良いたよりを伝える ― 助けになる聖書研究を司会することにより
1 昨奉仕年度,全世界で平均133万9,466の聖書研究が定期的に司会されました。ある研究には数人の人が出席しています。それは大きな喜びをもたらす業です。
2 もしあなたがそう願い,意欲的であり,時間と努力を費やせるならあなたも参加することができるのです。弟子を作る業はなされねばならないとイエスが言われた業であり,聖書研究を司会することはこれを行なう一つの方法です。あなたはご自分の家族とそのような研究を司会しておられますか。あなたはだれか他の人とも研究することができますか。―マタイ 28:19,20。
3 1976年10月号の「わたしたちの王国奉仕」の興味深い経験が示しているように,ある伝道者は他の人よりも弟子を作る業で成功を収めています。その記事は,この分野において際立った成功を収めている二組の夫婦について述べており,それぞれの夫婦は250人から300人の人々が献身したエホバの賛美者となるのを助けました。この業においてもっと成功を収めるためにわたしたちにできることが何かありますか。
4 これらの夫婦は家族全部を含めようとしました。夫婦は共に働き,研究は単なる質問と答えによって概略をつかむといったものではなく,研究生が学んでいる事柄の価値を悟るのを助ける,真理の熱心な討議でした。これら夫婦は研究の約束を守ることの大切さを強調しました。これら夫婦は人々を集会に連れてくるように試み,彼らが組織を十分に知るようにしました。彼らはこれら研究生の真の友になることの必要を認めました。あなたはこれらの提案を活用しましたか。
5 聖書を学んでいる人が進歩するのを助けるため魂全体を込めて努力することはエホバの祝福をもたらします。彼らはエホバの羊であり,わたしたちのものでないことを覚えておきましょう。それでコリント第一 3章6,10節が述べる通り,彼らが会衆内の他の人とよく知り合うようにすることは彼らを霊的に助けることになるでしょう。しかしながら,ある人たちの心に真理の基礎が据えられるよう助けることはわたしたちの特権です。特に研究を始めるに当たって,その人に特に関心のある事柄を討議するのは良いことです。研究生が学びたいと思っている主題を選んでもらってもよいでしょう。自分が学んでいる事柄の価値を知るなら,その人は研究を続けて他の話題に関しても神のみ言葉から理解を広げたいと思うでしょう。
6 討議を融通のきくものとしておくのは大変良いことです。ある話題に入っていく前にその人がそれにつきどう考えているのかを知るようにしてください。多くの人はある質問をそのまま読むよりも言葉を言い換えたりすることは良いということを知りました。というのはそうすれば研究生もまた,出版物に出ている言葉でではなく,自分の言葉で答えを述べるからです。述べていることにその人が同意しているかどうか見るため時々質問してみれば,ある考えにつきもっと聖書の討議をした方がよいかどうか決めるのに助けとなります。しかし注意すべきことは司会者が決して話し過ぎてはならないということです。むしろ巧みな質問を通し学んでいる人に考えさせ,理解を言い表わすよう助けましょう。
7 研究している事柄が研究生にどう関係しているか,当人と家族にどのように益となるかということを研究生が理解するよう助けてください。聖書の教えと宗教的な言い伝えの違いを巧みな方法で指摘することをためらわないでください。あなたは研究生の心を捕らえていると感じますか。研究生は,書籍研究や王国会館の会衆の集会に来るようにとのあなたの招きを受け入れ,あなたの努力に答え応じていますか。研究生は学んでいることを自分の友達と話し合っていますか。もしそうでなければ,大会,世界的な教育の業そしてわたしたちの集会が家族の各人にどのように教訓的であるかを語ることにより,組織に対するその人の見方を広げたいとあなたは思われるかもしれません。
8 研究を祈りをもって始め,また閉じるのは適当だと感じる時,それは研究の重要性をもっと研究生に悟らせることになるでしょう。個人的な祈りの中で,あなたが司会する研究が産出的なものとなるよう,弟子を作るあなたの努力にエホバの祝福があるよう導きと聖霊を祈り求めてください。