宣べ伝えることにひたすら携わりなさい
1 「そして,王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」。(マタイ 24:14)この言葉をもって,イエスは,王国の音信を伝えることの重要性を弟子たちに強く印象付けられました。イエスの言葉には緊急性が明らかに示されていました。この重要な音信が伝えられる前に悪の終わりがもたらされることはあり得ませんでした。み子の手中にある神の王国は悪に対して断固とした行動を起こしますが,ただしそれはこの音信が「あらゆる国民に対する証しのために」伝えられた後です。
2 宣べ伝えることの緊急性をさらに強調して,パウロはテモテに次のように勧めました。「みことばを宣べ伝え,順調な時期にも難しい時期にもひたすらそれに携わり……なさい。……福音宣明者の業をなし,自分の奉仕の務めを十分に果たしなさい」。テモテは,会衆内で教訓を与えることに力を注がなければなりませんでしたが,『福音を宣明すること』も必要でした。それでパウロは,あらゆる状況の下で宣べ伝える業にあずかることにより,「自分の奉仕の務めを十分に果た」すよう,テモテに強く勧めたのです。テモテは「教えの術」を示すべきでしたが,同時に緊急感をもって働くべきでもありました。―テモテ第二 4:2,5。
どのように行なえるか
3 今日わたしたちは,「王国のこの良いたより」を宣べ伝えるよう指示されていますが,そのことにひたすら携わるべきです。世の実情は,全人類が急速に終わりに向かっていることを示しています。この差し迫った業をするのに残されている時間は多くありません。どのようにして宣べ伝える業を首尾よく行ない,終わりが来る前になし終えることができるでしょうか。どのようにして良い教え手となり,同時に緊急感をもって働くことができるでしょうか。
4 わたしたちが緊急な業をなし終えるため,「忠実で思慮深い奴隷」によって優れた道具が備えられています。それは「ものみの塔」誌です。今回この優れた雑誌1年の予約を1,800円の寄付で提供する機会があります。みなさんは,この雑誌が家の人の注意を王国の主題に向けるのにたいへん役立つことに気付かれるに違いありません。
5 4月号の「ものみの塔」誌をどのように用いたいと思っておられますか。恐らく,初めて多色刷りで登場した4月1日号の雑誌を十分に活用したいと思われることでしょう。美しい色彩の表紙は,人々の目を引くに違いありません。しかも,わたしたちが人々の注意を喚起したいと思っている事柄を非常によく表現しているのではありませんか。また,32ページを用いて,予約を勧める優れた証言をすることができます。これは新しい伝道者にも簡単な方法だと思いませんか。
6 多分みなさんは,1981年11月号「わたしたちの王国奉仕」の「良いたよりを伝える ― 新予約者を再訪問することにより」の提案を用いるように努力できるでしょう。まだそれらの提案を試みていないようでしたら,4月と5月中「ものみの塔」の予約を提供する際に是非試みてごらんください。または,雑誌を配布した家の人でまだ家庭聖書研究をしていない人をもう一度訪問したいと思っておられるかもしれません。与えられている提案は,新しい伝道者にも,より経験ある方々にも有益なものです。
7 ご自分の家族の成員でまだエホバの証人ではない方々に雑誌の予約を勧めてみましたか。雑誌経路になっている人々にはいかがですか。それらの人々は「ものみの塔」誌や「目ざめよ!」誌を予約したいと思うのではありませんか。予約したいと思うかもしれない他の人々を思い浮かべることができますか。職場の同僚ですか。学友ですか。仕事で接する人々でしょうか。家主さんでしょうか。隣人でしょうか。予約を提供するあらゆる機会を探し求めるようにしてごらんください。
前途にあること
8 キリストによる神の王国が来ることと,王国が成し遂げる事柄を知ることとは,すべてのエホバの賛美者が今信仰を持つのを可能にします。ですから,サタンの体制のこの終わりの日に,わたしたちは心を動かされて他の人々に「良いたより」を語るべきではありませんか。そうすれば,それらの人々も信仰を持ち,神の王国が地上の事柄を改善するのを待ち望むことができるでしょう。確かにわたしたちは,4月と5月中「ものみの塔」の予約を,望むすべての人々に提供すべく,あらゆる努力を払いたいものです。残されている時が短いゆえに,わたしたちは自分たちの業にひたすら携わるべきなのです。―マルコ 13:10。ペテロ第一 4:7。