良いたよりを伝える ― ビジネス街で大胆に証言することにより
1 良いたよりを宣べ伝えるには大胆さが求められます。ビジネス街で証言する際,特にこのことは真実と言えます。中にはビジネス街で奉仕することにためらいを感じる伝道者もいるようです。しかしそれは経験不足によるのかもしれません。あるいはそうした区域で働く時に『大胆さを奮い起こす』ことが必要なのかもしれません。―テサロニケ第一 2:2。
2 ビジネス街での証言において良い成果を得てきた伝道者は少なくありません。ある巡回監督は,午前中のビジネス街での証言を九日間行なった結果,合計177冊の書籍を配布したと報告しました。もっと多くの書籍を配布することができましたが,手持ちの書籍が出尽くしてしまったのです。ビジネス街で奉仕する努力を払うなら,あなたも成功を収めることができるでしょう。
積極的な態度を保つ
3 成功するかどうかはわたしたちの態度にかなり依存しています。伝道者たちの中には店の経営者に証言することがとても難しいと感じている人がいます。そのように感じていたある伝道者はこう述べました。「否定的な返事が返って来るのではないかと思っていましたが,驚いたことに,王国の音信に対する反応はとても良いものでした。人々は非常に丁寧で友好的であり,たいてい雑誌を受け取りました」。そうです,ビジネス街で奉仕する人たちは,その奉仕が祝福の多い,実り豊かなものであると述べているのです。
4 長老たち,特に奉仕監督はこの面で率先すべきです。オフィスや商店が集中している所では特別な区域地図を準備するのは有益かもしれません。それほど集中していない所ではビジネス街を住宅街と共に奉仕することができるでしょう。商店や事務所,工場などを見逃すことがないようにしてください。長老たちは,資格ある伝道者がオフィスや商店の集中する区域を奉仕するよう割り当てるのがふさわしいと思うかもしれません。
5 この奉仕に携わる人々はビジネス街で働く人に接する際にきちんとした服装をし,短く要点をついた証言をするよう努力してください。提供は1分ほどで済ませるのが適切です。ビジネス街で奉仕する時,良い成果を得るのに肝要なのは,あまり忙しくない日や時間を選ぶことです。土曜日の朝早い時間がふさわしいことに気づいた人もいますし,経営者がそれほど忙しくなく,客もあまり多くない週中の早い時間に訪問するのが効果的であることに気づいた人もいます。
何を話せるか
6 ビジネス街で奉仕する際,雑誌やその月の提供物,またはパンフレットなどを用いることができます。近づき方や提供の仕方は状況によって異なるでしょう。雑誌を提供する時には次のように言えるかもしれません。「お勤めの方々には普段ご自宅でお目にかかれないので,今日はこうしてうかがっています。最新号の『ものみの塔』誌にはこのような主題の記事がありました。[主題を示す。]その中には皆さんご自身に影響を及ぼす情報が載せられています。この記事を他の皆さんと一緒に楽しんでいただけるのではないかと思います。『目ざめよ!』誌と共に150円のご寄付でお勧めしています」。
7 今月わたしたちは「生命 ― どのようにして存在するようになったか 進化か,それとも創造か」の本を配布します。この本をビジネス街で提供する際,次のように言うことができます。「ビジネスマンとして,皆さんは成功するには十分考え抜かれた努力が必要であることを認めておられるに違いありません。では目的のない偶然によって生命や宇宙が存在するようになったと思われますか。この本は神が生命を創造された科学的な証拠を提出しています。また人間を創造する際の神の考え抜かれた意図も示されています。今月は『生命 ― どのようにして存在するようになったか 進化か,それとも創造か』と題するこの本を提供しています。生命について,また人類の将来について多くの事が説明されています。1,200円のご寄付で紹介しています」。
8 命を救うこの良いたよりを人々にふれ告げるためのわたしたちの勤勉な努力を,エホバは豊かに祝福してくださるに違いありません。徹底的に証言することはきわめて肝要な事柄です。(使徒 20:24)ビジネス街で働く人々は自宅で会うのが難しいので,職場で話す機会を活用すべきです。ビジネス街での奉仕は挑戦となりますが,『大胆さを奮い起こし,神の良いたよりを語る』ことにより,成功を収めることができるでしょう。