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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1998
塔98 11/15 24–27ページ

兄弟に借金を頼んでよいだろうか

サイモンの一番年下の子供は病気にかかっており,今すぐに薬が必要です。しかし,サイモンは非常に貧しく,薬を買う余裕がありません。どうすればよいでしょうか。マイケルという名の仲間のクリスチャンは,サイモンより経済的に裕福です。マイケルだったらお金を貸してくれるかもしれません。しかし,サイモンは内心,その借金は返済できそうにないと思います。a

サイモンがマイケルに近づくと,マイケルはジレンマに直面します。それが本当に必要だということは分かります。しかし,サイモンはお金を返せるのだろうかという疑念が頭をよぎります。サイモンは家族を養うだけでも四苦八苦しているからです。マイケルはどうすべきでしょうか。

多くの国々で,人々は生計手段を一夜にして失ってしまい,医療費を支払うお金や保険がないことに気づく場合があります。銀行のローンは利用できなかったり,利子があまりにも高すぎたりします。緊急事態が生じるなら,友達にお金を借りるしか解決策はないと思えるかもしれません。とはいえ,借金を頼む前に考慮すべき幾つかの重要な事柄があります。

費用を計算する

聖書は,貸し手と借り手の双方に対する指針を与えています。その助言に留意するなら,多くの誤解や心痛を避けることができます。

例えば聖書は,借金を軽く見るべきでないことをわたしたちに思い起こさせてくれます。使徒パウロは,ローマのクリスチャンにこう勧めました。「あなた方は,互いに愛し合うことのほかは,だれにも何も負ってはなりません。仲間の人間を愛する者は律法を全うしているのです」。(ローマ 13:8)理想を言えば,クリスチャンが他の人に負うべき負債は愛だけです。それゆえ,『この借金は絶対に必要なものだろうか』と,まず自問できるかもしれません。

もし答えが肯定であれば,次に,負債を抱え込むことの結果を考慮するのは賢明なことです。イエス・キリストは,大切な決定を下す時には慎重に考え,計画することが必要であることを示し,弟子たちにこう尋ねました。「あなた方のうちのだれが,塔を建てようと思う場合,まず座って費用を計算し,自分がそれを完成するだけのものを持っているかどうかを調べないでしょうか」。(ルカ 14:28)この原則は,兄弟に借金を頼むかどうかを考慮する場合に当てはまります。借金の費用を計算するとは,それをいつ,どのように返済できるかを計算するという意味です。

貸し手には,借金がいつ,どのように返済されるのかを知る権利があります。物事を慎重に考慮することによって,貸し手に対し具体的に返答できるでしょう。道理にかなった期間内に借金を返せるよう費用を計算しましたか。もちろん,「できるだけ早くお返しします。わたしを信頼してもらえますよね」と,兄弟に言うほうが簡単でしょう。しかし,このような問題はもっと責任ある仕方で扱うべきではないでしょうか。借金を返済することを初めから決意しなければなりません。それはエホバがわたしたちに求めておられることだからです。詩編 37編21節には,「邪悪な者は借りはするが,返さない」とあります。

借金をいつ,どのように返済するかを計算することにより,自分が重大な約束をしていることを思い起こせます。それは,わたしたちが不必要に負債を負う可能性を減らすものともなるでしょう。もし負債を抱え込むのを避けられるなら,幾つかの利点があります。箴言 22章7節は,「借りる者は貸す人の僕となる」と警告しています。貸し手と借り手の双方が霊的な兄弟であったとしても,借金はお互いの関係に少なくともある程度の影響を及ぼすことがあるのです。借金をめぐる誤解がもとで,会衆の平和が損なわれたことさえありました。

お金が必要な理由を説明する

基本的に貸し手には,貸したお金がどのように使われるのかを知る権利があります。その借金以外にも他の人からお金を借りていますか。もしそうなら,その点も明確にしなければなりません。それは借金の返済能力に影響するからです。

特に大切なのは,事業のための融資と緊急事態に対処するために必要な借金とを見極めることです。兄弟には,商業上の投機的事業のためにお金を貸す聖書的責務はありません。しかし,本人に落ち度がなくても,食料や衣服といった基本的な必需品やどうしても必要な医療費も支払えないような状況にある場合,貸す側の兄弟はその人を援助してあげたいと思うかもしれません。これらの問題について,ありのままに真実を語るなら,誤解を防ぐ助けになるでしょう。―エフェソス 4:25。

書面にしておく

将来誤解が生じるのを避けたいと思うなら,合意事項を文書にまとめるのは肝要なことです。書面にしておかないと,合意事項の細かな点などは容易に忘れてしまうものです。借りた金額や,いつ返済されるべきかをしたためておく必要があります。借り手と貸し手の双方が合意事項に署名し,それぞれが自分用の写しを保管しておくのは賢明なことでしょう。聖書も金融上の取り引きを文書に記録すべきことを示しています。エルサレムがバビロニア人によって滅ぼされる少し前,エホバはエレミヤに,親族の一人から一区画の地所を購入するようにと言われました。その手順を考察するなら益が得られます。

エレミヤはこう述べています。「こうして,わたしはアナトテにある畑をわたしの父方のおじの子ハナムエルから買うことになった。そして七シェケルと銀十枚の金を彼に量り出した。それから証書に記入し,封印を付し,はかりで金を量るさいに証人を立てた。その後,わたしは買い受け証書,すなわちおきてと規定にしたがって封印されたものと,開封のものとを取った。それから,わたしの父方のおじの子ハナムエルの目の前,またその買い受け証書に記入した証人たちの目の前,“監視の中庭”に座っているすべてのユダヤ人の目の前で,その買い受け証書をマフセヤの子ネリヤの子バルクに渡した」。(エレミヤ 32:9-12)これは,借金というより買い受けについての先例ですが,金銭上の取り引きを明確かつ疑いの残らない方法で扱うことの重要性を明らかにしています。―「ものみの塔」誌,1973年8月1日号,479ページをご覧ください。

もし問題が生じるなら,クリスチャンは,マタイ 18章15節から17節に記録されているイエスの助言に調和して解決するよう努めなければなりません。とはいえ,そのような問題で助けになろうとしてきた一長老は,次のような所見を述べています。「ほとんどすべてのケースで,合意事項を書面にしたものがありませんでした。結果として,借金がどのように返済されるべきかに関し,両者は明確に合意していませんでした。それらの事柄を書面にしたためることは愛のしるしであって,信用していないからではない,ということを私は確信しています」。

いったん合意したなら,必ず約束を守るよう努めるべきです。イエスはこう勧めています。「ただ,あなた方の“はい”という言葉は,はいを,“いいえ”は,いいえを意味するようにしなさい。これを越えた事柄は邪悪な者から出るのです」。(マタイ 5:37)予期しない問題のために借金を予定どおり返済できない場合,その状況について時を移さず貸し手に説明すべきです。おそらく貸し手は,より少ない返済額で,もう少し長い期間にわたって返済できるようにしてくれるかもしれません。

とはいえ,状況が好ましくないから責任が免除されるというわけではありません。エホバを恐れる人は約束を守るよう最善を尽くします。(詩編 15:4)物事が自分の期待どおりにならなくても,負債を支払うために犠牲を払う用意ができていなければなりません。それがクリスチャンとしての責任だからです。

お金を貸すことに関して注意深くある

もちろん,物事を注意深く吟味する必要があるのは借り手だけではありません。貸し付けを頼まれた側の兄弟も費用を計算しなければなりません。お金を貸す前に,時間を取って物事を注意深く,客観的に考慮するのは賢いことです。聖書は注意深くあることを勧めて,「手を打つ者や,貸借の保証人に立つ者の中に入ってはならない」と述べています。―箴言 22:26。

約束する前に,もしその兄弟が返済できなくなったらどうなるかを考慮してください。そうなれば,あなた自身が深刻な経済上の問題を抱えることになるでしょうか。相手の兄弟が全く誠意を抱いていたとしても,状況が変化したり,その人の計算が誤っていたりすることがあり得ます。ヤコブ 4章14節は,わたしたちすべてに次のことを思い起こさせています。「あなた方は,あす自分の命がどうなるかも知らないのです。あなた方は,少しのあいだ現われては消えてゆく霧のようなものだからです」。―伝道の書 9:11と比較してください。

とりわけ商業上の融資の場合,借り手の評判を考慮するのは賢明なことでしょう。その人は,信頼できる確かな人として知られていますか。それとも,金銭的な事柄を扱うのに不向きでしょうか。会衆内のいろいろな人にお金を求めて回る傾向がありますか。次の言葉を心に銘記しておくのは賢明です。「経験のない者はすべての言葉を信じ,明敏な者は自分の歩みを考慮する」― 箴言 14:15。

時には,借金が借り手にとっても最善の益にならないことがあります。借金は容易にその人の喜びを奪う重荷になり得ます。わたしたちは,その兄弟を自分の「僕」にならせたいと思うでしょうか。その兄弟が借金を返済できない場合,不安な気持ちが募ったり,きまりの悪い思いさえしたりして,わたしたちの関係に影響が及ぶようなことにならないでしょうか。

もし本当に必要がある場合,金額は少なめでも,貸すよりプレゼントすることを考慮できるでしょうか。聖書は,兄弟が苦難にあるのを見る時には同情心を豊かに示すよう勧めています。詩編作者は,「義なる者はいつも恵みを示し,贈り物をする」と歌いました。(詩編 37:21)愛は,助けが必要な兄弟たちに実際的な援助を差し伸べるため,自分にできることを行なうようわたしたちを動かすはずです。―ヤコブ 2:15,16。

取るべき行動を注意深く考慮する

借金は不和を生み出す潜在的な可能性を秘めているので,わたしたちはそれを安易に選択するより,むしろ最後の手段とみなせるでしょう。初めのほうで述べたように,借り手は貸し手に対しありのままを話し,借金をいつ,どのように返済するかを書面にしておくべきです。さらに,本当に困窮している場合は,プレゼントしてあげるのが最善の解決策かもしれません。

マイケルはサイモンに依頼されたお金を貸しませんでした。代わりに,少なめの額のお金を贈り物として彼にプレゼントしました。サイモンは子供の薬代を支払うためのそうした援助にとても感謝しました。マイケルも幸福でした。実際的な方法で兄弟愛を表わすことができたからです。(箴言 14:21。使徒 20:35)マイケルもサイモンも王国が支配する時を心から待ち望んでいます。その時,キリストは「助けを叫び求める貧しい者(を)救い出」し,「わたしは病気だ」と言う人はだれもいないことでしょう。(詩編 72:12。イザヤ 33:24)その時までの間,もし兄弟に借金を頼むしかないと感じるようなことがある場合,わたしたちは自分の取るべき行動を注意深く考慮するようにしましょう。

[脚注]

a ここでは仮名を使っています。

[25ページの写真]

借金についての合意事項を書面にすることは,愛のしるしであり,信用していないからではない

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