自分自身を調べつづけて行くとき,集会に出席することと,参加することはどんな役割を果しますか。

6 自分自身を調べる次の段階として,このように問います,『私たちは集会に出席して集会に参加していますか』集会に出席することは重要です。しかし集会に出席しているとき何か建設的なことを言うのも極めて重要です。こうすることによつて,私たちは教える資格をいつそう身につけることができます。集会のときにいろいろな事柄が論議され,智恵と理解を得ることができます。私たちはヱホバの御口からの言葉で守られます。ヱホバは物質主義に真向うから反対していますから,ヱホバの御言葉の原則を適用することは,この危険に対して戦う私たちを助けます。このことから,集会に出席して参加する価値が分ります。そして,新しい兄弟たちの述べる言葉を聞くことは,良いものであり,励ましとはなりませんか。真理に新しい人の註解を聞いたり,それらの人々が円熟に進歩してその思いと心を古い組織制度から新しい組織制度に変えて行くのを見守るほど心あたたまるものは他にありません。これは本当に物質主義に対する良い保証です。あなたの愛を,彼らの愛のあるところに保ちなさい,かくしてあなたはヱホバをよろこばすでしよう。

7 物質主義の入りこむのを防ぐため,自分の家族に良い手本を示しているかどうかは,どうして分りますか。

7 また,私たちの考えることや,語ることを調べるのは良いことです。私たちが家庭で子供たちと共に居るとき,私たちは何を語りますか。私たちは子供たちに対してどんな種類の手本を示していますか。家庭のために買おうと計画している事柄とか,または家庭に関してのこれからの発展という事柄だけをいつも語りますか。私たちは自分の家族や,配偶者や,子供たちと何を論じますか。聖書の話の改善とか,集会の際に良い註解を与える仕方というような霊的な事柄を論じますか。私たちの手本は良いものですか。彼らは,その手本から益を受けますか。彼らが私たちから学ぶものは,実際的な価値を持ち,また神権的な価値を持つものでしようか。

8 忠実で定期的な野外奉仕は,物質主義の食い込むことを最少限にするのに価値がありますか。どのように?

8 さらに,私たちの宣教の奉仕記録を調べることは良いものです。奉仕ということに関して言うならば,私たちは自分の家族にどんな手本を示していますか,自分は物質主義的な気持を持つていないと言うかも知れません。しかし,奉仕の記録が低調になつてくるとき,なぜそうなるのか調べるべきです。おそらくは,自分で気づいている以上に物質主義が大きく入りこんでいるのでしよう。定期的な野外奉仕は,極めて大切です。野外奉仕を定期的にするとき,私たちは良い習慣を形成しています。私たちは文書を配布します。そしてヱホバの証者の新世社会の成長に関心を持つているなら,私たちは再訪問をします。それから,もし良心的であるなら,私たちは家庭聖書研究を始めるよう努めます。これはむずかしいものではありません。いちばん新しい伝道者でさえもすこしの訓練を受けて家庭聖書研究をすることができます。そのようなことは,正しい業の型を形成しているのです。それは,私たちが円熟を得ているということを意味します。そして,円熟が増し加わるにつれて,私たちは物事を正しく評価します。一歩後退する前に,2回考えるでしよう。奉仕は生命にみちびくと知つて,私たちは自分の奉仕を大事にいたします。私たちは,正しい方向に向いている私たちの傾向をくつがえすいかなる哲学にも反抗します。それで,私たちが『忠実にして慧き奴隷級』のみちびきに従い,良い奉仕の習慣をつくるとき,物質主義的な傾向を追いのけてしまうでしよう。

9 なぜ正しい交わりは肝要なものですか。

9 また私たちの交わりは肝要なものです。パウロは『悪い交わりは,良いならわしをそこなう。』と言いましたが,その言葉は物質主義的な思いを持つ兄弟たちに何と良くあてはまるのでしよう!(コリント前 15:33,新口)正しい神権的な活動の狭い道から物質主義の広い道にさまよいこむクリスチャンは,極めて悪いものです。ところが,そのクリスチャンが振舞とか言葉によつて他の兄弟をこうかつに誘惑して自分と共に加わらせるなら,それは更に悪いものです。それですから,その会話が気持を引き立てるもの,その奉仕活動が模範的なもの,そしてその新しい世の見方が明るい兄弟と交わりをつづけなさい。忘れてはなりません。偽りの友好関係はつたのつるのようなものです。つたは,からみつく壁を朽ちさせ,駄目にしてしまいます。しかし真実の友好関係は,互いに力づけるものであり,引き高めるものです。そして,それにあずかる者に新しい生命と力を与えます。

10 物質主義に対する戦いに祈りを用いるべきですか。どのように?

10 注意深く自分自身を調べて後に,もし物質主義の徴候がいくらかでもあるなら,直ちに手段をとつてそのようなものを打ちまかしてしまいなさい。パウロはこのように言いました,『あなた方は時を知つているのだから,特に,この事を励まねばならない。すなわち,あなた方の眠りからさめるべき時が,すでにきている。なぜなら今は,私たちの救が,初め信じた時よりももつと近づいているからである。』(ロマ 13:11,新口)長年のあいだ忠実であつた人が,いま物質主義の狡猾な誘惑に屈してしまうのはまつたく残念なことです。『そんなことは私に限つて大丈夫』と言わない方が良いでしよう。むしろそんなことが起らないように祈りなさい。祈りは,いくら強調しても強調し過ぎることはありません。祈りをすると,私たちは神と話をします。ヱホバに日々祈りを捧げて,物質主義的な傾向に打ち勝つ為の助けを求めるべきです。私たちは不完全なものですが,物質主義の入りこむことに対して絶えず警戒を払うべきです。そして祈りを捧げると共に私たちの霊的な円熟を増し加えねばなりません。霊的な円熟こそ私たちを真実に援助するものであり,物質主義の脅威に打ち勝たせるものです。

11,12 (イ)ロシヤにいる私たちの兄弟たちは,どんな模範を示していますか。(ロ)韓国の姉妹たちは,どんな模範を示していますか。

11 ロシヤの兄弟や,韓国の姉妹のように,私たちは戦わねばなりません。これらの兄弟や姉妹は,何というすばらしい模範を示しているのでしよう! 1957年の年鑑(英文)は,一人のポーランド人の兄弟について述べています。この兄弟はロシヤで15年を過し,収容所内で14年を過しました。多くの拷問や試錬そして迫害の後に,この兄弟はヱホバの御名を讃美する歌を歌いながら死なずに出所したのです。真理に対するその兄弟の愛の故に,死なずに生きながらえたのです。真理に対する私たちの愛は,それ程に強いものですか。苦難に満ちる将来に対して,私たちはどのように身を守ることができますか。テレビジョンの前で余暇の時間をみな気楽に過してしまうとか,または余分の時間を生活のぜいた品を得る為に働いてしまうということによらないことはたしかです。

12 そして,韓国の姉妹たちは,私たちを大いに鼓舞するはげましです。韓国の多数の姉妹たちは,1年に3ヵ月は休暇開拓できると見出しています。一人の姉妹は,自分の夫が反対しても,また3人の少さな子供がいたにもかかわらず,その召に答えました。一人の子供を背中に負い,他の一人の子供は書物の鞄を運び,そしてもう一人の子供の手を引いて,姉妹は証言をしました。この姉妹はたいへん忙しかつたですが,月の終りまでには要求された時間を奉仕し,また自分の粗末な家をちやんと保ちました。この姉妹は近代の便品利というものをひとつも持たず,日出まえから起き,水を運び,家庭についての雑事をいたしました。彼女はこの世の持ち物という点では貧しくても,霊的には富んでいました。また。休暇開拓奉仕が終つた後でも五つの研究をつづけて司会したのです。同じことは,宣教者や他の全時間奉仕者について言えます。彼らは第一のものを第一に置き,物質よりも霊的のものを重んずることにより,良い模範を示しています。全時間奉仕に入つて御国を第一に求める者たちは,真実の幸福と多くの祝福を受けます。もしあなたが開拓者になれないなら,すくなくとも開拓者の精神を持つことができます。それはあなたを助けて,物質主義的な欲望を克服させることができます。

13 必要の大きなところで奉仕することから得られる祝福の故に,私たちは何を決意すべきですか。どんな例が引用されていますか。

13 必要の大きいところで奉仕するよろこびと祝福を考えてごらんなさい。物質的な欲望に没頭している御国伝道者は,そのようなことを楽しむことはできません。次のような例があります。アメリカ合衆国で行われた1957年の地域大会の一つが終つた後に,一兄弟は協会の代表者のひとりのところに来て,必要の大きいところは何処であるか,その場で知らせてもらいたいと願い出ました。この兄弟は5人の家族持ちで会衆の僕でもあり,最近自分の家を売つたばかりでした。自分の持つ御国奉仕の特権を拡大したいものと,真実に欲していました。必要の大きなところで奉仕するという話を聞いて,この兄弟はこれこそ自分の欲するところのものだと決心しました。大会が終つて家に戻る途中,この兄弟は協会の事務所に立ち寄り,将来の任命地についての知らせを受け取りました。家に帰つてから,1台のトラックを買い,家財道具を積みこんで,家族といつしよに南部におもむきました。協会は,この兄弟と家族を小さな町に割り当てました。世俗の仕事は,問題になるでしようか。この兄弟の心がまえは正しいものでした。そして「この町が5000人を養えるというななら,5007人でも養えるはずだ」と言つたのです。今日,この忠実な兄弟と家族は,兄弟たちにとつては励ましの源となり,善意者たちにとつては祝福となつています。このような例は,他にもたくさんあり,日々霊的な事柄を第一にする兄弟たちはよろこびの生活をしています。これらの忠実な兄弟たちは,物質主義の入りこむことを許しません。彼らは物質主義と戦い,物質主義にいつでも反抗し,物質主義の渦巻く海の中に溺れ死んではいません。

14 物質主義という危険な流砂を避けるため,私たちは道案内にどれ程しつかり従わねばならませんか。つけ加えられた奉仕の特権という要求に対して,私たちはどのように答え応ずるべきですか。

14 しかしながら,ある人々は新世社会内の進歩に対して,消極的な態度を採つています。そのような人は気を弛めています。それは良いことではありません。私たちは警戒をゆるめることができません,さもないと物質主義が入りこんで来ます。それで,私たちは自分の生命を正しく評価しなければなりません。クリスチャンは荒野であるこの世にいます。群れが道案内にしたがつて流砂のあるところを歩むとき,道案内は自分の跡にしつかり従うように,できるなら自分の足跡どおりに従うよう群れに告げます。この世という荒野を歩むときの道案内は,キリスト・イエスです。もし私たちが彼の足跡にしつかりと従うなら,物質主義という流砂に沈むようなことは決してないでしよう。一見したところ無実のように見えるこの力によつて,私たちが溺れて視界から消えさるということはないでしよう。私たちは目的地である新しい世にまつすぐ導かれて行くでしよう。それですから,あなたの信仰を妥協させてはなりません。あなたの信仰を生き生きとしたもの,張りのあるものにしなさい。霊的な面で成長するためのあらゆる機会を活用しなさい。ヱホバの御言葉の原則を深く考慮し,考える為に,余暇を用いなさい。最初,それはやさしいことではありません。そうするよう自分自身を強制しなさい。それは霊的な健康に極めて役立つものです。僕を援助するとか,講話をするとか,1時間の講演をするとか,あるいは時経て会衆の書籍研究の司会者にすいせんされる,というように会衆内で奉仕する特権がつけ加えられるとき,そのような特権をよろこんで受け入れ,あなたのクリスチャン責任をよろこんで果しなさい。大きな会衆の群れの中に姿をひそめ,最少限の奉仕で満足しているというようなことがあつてはなりません。進歩的で時勢におくれず,信頼に足るもの,そして熱心でありなさい。さもなければ,あなたの信仰は弱まり,あなたのクリスチャンとしての元気は消え夫せ,そして悪い考え方が入つて来るでしよう。

15 物質主義は何処に導きますか。それだけの価値がありますか。

15 世俗の機会が十分に良いときに,ちよつとだけ休んで,もつとこの世の品物を求めておこうと考える人々は,物質主義は何処にみちびくかを考えてごらんなさい。パウロはこう言いました,『富むことを願い求める者は,誘惑と,わなとに陥り,また,人を減びと破壊とに沈ませる,無分別な恐ろしいさまざまの情欲に陥るのである。金銭を愛することは,すべての悪の根であるある。人々は欲ばつて金銭を求めたため,信仰から迷い出て,多くの苦痛をもつて自分自身を刺しとおした。』(テモテ前 6:9,10,新口)それですから,悪いのは富でもなければ,富の代表するものでなく,むしろ物質的な富と所有物を得ようという決意であると知ります。クリスチャンがそのような決意を持つと,霊的なものよりも物質に多くの価値を置きます,そして危険なのはここのところなのです。世俗の仕事を長くするとか,勤務時間の外にも働くようになつて,研究とか黙想とか,野外奉仕というものはなくなつてしまいます。夫も妻も世俗の仕事をします。それは何の為ですか。一権威者は次のように語りました,『この世の富は木の実のようだ。木の実を得る為に衣服は多く破れ,噛みくだくのに歯はかけ,そして食べても腹は一杯にならない。』この道をどこまでも追い求める人は,間もなく新世社会のはずれのところに立ち,遂には新世社会の外に出てしまいます。新世社会の外には満足がなく,ただ不幸,不平,そして絶望があるだけです。

16 信心を追い求める智恵について,パウロはどのように示していますか。

16 物質主義はハルマゲドンの戦いの時にこの世と共に滅亡します。そのことを知るとき,ヱホバ神とその制度に対する強い愛を持つことにより勝利を得なさい。(テモテ前書 6章6-8節,新口)でパウロは次のように述べました,『しかし,信心があつて足ることを知るのは,大きな利得である。私たちは何ひとつ持たないでこの世を去つて行く。ただ衣食があれば,それで足れりとすべきである。』ここにおけるパウロの論議に注意しなさい。クリスチャンが信心を追い求めるとき,多くのものを得るというのです。この信心はヱホバの恐れに関連しています。それで,ヱホバの不興を受けることを恐れるなら,私たちは利己的な物質主義の欲望で自分の考えをゆがませることをしないでしよう。私たちは必要な物質だけで満足するでしよう。パウロの言うごとく,それは衣食だけです。

17 ヤコブのどんな助言は,私たちを助けて,物質主義の深い水に溺れ死にすることを避けしめますか。

17 その聖句には,これ以上の意味があるのだ,などという間ちがつた考えを持たないで下さい。その中には最新の物質,最善の物質も入つているのだと言い張ることは,聖句を歪曲して自分の悪い欲望に適合させることです。ヱホバはこのような悪い欲望を生ぜしめる方ではありません。弟子のヤコブは次のように述べています,『だれでも誘惑に会う場合,「この誘惑は,神からきたものだ」と言つてはならない。神は悪の誘惑に陥るようなかたではなく,また自ら進んで人を誘惑することもなさらない。人が誘惑に陥るのは,それぞれ,欲に引かれ,さそわれるからである。欲がはらんで罪を生み,罪が熟して死を生み出す。』(ヤコブ 1:13-15,新口)それで真実のクリスチャンは,物質主義という深い水のところで遂には溺れ死ぬという危険をおかしません。真実のクリスチャンは生きたいと欲します。そして自分の欲望を適当に制御します。

18 今日ヱホバとその制度にかたくつきしたがい,肉欲に屈しないために,今日のクリスチャンは何をしますか。

18 クリスチヤンは信心を追い求めて,物質主義を追い求めません。このサタンの哲学に気をつけることによつてのみ,物質主義に対する戦いは成功を収めます。他の場所にいるよりはヱホバの制度内にいる方がずつと良いと確信しなければなりません。新しい世における生命の機会を危険にするようなことは,何一つしないと心に思い定めねばなりません。そのとき,自分の必要とするすべてのものを持ちます。ヱホバに奉仕するために,あらゆるものの最善のものは必要でありません。しかし,ヱホバの制度は是非とも必要であつて,その制度にはかたくつき従わねばなりません。ヱホバは,制度を設けることにより,サタンの最も巧妙な手段の一つである物質主義に対する強力な防壁を建て起しました。物質主義として知られるこの脅威と戦うため,ヱホバの設けられたすべての御準備を利用しなさい。あなたの思いと心を,すばらしい見込を持つ新しい世に保ちつづけなさい。ますます拡大して行く新しい世の社会と歩調を揃えなさい。そして,今日の宣教に十分の参加をしなさい。これはあなたを霊的に強くならしめ,物質主義の狡猾な侵入に対する反抗は成功を収めることができます。ヱホバを愛する真実のクリスチャンは,考え深く自分の立場を評価します。自分自身を調べることは,是非とも必要です。そして又,新世社会と共に歩調を揃えて霊的な事柄に成長することは,物質主義と戦うときに肝要なものであるとも認識しています。

19 新世社会外に出ることは,安全ですか。なぜ安全ではありませんか。

19 生命か死かというこの問題について,そのクリスチャンは制度から助言を受け,そしてこの助言を自分の永遠の益のために適用します。信心こそ追い求めるべきであつて,物質主義を追い求めるべきものでないと記憶します。更に又,新世社会の外に出ることは安全でないとも知つています。新世社会外で物質主義の誘惑にも大丈夫反抗できる程強いと感じていても,新世社会外に出ることは安全でありません。他の者たちは,その誘惑に負けたということを一瞬でも忘れてはなりません。物質主義は,下層の逆流のように致命的なものです。それはあなたを引きたおして,あなたの生命を絶つことができます。常に存在しているその危険を認めなさい。それは人に見さかいをつけません。それですから,全世界にいるあなたの忠実な兄弟たちと共にあなたの生命を守る為に物質主義と戦いなさい。

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