聖書の用い方を研究生に教えなさい

¹ 『わたしたちから聞いて神の言葉を受けた時，あなた方はそれを，人間の言葉としてではなく，事実どおり神の言葉として受け入れました』。（テサロニケ第一 2:13）真のクリスチャンとして，わたしたちは聖書に語らせることに関心を持っています。それゆえ，聖書研究を司会する際，人間の考えではなくエホバの考えを学んでいるということを研究生が認識するよう助けてください。聖書を十分に用いるよう研究生に教えることにより，聖書に対する確信，信仰の強固な土台，そして自分の信ずることを聖書から弁明する能力を研究生の内に築くことができます。―テモテ第二 3:16，17。ペテロ第一 3:15。

² 聖書を用いることをいつ研究生に教え始めますか。聖書中の各書の順序や聖句の探し方をどのように教えますか。かぎとなる特定な聖句を覚えるため，研究生自身何を行なえますか。そしてどのように研究生を助けることができますか。首尾よく用いることのできる様々な方法があります。

聖書を用いる

³ 初めから，聖書のすべての書を列挙している聖書中のページを研究生に示し，それぞれをどのように見つけることができるかを教えてください。多くの聖句が協会の出版物中に引用されており，引用されてはいなくても参照するよう掲げられているものもあります。初めのうちは，聖書からすべての聖句を開いて読み，それが聖書の研究であることを強調するのが望ましいかもしれません。このためには余分の時間が必要ですが，研究生が聖書に親しむ助けとなるでしょう。また，出版物の中で述べられている事柄が聖書に基づいているという確信を強めることにもなるでしょう。

⁴ 研究生が質問をする時，ふさわしい聖句を開き，研究生が聖書から答えを見いだすよう助けてください。このようにして研究生は，自分の質問に対する神の答えを得ていることを知るでしょう。（ヨハネ 17:17）聖句に基づいて推論し，聖書の答えを十分に認めるよう研究生を助けてください。研究の終わりに，あなたは，研究生に聖句を開いてもらい，自分の言葉で説明してもらうことにより，二，三のかぎとなる聖句を復習したいと思うかもしれません。このことにより，研究生は聖書から自分の信仰を弁明できるようになるでしょう。また，聖書を用いることにより，自分の学んだ事柄を他の人々に分かつに当たり，研究生は権威と確信を持って話すことを学ぶでしょう。―使徒 17:1-3。

⁵ 研究生が自分のための研究や「ものみの塔」研究また他の集会の準備をする際，引照されている聖句を調べ，それに基づいて推論するよう研究生を励ましてください。そのようにして研究生は，集会中に聖書をよく用いるよう，そして研究資料に関する聖書に基づいた注解をするよう備えられるでしょう。また，「新世界訳」の後ろにある「聖書語句索引」の一覧表を示してください。この索引は，多くの異なった題目に関する聖句や，質問に対する答えを見いだす上で，研究生の助けになります。個人的に聖書を読み，調べる時に，教えられる真理に対する感銘は随分深まります。

⁶ 聖書の用い方を研究生に教えることは継続的な益をもたらします。研究生は，自分の受ける教えが神から来ることを認めるでしょう。そうです，「神の言葉は生きていて」，力強いものです。（ヘブライ 4:12）わたしたちは，「真理の言葉を正しく扱う」面で巧みになるよう，他の人々を助けたいと思います。―テモテ第二 2:15。