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ヨハネものみの塔出版物索引 1951-1985
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5:1 塔81 9/15 31; 塔78 4/15 30; 塔76 441; 塔68 697; 塔62 345; 目60 10/22 18
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ヨハネ 注釈 5章新世界訳聖書 (スタディー版)
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ユダヤ人の祭り: ヨハネはどの祭りのことかを明確にしていないが,西暦31年の過ぎ越しと結論できる十分な理由がある。ヨハネの記述は一般に出来事の起きた順に書かれている。文脈からすると,この祭りはイエスが「収穫までまだ4カ月ある」と言った少し後のこと。(ヨハ 4:35)この収穫の季節,特に大麦の収穫は大体,過ぎ越しの時(ニサン14日)に始まった。それで,イエスがこう述べたのは,過ぎ越しの4カ月ほど前,つまりキスレウの月(11月から12月にかけて)のころだったようだ。献納の祭りとプリムの祭りの2つもキスレウとニサンの間に行われた。しかし,イスラエル人はこの祭りのためにエルサレムに上っていくことは求められていなかった。それでこの文脈で,イエスがイスラエルに対する神の律法に従ってエルサレムで参加する必要があった「ユダヤ人の祭り」としては過ぎ越しが最も可能性が高いと思われる。(申 16:16。ルカ 22:1)確かに,ヨハネは次の過ぎ越しのことを述べる前にほんのわずかの出来事しか記していないが(ヨハ 6:4),付録A7の表からすると,イエスの初期の宣教に関するヨハネの記述はかなり省略されており,他の3人の福音書筆者がすでに書いた多くの出来事については述べていない。実のところ,他の3人の福音書筆者が記したイエスの数多くの活動によって,ヨハ 2:13とヨハ 6:4にある過ぎ越しの間にもう1回,年ごとの過ぎ越しが確かにあったという結論は信頼できるものとなっている。付録A7とヨハ 2:13の注釈を参照。
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