贖いの備えに対する感謝を示す
1 わたしたちの父祖であるアダムの罪ゆえに,人類は,請け戻してくださる方 ― アダムが失ったものを買い戻すことのできる完全な人間 ― を必要としていました。わたしたちの愛ある父エホバは,ご自分の独り子をこの地に遣わすことによって救助におもむいてくださいました。この強力な霊の被造物の生命力は奇跡的にマリアの胎内に移されました。やがてイエスが誕生しました。イエスは成人し,天のみ父のご意志に従って,わたしたちが生きられるようにご自分の完全な命をお与えになりました。(マタイ 1:20,21。ヨハネ 1:1-3,14)イエスの犠牲の及ぼす影響は,アダムの罪によるそれと正反対のものでした。―コリント第一 15:22。
2 真のクリスチャンは,イエス・キリストに信仰を働かせ,その足跡に従うことにより,贖いの備えに対する感謝を示します。わたしたちはまた,年に一度の主の晩さんの祝いに出席するようにとの聖書的な命令に従うことによっても感謝を示します。(コリント第一 11:24)今年全地のエホバの証人は,4月15日日曜日晩,日没後にこの祝いのために集まります。
事前の準備
3 先月の「わたしたちの王国宣教」に概略されたように,長老たちは必要な事前の取り決めがなされたかどうか注意深く確認したいと思われることでしょう。二つ以上の会衆が同じ会館を使用する場合,両方の会衆は調整し合って努力したいと思うことでしょう。
4 わたしたち各自は個人として十分の時間を取り,この特別な機会の意味を熟考したいと思います。この「わたしたちの王国宣教」の別の部分には,記念式の日に至るまでの1週間の提案されている聖書朗読の予定があります。すべての人はこれらの節を注意を集中して考慮すべきです。できればその資料を家族のグループとして読むことが勧められています。それに加えて,『永遠に生きる』の本の57-68ページや『霊感』の本の286-289ページなど,イエス・キリストの地上での宣教や業,個人としての特質を復習できる他の印刷された資料を熟考するのが助けになることに気づいた人もいます。それらの資料を祈りのうちに考慮することにより,わたしたちは,主の晩さんや贖いの犠牲の持つ神聖さに対する認識を一層深めるようになります。
5 心をこめた奉仕という点でのイエスのりっぱな手本を思いに留めて,その日の早いうちに幾らかの家から家の活動を是非計画してごらんください。しかし,話がなされている間,目覚めていて,話し手に一心に耳を傾け,話される内容に集中することができるように一日の活動を取り決めていただきたいと思います。聴く技術に関する役立つ提案が1982年6月号「わたしたちの王国宣教」の3ページにあります。その資料を復習したいと思われるかもしれません。
出席するよう他の人々を招待する
6 わたしたちは,わたしたちの聖書研究生や他の関心を持つ方々がこの神聖な機会に共に出席するよう望んでいます。それで3月中,そして4月の前半に,わたしたちは協会が印刷した招待状を十分に活用して,それらの人々と個人的に接するよう特別な努力を傾けることができるでしょう。電話をかけたり,手紙を書いたりして他の人々を招待できるかもしれません。もしふさわしければ,また実際的であれば,交通手段を備える取り決めを設けてみましょう。ある人たちは,招待すべき関心ある人全員のリストを作るのが役立つことに気づきました。訪問するたびに,その人の名前を消してゆくことができます。それら関心ある方々を招待する際,温かくかつ熱心であってください。それらの方々にこの特別な機会の聖書的な意義を説明してください。その人たちの食欲をそそるようにしてください。
7 4月1日,特別公開講演と「ものみの塔」研究の後,この特別な機会に出席して益を得るようにとの招待を聴衆に差し伸べていただきたいと思います。わたしたちは日曜日の晩にできれば早く着いていたいと思います。そうすれば,出席する新しい人々や不活発になっている人たちを歓迎することができます。それらの人々が気楽に感じるようにしてあげ,また他の人々に紹介してあげましょう。主の晩さんの祝いに出席することにより,それらの方々が刺激を受け,会衆と定期的に交わる励みを受けるものとなるよう希望いたします。
8 地上にいる40億以上の人々のうちどれほど多くの人々が贖いによって可能となった永遠の命の機会に感謝を示すようになるか,わたしたちには分かりません。しかしわたしたちは,民のうちの「大群衆」が「子羊の血」に信仰を働かせて救われることを確信しています。(啓示 7:9,10,14)昨年全世界で,676万7,707人もの人々が記念式に出席したのです! わたしたちがさらに幾千人もの方々を励まし,わたしたちに加わって贖いの犠牲に対する感謝を示すように助ける時,エホバが今年もわたしたちの努力を祝福してくださいますように。