ウェストコット
(1825年-1901年)ブルック・フォス・ウェストコットは英国の聖書学者で,1881年にフェントン・J・A・ホートと共同で「ギリシャ語原語による新約聖書」を出版した。(「ホート」参照。)これは新世界訳聖書翻訳委員会が元の「新世界訳」のために参照したギリシャ語本文の学術版の1つ。2013年改訂版(英語)の時にも参照された。
ウェストコットは,イングランドのケンブリッジにあるトリニティー・カレッジで学び,やがて講師や学者として名を上げた。ウェストコットとホートは30年近く共に働き,原文に最も近いギリシャ語本文を作るために写本や断片を比較研究した。2人は古代写本の分類を含む本文研究の手法を洗練した。これにより,さまざまな写本の語句をより効果的に比較できるようになった。ウェストコットとホートの本文の出版以降,パピルス写本がさらに利用可能になり,ギリシャ語本文の他の学術版が出版されてきた。マタ 27:49の注釈を参照。付録A3も参照。