脚注
a この例として新世訳のレビ記 21章11節,民数記略 6章6節をごらんください。聖書の中で魂が死に得ると示している80以上の箇所は「新世界訳聖書」の1963年全巻版の3558頁と3559頁に引用されています。
これらの聖句を聖書の現代訳で調べると,「魂」の語が,「からだ」,「人間」,「わたしに」,「人」その他の語に置き換えられていることに気づかれるでしょう。その理由は,聖書が魂の不滅を教えていると信じていた翻訳者が,魂は死ぬと述べている聖句に出会った時に,明らかに良心の問題に直面したからです。しかし,前述のどの箇所においても,聖書のヘブル語の原語では「ネフェシュ」の語が用いられています。これら同じ翻訳者は,他の箇所ではその語を「魂」と訳出しています。
ヘブル語の「魂」という語は聖書の中で750回用いられていますが,次のことを意味します。(1)人,個人,下等動物,または(2)人または動物が受けている生命。これは今日のキリスト教古代のエジプト人,バビロニア人,ギリシャ人,ローマ人から受け継いだ考えとは全く異なっています。