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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1969
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1969
塔69 4/1 197–199ページ

正確な知識に富む喜び

「お父さん,ポーラはおたふくかぜだから外に出られないんですって。ポーラのお母さんがそう言ってたわ。おたふくかぜってなんのこと,お父さん?」。かわいいイングリッドがこう尋ねました。父親はにこにこ笑いました。4歳になるこの娘は,何か質問をするとき,いつもたいへんまじめな顔をします。でも,娘がほんとうに知りたがっていることを知った父親は,娘をやさしくひざにのせ,「おたふくかぜとはね……」と簡単な説明をしました。

その後,イングリッドが7歳になった時,父親はこのような質問を受けました。イングリッドは木の実のはいったチョコレートをいかにもおいしそうに食べながらこう言いました。「これおいしいわ,お父さん。チョコレートってどこでできるの?」。

娘はもうある程度,字を読むことができます。それで父親は自分で答えを見つけることを子供に学ばせようと考えました。それでこう言いました。「お父さんは話してあげてもいいけれど,家にある小さな百科事典で『チョコレート』について引いてみようじゃないか。自分で答えを見つけることのおもしろさがわかってくるよ」。

イングリッドが16歳になったとき,学校の眼科医は,彼女は少し遠視だから,遠からずめがねが必要だろうと言いました。その日,彼女は帰宅の途中,図書館に寄りました。そして大きな百科事典から「目」および「めがね」についてしばらく調べたのち,係りの人にこう尋ねました。「わたしは目とめがねについてもう少し知りたいんです。百科事典は調べました。何か家に持ってゆける良い本がほかにないでしょうか」。

その後,結婚したイングリッドは自分の家の通路の床に何かを敷くことについて考えていました。『タイルとじゅうたんとどちらがよいかしら』。店でもらったパンフレットを読み,近くの友だちなん人かと話し合った彼女は,それぞれの長所と短所についてかなりわかってきました。あとは一家のかしらである夫に最終的に決めてもらう以外にありません。

あなたがイングリッドの父親か母親であるとしたなら,自分の娘の身体的,精神的,また情緒的な成長ぶりを見て,大きな満足感を覚えることでしょう。彼女がまだほんの幼子であった時,父親は喜んで娘の問いに答えました。その後,成長するにつれ,父親は自分で答えを見つける方法を彼女に教えてゆきました。すぐれた訓練ではありませんか。そして知識と能力が進むにつれ,これによって彼女自身が得た喜びを想像してごらんなさい。

しかしイングリッドが年齢の成長に伴って能力を得ながら,自分で調べればわかることでも親に尋ねて,知的な面でいつまでも赤子であるなら,それはどんなにか悲しいことでしょう。それは怠惰なこと,および自発性が欠けていることのしるしです。そして,知識をたずね,自分で物事を知る喜びの多くを得そこなっていることになるでしょう。

霊的な成長

クリスチャンとして,わたしたちは別の面での成長つまり霊的な成長に心を配っています。イングリッドの場合で示したことの多くは,エホバの証人と聖書を学ぶ人々の霊的な成長についてもあてはまります。そしてこのことは人の老若に関係なくあてはまるのです。聖書を学びはじめる人の目標は霊的に円熟し,霊的な面でおとなとなることです。使徒パウロは人がクリスチャンとなってからもそのような進歩を続けるようにと祈りました。パウロはクリスチャンたちが「すべての知恵と霊的な分別とにおいて,神の御心に関する正確な知識で満たされ……エホバにふさわしく歩んで,神を十分に喜ばせること」を祈り求めました。―コロサイ 1:9,10,新。マタイ 5:14-16。

質問が起きた時

わたしたちは引き続きイングリッドの場合を例にすることができます。最近,彼女はエホバの証人といっしょに聖書を勉強するようになりました。彼女には学ぶべきことが多くありました。聖書の勉強をいっしょにしているエホバの証人のカレンが毎週たずねてくるたびに,イングリッドは数多くの質問をしました。イングリッドがまだ霊的な面で赤子であることを知るカレンは喜んでそれらの質問に答えました。彼女はイングリッドを助け,イングリッドが神について正確な知識を増す喜びを知るのを見てともに喜びました。

ふたりが2か月ほど聖書を勉強した時,イングリッドがカレンに尋ねました。「わたしはマタイ伝 12章8節を読んでいました。イエスはそこで『人の子』という表現を用いておられます。なぜご自分のことをこのように呼ばれたのですか」。カレンは答える前にもう少し調べてみたいと言いました。その週のあいだイングリッドは自分の教え手がどのように答えを見つけるだろうかと考えました。土地のエホバの証人の会衆には聖書について知識をもつ奉仕者が数多くいます。カレンはそのうちの一人に尋ねるのでしょうか。

次の勉強の時,カレンは「神が偽ることのできない事柄」の220,221ページを開くようにと言いました。これはイングリッドが最近入手した聖書研究の手引きです。そのところは,イエスが単なる化身ではないこと,つまり天使が以前にしたように単に人間の形をして現われたのではないこと,むしろイエスは実際に人間であり,「人の子」という表現はその事実を強調するものであることを示しています。(ガラテヤ 4:4)こうしてイエスはふさわしいあがないとなり,人間アダムの失ったものを返すことができました。

「答えの出ている場所について会衆の中のだれかに尋ねたのですか」とイングリッドが尋ねました。カレンはこう答えました。「自分で答えを見つけられない場合にだけ,人に尋ねることにしています。もちろん会衆の兄弟たちは,わたしが尋ねたなら,喜んでいろいろと指示してくれたでしょう。でも,わたしはまず自分で調べてみました」。

イングリッドとカレンはともに一つの疑問について答えを得たいと思っていましたが,その疑問に対する両者の態度は異なっていました。カレンはただだれかに尋ねるということをせず,自分で率先して調べてみました。あなたならどうしましたか。クリスチャンが自分で聖書を調べ,正確な知識に富む喜びを知るように,ものみの塔協会は毎年,同協会の出版物の索引を作成しています。a エホバの証人の御国会館にはたいてい図書棚があり,集会の前後に利用できるようになっています。そこにある出版物を利用されてはいかがですか。また会衆の中には,自分の蔵書として,長年にわたって出版物をそろえている人があるかもしれません。そのような人はあなたを助ける機会があることを知れば喜ぶに違いありません。そしてふたりでクリスチャンの楽しい交わりをもつことができるでしょう。

これは努力が必要なことのように聞こえますか。確かに努力が必要です。しかし,円熟したおとなと赤子との相違の一つは,円熟した人が価値のある事柄を忍耐づよく追求し,自ら率先して努力することではありませんか。神のみことばはこう述べています。「さとき者の心は知識をえ,智慧ある者の耳は知識をもとむ」― 箴言 18:15。

他の人からの援助

自分である程度調べたのち,さらに細かな知識を得るために何を利用したらよいかを知りたいと思ったとき,イングリッドがどうしたか覚えていますか。彼女はこの面で指示を与える資格のある人に尋ねました。神に関する正確な知識を得ようとしている場合,このことはどのようにあてはまりますか。

テモテ前書 3章2,6節はクリスチャンの監督となる者が「よく教へ」る者であり,また「新に教に入りし者」ではないことを述べています。それで自分でできるかぎり調べたのちにも,納得できない点があるなら,自分の土地の会衆内の資格のある人々のひとりに尋ねてごらんなさい。監督や補佐のしもべたちは多年の経験を積んでおり,特によく教えることのできる人々とみなされています。それらの人々が必要な資料を指示してくれるかもしれず,あるいはいっしょに疑問の点を調べてくれるかもしれません。

また,疑問もしくは問題を分析してみるのも良いことです。それはあなたが決定すべき事柄ですか。ほかの人が判断すべき問題であるかもしれません。イングリッドの場合のように,妻であるなら,夫の決定すべき問題があるでしょう。夫は関係のある聖書の原則を検討したのち,必要な判断をするでしょう。(テトス 2:4,5)会衆の活動に関係した疑問であれば,そうした事柄を処理すべく聖霊によって任命された人々がそれを扱うでしょう。―使行 20:28。

正確な知識をふやす

すでに述べたとおり,使徒パウロはクリスチャンが正確な知識をふやし続けることを祈りました。このことは多年にわたって聖書を学んできた人にも可能です。イエスは一群れの油そゝがれたクリスチャンがおりにかなって霊的な食物を分配することを予告されたからです。(マタイ 24:45)エホバの証人は多年にわたり,ものみの塔協会の出版物の形で霊の糧を豊かに与えられ,この預言の成就を経験してきました。

したがって,ある聖句あるいはある事柄をエホバの証人がどのように理解しているかを知りたければ,その点を扱っている以前の出版物を見ればよいのです。もとより,まだ取り上げられていない事柄もあります。その場合,ものみの塔協会に手紙を書き,他の人よりも先に個人的に説明を得ようとすることが勧められていますか。そうではありません。それは神が『おりにかなった』霊的食物を供給する方法ではありません。エホバは一つのグループとしてご自分の民全体に霊の糧を備えられます。聖書のある部分の預言的な意味が理解されるようになるならば,それはすべての人の益のために発表されます。

クリスチャンは霊的な事柄に関する理解の光が「いよいよ光輝をまして昼のもなかにいたる」ことを知っています。(箴言 4:18)それでわたしたちはまだ取り上げられていない点については,知識が与えられるのを忍耐して待ち,神のみことばからの真理の光がしだいに輝きを増してゆくことを喜び,またそれに感謝します。

それでも,すでに見たとおり,たいていの聖句に関する説明は,手もとの出版物を調べ,あるいは会衆内の経験のあるクリスチャン奉仕者に相談することによって,適当な資料を見つけることができます。こうして手ばやく答えを得,自分の努力による満足感を得るでしょう。

霊的に円熟することを自分の目標とし,正確な知識に富むことを絶えず求めて,イングリッドの経験に上まわる喜びを自分のものとしてください。

[脚注]

a 協会の英語以外の出版物の場合には,たいていの本のうしろ,および「ものみの塔」や「目ざめよ!」の毎年の最後の号に索引がのっています。

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