質問箱
■ 言語の異なる複数の会衆が同じ区域で働いている場合,どのような事柄を思いに留めておく必要がありますか。
1991年4月25日付のすべての会衆と群れへあてられた手紙の中で,「各会衆の奉仕者は,自分たちと同じ言語を話す人々への宣教に努力を集中すべきです」と述べられていました。その理由は,幾つもの言語が話されている地域では,会衆の区域割り当てが言語にしたがってなされているためです。そのような区域では,1991年4月27日付のすべての長老団へあてられた手紙に示されている手順に従って,今後会衆の奉仕者たちが訪問しなくなる,他の言語を話すすべての人の家やアパートに関する会衆用のリストを作成し,そのリストの写しを近隣の外国語会衆に送らなければなりません。区域を徹底的に奉仕し,関心ある人々をふさわしい言語の会衆に導くため,相互に合意した取り決めを作るのは,関係する諸会衆の奉仕監督たちの責任です。そしてこれらの方針は,手話会衆にも同様に当てはめることができます。これは異なる言語の会衆の奉仕者たちが,時には同じ日の午前や午後に訪問したりして家の人を不必要に煩わせることがないようにするためです。わたしたちは『キリストについての良いたよりに何の妨げも来たし』たいとは思いません。―コリント第一 9:12。
区域内に住む外国人の転出転入により,他の言語を話す人の家やアパートに関する情報に調整が必要な場合,それらの人々の氏名や住所を「外国語を話す人々の訪問依頼用紙」を用いてふさわしい会衆に直ちに知らせてください。それによって区域の記録を最新のものに保つことができます。このことにおいて,愛,互いへの気遣い,意思の疎通,道理をわきまえていること,そして協力の精神が不可欠です。―フィリピ 4:5。
街路や非公式の証言にあずかるとき,奉仕者たちは様々な言語の文書を携えて行くかもしれません。しかしながら家から家に行く時には,通常,自分たちの会衆の言語以外の文書を提供しません。そうした区域においては,奉仕者が,関心を示した人の最もよく理解できる,あるいは好む言語で行なわれている会衆の集会に導けるよう,言語別に区域が割り当てられているということを思いに留めてください。
もちろん,時にはわたしたちの奉仕が重複することもあるでしょう。しかし,伝道の目的は,弟子を作ること,そして真理を教えることであるという点をまず念頭においておくのは良いことです。(マタイ 28:19,20)教えることはその人々が最もよく理解できる言語で行なう必要があります。(コリント第一 14:9)わたしたちが出席する会衆の言語を最もよく理解できる,もしくは好む人々に宣教活動を集中させることにより,救いを得るようさらに多くの人々を援助していくうえで,より良い成果をあげることができるのです。