比類のない機会
1 今日世界情勢が悪化の一途をたどっているため,真理について人々と話し合うのが一段と容易になってきたことに気づきましたか。確かに多くの人はわたしたちの音信に耳を傾けませんが,それは,人々を分けるわざが成し遂げられつつあることの証拠にほかなりません。(マタイ 25:31-46)そして,わたしたちはこのことを知って,大いに喜んでいるではありませんか。しかし,正義を求める人に会うとき,どんなことが生じますか。そのような人々は話し合うことを願い,自分たちの種々の疑問の答えを欲している様子を表わすのではありませんか。確かに今は,エホバの王国について証をする比類のない機会に恵まれた時代です。
2 賢明にも,わたしたちの天の父,エホバは,ふさわしい人を捜し出す最も効果的な手段として,戸別宣教を備えられました。「ともしび」の本の85ページはこう指摘しています。「一度にひとりか二人の人に話すのですから,これはわたしたちすべてにできるわざであり,同時に,正義に飢えかわく人を見落とさないようにする最善の方法と言えます」。―マタイ 5:6。
3 今日,わたしたちは「終わりの時」に住んでいます。ふさわしい人々は捜し出されなければなりません。そうすれば,彼らは「大かん難」の際に滅びないでしょう。(マタイ 10:11)今は,現在の古い体制の終わりの日であり,二度とくり返されることのない戸別伝道のわざを行なうべき時です。
4 最近,ニューヨーク市ブルックリンで起きた経験を考えると,わたしたちの戸別伝道のわざがもたらす影響のほどを知ることができます。戸別伝道をしていた兄弟に,老紳士が次のように語ったのです。「あなたがたは若い人も老人も,実に感心な人々ですね,宗教上の音信を携えて,戸別訪問をする勇気を持っているのは,あなたがただけです」。そうです,戸別訪問の宣教は,わたしたちがエホバの真のしもべであることのしるしであり,生きたキリスト教を見る機会を,正直な心臓の持ち主に与えるものなのです。