新世界訳聖書翻訳委員会
聖書を現代英語に翻訳するためにエホバの証人の統治体によって任命された人たちで,天に行くよう選ばれたクリスチャンから成る。委員たちは,聖書の著者である神にふさわしい誉れを帰すために匿名を選んだ。
最初の委員会は1940年代に設けられ,1950年出版のギリシャ語聖書を皮切りに,「新世界訳聖書」を分冊で発行した。聖書全巻を1冊にし,1961年に出版した。「ギリシャ語聖書 王国行間逐語訳」も準備し,1969年に出版した。1984年に英語で発行された「新世界訳聖書 ― 参照資料付き」は,本文がいくらか改訂されたもので,数多くの欄外参照聖句,脚注,付録が含まれていた。
現在の新世界訳聖書翻訳委員会は2008年に,英語の語彙や表現の使い方の変化を反映して「新世界訳」を全面的に改訂する務めを与えられた。新たに利用可能になった聖書写本や,聖書の古代の言語と写本に関する最近の研究成果も考慮に入れた。こうして2013年改訂版(英語)が出来上がった。それ以来,他の多くの言語でも「新世界訳」改訂版が出ている。