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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
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読者からの質問

● イエスがヨハネ 15章1節から6節で,ご自分をぶどうの木,弟子たちを枝として語った事柄は,ローマ 11章17節から24節に説明されているオリーブの木とその枝に相当しますか。

これまでヨハネ 15章1節から6節は,ローマ 11章17節から24節を論じる際に,例として用いられてきました。しかし綿密に調べると,これら二つの記述は異なった事柄に言及していることが分かります。前者はキリストを中心とし,後者はアブラハムを中心としています。各々の記述を考慮してみましょう。

使徒たちと過ごした最後の晩,イエスはこう語りました。「わたしは真のぶどうの木,わたしの父は耕作者です。彼は,わたしにあって実を結んでいない枝をみな取り去り,実を結んでいるものをみな清めて,さらに実を結ぶようにされます。わたしはぶどうの木,あなたがたはその枝です。わたしと結びついたままでおり,わたしが結びついたままでいる者,その者は多くの実を結びます」― ヨハネ 15:1,2,5。

イエスはご自身をぶどうの木に例えました。イエスの弟子たちは,西暦33年のペンテコステの日に聖霊によって生み出され,そのぶどうの木の枝となりました。キリストは,いったん枝となった者たちが捨てられて永遠の命を失うことのないため,ご自身の下にとどまり実を結ぶように勧めました。(ヨハネ 15:6)実を結ぶことには,イエスの示された資質を表わすことが含まれます。イエスに結びついているなら,霊の実を培うことができます。(ガラテア 5:22,23)また,王国について熱心に語るでしょう。―ルカ 8:8。

ヨハネ 15章1節から6節の言葉がイエスを中心としているのに対し,ローマ 11章17節から24節に書かれているオリーブの木に関するパウロの例えは,アブラハムに焦点を合わせています。この例えは,アブラハムの約束の胤の一部となるには,彼の持っていたような信仰が必要であることを示しています。この例えでは,栽培された,あるいは園のオリーブの木から,本来の枝のあるものが折り取られ,野生のオリーブの木から切り取られた枝が代わりに接ぎ木されます。本来の枝は,生来のユダヤ人を表わしています。野生のオリーブの枝は異邦人の信者を表わしています。彼らは,その信仰ゆえに,不信仰な生来のユダヤ人に代わってアブラハムの約束の胤の一部になりました。アブラハムに対する神の処遇,そしてメシアが到来した時のユダヤ人の態度を調べると,この点を良く理解できます。

アブラハムが信仰を働かせたゆえに,エホバ神は,「胤」に関する契約をアブラハムと結びました。その胤によってすべての国民は「確かに自らを祝福する」のです。(創世 22:17,18,新。ガラテア 3:8)このことは,アブラハムの生来の胤,すなわちその子孫であるイスラエル人に対する神の処遇に影響を及ぼしました。(申命 7:7,8。コリント第二 11:22)一世紀当時のユダヤ人は,「わたしたちの父はアブラハムです」と言いうることを誇りにしました。(ヨハネ 8:39。マタイ 3:9)ユダヤ人はアブラハムの生来の胤であったので,エホバの恵みと良い待遇を受けられるものと考えていました。しかしパウロは,ローマ人への手紙の中で,アブラハムの子孫であることは確かに有利ではあっても,それだけでは十分でないことを明らかにしているのです。それはなぜですか。

エホバ神は,アブラハム契約によって霊的な胤を生み出そうとしておられたからです。パウロがそれより前にガラテア人にあてた手紙の中で説明しているように,そのアブラハムの霊的な胤の主要な者はメシアであるイエスでした。(ガラテア 3:16)しかし,パウロはまた,その霊的な胤が複合のものであることをも示しました。それはキリストとその共同相続者で構成されており,全部で14万4,001人になるという点が後に明らかにされました。パウロはこう書いています。「キリストに属しているのであれば,あなたがたは実にアブラハムの胤であり,約束に関連した相続人なのです」。(ガラテア 3:29。啓示 7:4-8; 14:1)しかし,アブラハムの副次的な胤,すなわち14万4,000人は,アブラハムの生来の胤であるユダヤ人によってのみ構成されますか。

そうなるのも可能なことでした。西暦29年から36年の期間,霊的な胤の成員となる機会は,生まれながらに「アブラハム一族の子」である者たちに差し伸べられました。a (使徒 13:26。マタイ 15:24)パウロはローマ人への手紙の中で,この生来のきずなを幾度も取り上げています。彼は,「肉によるわたしたちの父祖アブラハム」の信仰について語りました。(ローマ 4:1)また,ローマ 11章1節ではこう述べました。「神はご自分の民を退けられたわけではないでしょう。断じてそのようなことはないように! わたしもイスラエル人であり,アブラハムの胤の者……だからです」。そして,その後に書かれた,オリーブの木の例えの中で,彼は引き続きアブラハムに焦点を合わせています。

アブラハムの生来の子孫は,園のオリーブの木の枝に似ていました。しかし,アブラハム契約は霊的な胤を生み出すことを目的としていたので,その一部となるために,ユダヤ人はメシアを受け入れ,聖霊によって生み出され,より偉大なアブラハムであるエホバ神によって霊的な子とされねばなりませんでした。(ローマ 4:16,17)メシアを受け入れたのは生来のユダヤ人の残りの者だけでした。こうして彼らはオリーブの木の永久の枝となったのです。アブラハムの生来の胤の大多数は,メシアに信仰を働かせませんでした。従って,彼らは例えの通りにオリーブの木から折り取られ,アブラハムの霊的な胤の一部とはなりませんでした。―マタイ 21:43。

事態のそうした進展と共に,神は異邦人にも注意を向けられました。西暦36年以降,信仰心の厚い非ユダヤ人は,信仰を働かせ,油注がれたクリスチャンとなり,アブラハムの霊的な胤の一部となることが可能になりました。(使徒 10:34-47; 15:14)パウロはこれら諸国民のクリスチャンたちを,野生のオリーブの木から切り取られ園のオリーブの木に接ぎ木された枝に例えました。それで彼らは,アブラハムとの肉的なきずなこそありませんでしたが,アブラハムのような信仰を働かせ,その霊的な胤の一部となりました。実際,生来のユダヤ人は,後でイエスに信仰を働かせるなら,自分たちだけに機会が差し伸べられた期間が過ぎてからでも,再びオリーブの木に接ぎ木され,アブラハムの霊的な胤の一部となることができました。(この点をイエスのぶどうの木から折り取られた枝に生じた事柄と比較してください。[ヨハネ 15:6])― ローマ 11:17-24。

それでパウロの例えは,義なる「根」アブラハムを強調しています。エホバが契約を結んだのはアブラハムとであり,すべての「枝」は信仰によってその「根」と結ばれていなければならないのです。―ローマ 4:9-16; 11:16。

すでに明らかなように,ヨハネ 15章1節から6節のイエスの言葉とローマ 11章17節から24節のパウロの言葉は,それぞれ全く異なった点を強調しています。前者はイエスに,後者はアブラハムに焦点を合わせています。しかしこれらの例えは,共に,クリスチャンの立場を当たり前のこととしておろそかにしないよう強く勧めています。「アブラハムの信仰」のような信仰が必要とされています。(ローマ 4:16)また,イエスとの結び付きを保ち,イエスの模範に従って良い実を結ぶことが肝要です。

「わたしは,神が不公平なかたではなく,どの国民でも,神を恐れ,義を行なう人は神に受け入れられるのだということがはっきりわかります。神はイスラエルの子らにみことばを送って,イエス・キリストによる平和の良いたよりを宣明されました。このイエス・キリストはほかのすべての者の主なのです。彼は,民に宣べ伝えるように,そして,これが生きている者と死んでいる者との審判者として神に定められた者であることを徹底的に証しするようにと,わたしたちにお命じになりました。彼についてはすべての預言者が証しをしています。彼に信仰を持つ者はみな,その名によって罪のゆるしを得るとです」― 使徒 10:34,36,42,43。

[脚注]

a 「ものみの塔」誌,1975年2月15日号,114-120ページをご覧ください。

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