昨年度のハイライト
世界各地からの報告
ダウンロードしたものをみんなで分け合う
キューバでは,まだインターネットが普及していませんが,電話会社の開設した店舗で接続することができるようになりました。しかし,料金がとても高いのです。それで支部は,兄弟たちがjw.orgから益を受けられるよう次のことを諸会衆に勧めました。一人の奉仕者がウェブサイトから出版物や録音ファイルやビデオをダウンロードし,次いで地元の諸会衆の兄弟姉妹たちが利用できるようにするのです。この取り決めはとてもうまくいっています。
携帯電話より王国会館を優先する
グルジア共和国に住む10歳のテオナと8歳になる妹のタムナは,携帯電話が欲しいと思っていました。祖母は,二人が携帯電話を買えるようにと,自分の年金の幾らかを毎月二人にあげることを約束します。しかし,悲しいことに祖母が突然亡くなります。それでも家族は,欲しがっていた携帯電話を買うことができるよう二人に祖母の最後の年金を与えました。テオナとタムナは少し考えてから,次のような手紙を会衆に書きました。「2週間後にわたしたちの王国会館の建設がテルジョラ村で始まります。おばあちゃんは本当にこの建設を助けたいと思っていました。それで,おばあちゃんの最後の年金を自分たちのけいたい電話を買うのに使うのではなく,全部会衆に寄付することに決めました。すてきな王国会館を建ててください」。
テトゥン語のギリシャ語聖書
2014年1月17日,東ティモールのディリで,統治体の成員ジェフリー・ジャクソンがテトゥン語の「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」を発表しました。テトゥン語は東ティモールで最も広く用いられている言語です。以前は,カトリック教会が印刷・配布しているテトゥン語のギリシャ語聖書しかありませんでした。そして,エホバの証人や証人たちと研究していると思われる人たちには売ってくれませんでした。とはいえ,そのカトリック訳には,たくさんの誤りや削除,古語,誤植などがありました。一方,「新世界訳」について,東ティモールの宣教者のダレンはこう述べます。「ティモールの人たちは『新世界訳』を読むと,その正確さに感動し,すぐにその聖書が欲しいと言います。その読みやすさや,大きな文字で書かれていることに感謝します。十分な照明のない家が少なくないからです。『新世界訳』を受け取った人の多くが今研究しています」。
『エホバはわたしを見下したりされない』
マケドニア: ロマニー語の出版物を用いて証言している
2014年1月,マケドニアで話されているロマニー語の翻訳は大きな節目を迎えました。翻訳チームが常設され,ローマ字だけでなくキリル文字でこの言語の出版物を生産する承認が与えられたのです。これは,マケドニアの公式文字であるキリル文字に慣れている,ロマニー語を話す人々にとって大きな助けとなります。
ロマニー語を話す人々の多くは,エホバの組織が自分たちの言語で文書を供給していることに感動を覚えます。ある姉妹はこう語ります。「ロマニー語を話すと,他の民族の人たちから見下されることがよくあります。でも,エホバはわたしを見下したりせず,自分の母語で文書を受け取れるようにしてくださいました。本当に感謝しています。いっそうエホバに引き寄せられます」。
「エホバはわたしを見下したりせず,自分の母語で文書を受け取れるようにしてくださいました。本当に感謝しています」
管轄区域の調整
米国支部は2014年2月1日から,ジャマイカとケイマン諸島の区域と諸会衆を監督するようになりました。米国支部が管轄する区域の120万を超す奉仕者たちの間には実にすばらしい一致が見られます。米国支部はジャマイカとケイマン諸島のほかにも,全米50州,バハマ,バミューダ,英領バージン諸島,米領バージン諸島,プエルトリコ,タークス・カイコス諸島を監督しています。
日本の開拓者
開拓者精神は引き続き日本の兄弟姉妹たちにみなぎっています。正規開拓者の数は世界で4番目に多く,2014奉仕年度の初めには2646人が開拓者の隊伍に加わり,開拓者の合計は6万5668人になりました。2014年3月には奉仕者の半数以上が何らかの開拓奉仕を行ないました。