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コリント第二 注釈 2章新世界訳聖書 (スタディー版)
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臭い: または,「香り」。ギリシャ語オスメーはこの節に2回出てくる。「死の臭い」と「命の香り」という表現に使われている。このギリシャ語は,快い匂い(ヨハ 12:3。コ二 2:14,16。エフ 5:2。フィリ 4:18)または不快な臭いを指す。セプトゥアギンタ訳のイザ 34:3では,死体の「悪臭」を指している。このコ二 2:16で,比喩的な臭いと香りはどちらも同じもので,イエスの弟子たちが広めるメッセージを表している。実際の勝利の行進で,捕らえられた人は群衆の目の前を歩かされ,行進が終わると処刑された。その人たちにとって,このにおいは「死の臭い」となる。パウロの例えで,このにおいが快いものか不快なものかは,個々の人がメッセージにどう応じるかによる。そのメッセージは,感謝して受け入れる人にとっては「命の香り」であり,拒む人にとっては「死の臭い」だった。
こうした務め: これまでの節でパウロが述べた務めのこと。パウロが論じているのは,神の本当の奉仕者として行動し,神の知識の香りを至る所に振りまく資格が十分にあるのは誰かということ。
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