良いたよりを伝える ― 個人的な喜びを見いだすような仕方で
1 エホバの民には喜びに満ちているべき十分の理由があります。わたしたちには将来に対する真の希望があります。イザヤ 65章17,18節が保証している通り,エホバは,「新しい天と新しい地を創造」しておられますし,さらにこのような言葉が加えられています。「あなた方はわたしが創造しているものに永久に歓喜し,それを喜べ。いまわたしは,エルサレムを喜びのいわれ,その民を歓喜のいわれとして創造しているからである」。
2 わたしたちは,他の人々にすばらしい希望を分かつことに最大の喜びを見いだすべきです。あなたは,ご自分の宣教における喜びが限られていることに気づきますか。もしそうでしたら,喜びが霊の実の一つであることを思い出してください。それは,培うことができますし,個人的な努力によって増し加えることができるのです。骨折って働けば,喜びのいわれを見いだすことができ,ついで,大きな喜びはわたしたちが一層骨折って働くいわれとなり得るのです。(伝道 2:10)熱心に努力すれば,霊の実を結んだことのさらに大きな証拠をもって報われるでしょう。―ペテロ第二 1:5-8。コリント第一 14:12。
3 わたしたちの兄弟たちは,奉仕において示している熱心さによって,自分たちの行なっている事柄が大きな喜びをもたらしていることを確証しています。わたしたちは,どのようにしてこの喜びにますますあずかることができるでしょうか。一つの方法は,わたしたちが宣べ伝える人々の多くが否定的な反応を示したとしても,割り当てられた業を行なう際に満足感をどのように見いだすかを学ぶことです。エレミヤは多くの反対に直面しましたし,イエスも同じでしたが,彼らはやめませんでした。サタンは,他の人々の冷淡さ,無関心,また反対を用いてわたしたちを落胆させようとします。しかし,イエスが説明されたように,反対があっても忠実に行ない続けることにより,わたしたちは喜びと幸福感を見いだすでしょう。―マタイ 5:11,12。ヘブライ 12:2。
4 この体制の終わりは近く,業を成し遂げるのに残されている時は短いことを理解しているゆえに,わたしたちは,真理を他の人々に分かつためにできることを行なうよう動かされます。(啓示 12:12,17)もしわたしたちが神と隣人への愛を真に持っていれば,わたしたちは自分の奉仕の務めに喜びを見いだすでしょう。わたしたちは,それがエホバを喜ばせ,命の道を見いだすよう他の人々を助けることを知っているからです。
神からの贈り物
5 あなたはご自分の奉仕を,あたかもご自分が隣人に贈り物を届けているかのように考えたかもしれません。その贈り物とは永遠の命という見込みです。しかし,その贈り物の価値をまだ認識していない人々に対しては,恐らく,それを提供する仕方によって一層訴えるものにすることができます。あなたは,関心を呼び起こすために提供方法を十分準備しますか。もし,関心を引き起こす言葉をよく選んで用い,楽しい,また礼儀正しい態度で話すなら,あなたは良い反応を得て,一層の喜びとなるかもしれません。
6 野外奉仕は,エホバがわたしたちに与えてくださった宝です。それによってわたしたちは自分の信仰を示すことができます。わたしたちは,自分の希望について他の人々に確信をもって話す能力を改善するよう努力すべきです。わたしたちが家の人に常に良い感じを残そうと努めるなら,次に証人が訪問する際,家の人はより受け入れるようになり,その証人の喜びを増すことになります。
7 家の人それぞれが人生における自分なりの関心事を有していることも忘れないでください。わたしたちが家の人やその家族に個人的な関心を示し,聖書がどのように家の人にとって役立つかを示すなら,温かい反応が得られ,再訪問への道が開かれることが少なくありません。そのような経験を通して得る喜びは,励ましとして他の人々に分かたれることになり得ます。(使徒 15:3)そして,何よりも大切なこととして,わたしたちを遣わしてくださった方にもたらされる喜びを考えてください!―ルカ 15:7,10。