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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1966
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精神的な病いがいえる

◆ 神のみことばの真理には偉大な力があります。詩篇記者はこのことを認めて,「あなたの光とまこととを送ってわたしを導」いてくださいと神に願っています。(詩 43:3)聖書の光と真理は苦悩する人々また精神的にわずらっている人を導き,目的を見失った人の心をいやしたことがたくさんあります。ミシガン州からの次の経験はこのことの良い例です。

一婦人は10年以上の間,精神的な病いにかかっていました。その間に婦人は定期的に精神病の治療を受けたほかショック療法も受け,病気回復のために1年間学校にも行きました。その上,病状に応じて使用した薬代は約180万円に上りました。このようにお金のかかる治療法や薬を使用したにもかかわらず,婦人は何度も自殺を考えました。

ある日,婦人の主人 ― エホバの証人を友人に持っている ― は「お前はだれに祈っているのかね」と奥さんにたずねました。「神にです」というのが婦人の答えでした。それで夫は祈りの中で神の御名エホバを使うように妻にすすめました。このことは婦人を考えさせました。間もなくひとりのエホバの証人は,婦人の家で毎週1回の聖書研究の司会を始めました。この兄弟が夫婦を大会に招待するとふたりは出席しました。「今までずっと私が探していたものがこれであったことがわかりました」と婦人は手紙にしたためています。

手紙は次のように続いています。「大会から帰って以来,私は会衆の集会に定期的に出席しはじめました。それから全部の薬をやめることができました。その時まで私は多量に喫煙していましたが,この習慣を打破することができました。そのころ私が精神科医をたずねると,医師は私の病状を知りたいと言いました。私は,今までこんなに良くなったことはありませんと話しました。医師はまだ薬を飲んでいるかどうかを問いました。もうやめましたと言うと,彼はなぜそんなに急に止めることができたのかをたずねました。今,私はエホバの証人と交わっていますと答えました。医師はあらゆる精神的な病いがそのようにいやされるならば良いのですが,と言いました」。

この時以来,婦人とご主人は会衆の神権宣教学校で訓練を受け,神の御国の福音の奉仕者として働いています。正にエホバとエホバのみことばを,光とまこととして仰ぎ見ることは知恵の道と言えます。

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