再び奉仕するよう助ける
1 使徒パウロは仲間のクリスチャンの霊的な危険を見越して,『今はすでに眠りから覚めるべき時であり,今や,わたしたちの救いは,わたしたちが信者になった時よりも近づいているのです』と書きました。(ローマ 13:11)パウロは,霊的に眠気を催した兄弟たちのことを気に懸けており,彼らが活動を新たに再開するよう心から願っていました。
2 この古い世の夜は更け,新しい世の夜明けが目の前に迫っていると,確かに言うことができます。(ローマ 13:12)わたしたちには,良いたよりの伝道者であるわたしたちと交わるのをやめてしまった兄弟たちのことを気に懸ける十分の理由があります。昨奉仕年度中,日本では不活発になった2,251人のうち739人が再び活発になりました。他の不活発な人たちがもう一度エホバに奉仕するよう,どのように助けることができますか。
3 長老たちにできる事柄: 不活発な人たちのほとんどは真理を捨てたわけではなく,落胆や個人的な問題,物質主義,他の生活上の思い煩いのために宣べ伝える業をやめてしまったにすぎません。(ルカ 21:34-36)可能であれば,不活発になる前に助けるほうがはるかに勝っています。会衆の書記は,ある奉仕者が奉仕活動の報告の点で不定期的になったとき,会衆の書籍研究の司会者の注意を喚起します。牧羊訪問の取り決めを設けることができます。彼らは,問題の根底にある原因と,どのように援助を与えることができるかを見極めるようにします。―「ものみの塔」1993年9月15日号20-23ページを参照。
4 他の人たちはどのように助けになれるか: ほとんどの人は不活発になった人を知っているものです。それは以前にはとても親しかった人かもしれません。援助として何ができるでしょうか。短い時間ちょっと立ち寄るのはいかがですか。会えなくて寂しく思っていることを伝えてください。快活に振る舞い,積極的でありましょう。相手が霊的に病気であるというようなことはほのめかさず,気遣いを表わします。築き上げる経験や会衆が成し遂げようとしている他の良い事柄を語ってください。「神の平和の使者」地域大会について熱意を込めて話し,出席を励まします。その人にとって,会衆と再び交わることは,他のどんな方法よりも大きな力になることでしょう。集会に一緒に行くよう誘ってみましょう。返ってきた反応を長老たちに話してください。
5 不活発になった人は集会に戻ってきたとき,以前から知っている人たちに会って,気後れを感じることでしょう。「今までどうしてたんですか」と尋ねるのは禁物です。むしろ,歓迎されていると感じるようにしてあげましょう。会話に引き込むのです。知らない人たちにその人を紹介してください。集会中は一緒に座り,その人の手元に必ず歌の本や研究資料があるようにします。もう一度来るように勧め,必要なら援助を申し出てください。
6 迷い出てしまった人たちに対して温かい愛情を抱いておられるエホバとイエスは,そうした人たちが霊的に回復するとき,歓ばれます。(マラキ 3:7。マタイ 18:12-14)他の人がエホバに再び奉仕するよう援助する点で成功を収めれば,わたしたちも同じ喜びを経験できるのです。