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ヨハネ 注釈 1章新世界訳聖書 (スタディー版)
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ハトのように: ハトは神聖な目的で用いられ,象徴的な意味もあった。犠牲として捧げられ(マル 11:15。ヨハ 2:14-16),潔白や清浄の象徴だった。(マタ 10:16)ノアの放ったハトがオリーブの葉をくわえて箱船に戻ったことは,洪水の水が引いたこと(創 8:11),休息と平和の時が近いこと(創 5:29)を示していた。それで,イエスのバプテスマの時,エホバはハトを使って,イエスのメシアとしての役割に注意を引いていたと思われる。清浄で罪のない神の子が人類のために命を犠牲にして,王として治める休息と平和の時期の基礎を据えるのである。神の聖なる力つまり神の送り出す力がバプテスマを受けたイエスの上に下る様子は,ハトが止まり木に舞い降りる時のようだったのかもしれない。
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