真理は日ごとに益をもたらす
1 多くの会衆で姉妹たちは王国の業の進展に大いに貢献しています。彼女たちは自分の家族と共に勤勉に働き,野外奉仕においても熱心です。また日ごとに忠実に歩むがゆえに生ずる多くの問題やざせつ感にしばしば耐え忍んでいます。もちろん,まもなく訪れる新秩序はこうした問題を解決することでしょう。しかし今でさえ姉妹たち,そしてわたしたちすべても真理を持っているゆえに多くの益を受けています。最近あなたは,真理が毎日の自分の生活にどのように益をもたらしているか,お考えになったことがありますか。
真理はどのように結婚関係に益となっているか
2 もし夫が未信者で,子供も反対しているかまたは未信者であれば,あなたの家庭にはおそらく多くの問題があることでしょう。しかし真理を知り,その原則を適用するなら,自分の置かれている境遇にもっとよく対処することを学べるという恩恵があります。問題のために落胆させられるのではなく,問題を持ちながらも生活することを学べます。例えば反対する夫を持つ姉妹たちの多くは穏やかな気質を持ち,平和でよく整えられた生活を送っています。どのようにですか。姉妹たちは,真理によって平衡の取れた仕方で自分たちの置かれている境遇を見るよう助けられています。これらの姉妹たちは,夫や家族にあまり多くのことをすぐに期待すべきでないことを知っています。そして,自分たちが穏やかな気質を示すなら夫や家族の他の成員に良い影響となることを承知しています。
3 一人の姉妹は最近,反対する夫からこれ以上の精神的な圧迫を受けたり,口汚くののしられたりするのはがまんできない,と考えました。彼女は自分から夫と別居することに決めましたが,そうする前にエホバに祈り,コリント第一 7章10-16節とペテロ第一 3章1-6節を注意深く読みました。姉妹は土地の二人の長老と共に自分の状態をもう一度考え直し,熟慮された助言と援助を受けました。その後彼女は,夫と話し合って自分が行なおうと考えていたこと,しかし聖書の見方に基づいて考え直したことを夫に伝えることにしました。姉妹は夫に親切に,敬意を持って,しかし率直に話しました。すると,反対していた夫は好意的に応じました。彼はそれまで自分の行動を客観的に見たことはありませんでしたが,妻にこれからはもっと事態は良くなるだろう,と自信をもって語りました。この姉妹が健全で聖書に則した行動をしたゆえに,真理は彼女に多くの益をもたらし,エホバは彼女を祝福されました。
野外奉仕はどのように助けになるか
4 時々外出して人々に良いたよりを伝えることは,わたしたちの物の見方に健全な影響を与えます。一姉妹は,自分が一年中喜びを保つことができる一つの方法は奉仕に活発であり人々を援助することにあると述べています。(使徒 20:35)この姉妹は王国会館が平和な場所であることを知っており,集会に出席することから喜びを得ています。そして一週間の内の別の日には霊的な兄弟姉妹たちと共に励まし合っています。
5 しかし,あなたに小さな子供がいる場合野外奉仕に携わるためにどんなことをすれば良いですか。わたしたちが知っているある夫婦は子供を幼少時から野外奉仕に伴っています。子供が幼いころは一人が戸口で会話している間,もう一人が歩道で乳母車のそばで待ちました。家の人は感銘を受けました。以前に宣教者であったある姉妹は子供がいても戸口で良い結果が得られている,と述べています。というのは,赤子を背負って家から家に行くのを見て,人々は心を引きつけられ,多くのドアが開けられたからです。
6 また別の姉妹たちは,時折開拓者と共に奉仕したり,可能なら一日中開拓者と行動をともにすることにより深い満足感を味わっている,と述べています。彼女たちは開拓者との有益な交わりを持つことによって築き上げられています。また十分な励まし合いがなされるので開拓者にも益のあるものとなっています。―ローマ 1:12。
どのようにすれば家族をもっとよく助けられるか
7 夫と妻が共に世俗の仕事をしている場合,二人はこのことが自分たちや家族にもたらしている影響についてよく考えることができます。妻も働く必要がありますか。彼女が子供や夫のために,また個人研究や野外奉仕にもっと多くの時間を当てることができるようにするために生活水準を調整することが可能ですか。子供と一緒にもっと多くの時を過ごし,あらゆる機会に真理によって子供を訓練することの方がお金をもうけることより,あなたの家族に必要としているということはありませんか。(申命 6:4-9。エフェソス 6:1-4)優先させるべき種々の事柄,特に優先的に用いる時間について再検討してみるのはあなたの家族にとってきわめて有益なこととはいえないでしょうか。どの家族もその状況に応じて最善となる決定をしなければなりません。
8 真理は毎日非常に多くの方法で確かにわたしたちに益をもたらしています。わたしたちが毎日聖書の原則を実際に適用し,物事を先に延ばさないならば,真理は日ごとにわたしたちの生活に益する強い力となります。わたしたちが得られる祝福を考えてみてください。エホバを真に知るゆえの安全(箴 18:10),エホバとの関係から押し流されないための増し加わった信仰(ヘブライ 2:1),多くの喜びそして幸福な前途の見込み(箴 17:22),などがあります。真理を自分自身のものとし,毎日その祝福を得るようにするならば,これらに加えて他の多くの祝福が自分のものとなるのです。