巡回監督の報告を十分に活用する
1 巡回監督たちはすべての会衆を定期的に訪問し,兄弟たちを鼓舞し,霊的に励ますことに努めています。訪問が終わると,監督たちは記入の済んだ報告を協会に提出し,その写しを会衆に残してゆきます。長老たちはこれらの報告をどうすれば最も良く活用できるでしょうか。
2 「組織」の本の85ページにはこの取決めのあらましが出ており,一部次のように述べられています。「巡回監督は会衆を去る前に,しかし長老たちの一団と会合を持った後に,訪問中に行なった奉仕に関する支部事務所への報告に記入し,会衆の霊的な状態,長老たちと話し合った事がらその他に関する所見をしるします」。
3 この報告は,長老たちが個人的に目を通し,必要であればノートを取れるように,すべての長老に回覧されるべきです。また,その後の長老の集まりにおいても,会衆の必要や,巡回監督の観察,提案を分析する助けとして考慮されるべきです。長老たちは,この報告の中でなされている提案を会衆の活動に適用し,それらの提案に基づいて行動したいと思うことでしょう。この目的で,会衆の必要を考慮するために取られている奉仕会の時間を十分に活用することができます。
4 例えば巡回監督は会衆に残した報告の中で,奉仕の定期性,援助の取決めの強化,再訪問を効果的に行なうこと,家庭聖書研究を産出的に司会すること,あるいは末信者のご主人たちを助けることなど会衆が特に努力を必要とすると考えられる一,二の点を示すでしょう。長老たちが会衆に対する奉仕でそれらを常に念頭に置いて励むことができますし,奉仕会や奉仕監督が書籍研究の群れを訪問する際にも,会衆のすべての人の注意をそれらに向けることができるでしょう。この報告が正しく活用されれば,長老団も会衆全体も,旅行する監督の訪問から一層十分の益を得ることができます。