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霊的なパラダイスに入るための必要条件世の苦難からの人間の救いは近い!
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無気味なものになりました。いばらのやぶや,とげのあるいらくさのようなものがその外観を台なしにしたからです。それは宗教心のある人びとを引きつけてエホバ神のそれら崇拝者たちに加わってその信仰や活動を共にさせるよう人を誘う魅力的な様相を呈しませんでした。
38 エホバが彼らの帰る道を開いた時,霊的なイスラエルの残りの者はどのように答え応じましたか。
38 にもかかわらず,生ける神が彼らのために道を開いた時,霊的なイスラエルの残りの者は大いなるバビロンへの隷従状態から「喜びを抱いて出て行き」ました。彼らは前途の宗教的発展の可能性を見て,希望に満たされました。とは言え,敵対する世をものともせずにそうした発展の可能性を利用するには勇気が要ることに気付きました。世界的な戦争は終わり,取り繕った平和が到来したので,残りの者は彼らの正当な霊的状態に「平和をもって導き入れられ」ました。彼らは神の恵みを受ける立場に回復され,神と和解し,新たに樹立されたメシアの王国の大使として神への奉仕に再びあずかることを認められるようになったのです。(コリント第二 5:20)そして,「事物の体制の終結」の際になされるものとしてイエス・キリストの予告した,すなわち「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられる」という前途の仕事のために組織を再編成しました。また,神の真の崇拝にとって妨げとなる好ましくないものを一掃し始めました。―マタイ 24:3,14。
39 世界的な霊的パラダイスは現代の神の民が住めるよう,どのようにして生じましたか。
39 エホバは書き記されたご自分の約束を忠実に守り,昔の原型と一致して,霊的なイスラエル人の回復された残りの者の努力を祝福なさいました。結果として,今日の世界的驚異である霊的なパラダイスが生じました。あたかも,彼らの霊的な状態という山や丘は彼らの前で喜びの叫びを上げ,産出的なキリスト教という木々が手を打ち叩いているかのようです。比喩的に言って,いばらのやぶや,とげのあるいらくさは,美しいねずの木やミルトスの常緑樹で置き替えられました。神から呪われたかに見えた外観は消え去りました! それはエホバの油そそがれた僕イエス・キリストの模範に本当に従う真のクリスチャンの住める場所となりました。そこにはまた,霊的なイスラエルの回復された残りの者の神エホバを求めていた,義を好む幾十万もの人びとがいます。それらの人は忠実な油そそがれた残りの者の忠節な仲間になりました。
40 霊的な残りの者の美しくされた状態は,どのようにエホバに誉れを帰す,「断たれる」ことのない「徴」となりましたか。
40 こうして残りの者の霊的な状態が著しい変化を遂げた結果,エホバは全地の至る所で有名になりました。神ご自身のみ名は世界中で知られるようになりました。霊的な残りの者の再興されて美しくされた状態は「徴」となっていますし,それは定めなき時に至るまで存続します。それは第二次世界大戦その他の世界的動乱や災難にもめげず今日まで持続してきました。それは現在に至るまで「断たれ」ませんでしたし,今後も決して断たれません。―イザヤ 55:12,13。
41,42 霊的なイスラエルの回復というこの問題で,物事はどのようにイザヤ書 55章8,9節で述べられている通りになりましたか。
41 特に,霊的なイスラエルの回復された残りの者の目には,これは皆,あまりにも不思議な驚嘆すべき事柄です。第一次世界大戦による圧迫を受け,また大いなるバビロンに隷従させられていた当時,このような事が起きようとは彼らは夢想だにしませんでした。聖書預言の彼らの理解の仕方によれば,このような事は思いも及ばぬことでした! 霊的なイスラエルの捕らえられ,流刑に処されたこの残りの者がなお地上にいる間に彼らに関してこうした事が起きるなどと期待したり,あるいは予言したりするとすれば,それはせん越なことと考えられたでしょう。確かに彼らの考えは神の考えと同じ高さに達してはいませんでしたし,彼らの行動の道は神の道と同列ではありませんでした。まさにエホバが述べた通りになりました。
42 「『あなたがたの考えはわたしの考えではなく,あなたがたの道はわたしの道ではない……』,エホバのみ告げである。『天が地よりも高いように,わたしの道はあなたがたの道よりも高く,わたしの考えはあなたがたの考えよりも高いからである』」― イザヤ 55:8,9,新。
43 だれがこの霊的なパラダイスの責任を持っているかについて,すべての証拠は何を示していますか。
43 すべてはこのような事が人間ではなく,全能の神によるものであることを証明しているようです。この点,西暦1世紀の使徒時代の当時,法律家ガマリエルがエルサレムのサンヘドリンに対して述べた通則は今日でも真実です。「このはかりごと,またこの業が人間から出たものであれば,それは覆され(ま)す。しかし,それが神からのものであるとすれば,あなたがたは彼ら[企て,あるいは業]を覆すことはできません」。(使徒 5:38,39)従って,今日までエホバのクリスチャン証人から断たれなかった霊的なパラダイスは,全能の神がその責任を持っておられることの「徴」です。全能の神はそれによって全地で有名になられました。ご自分のために大いなる名を得られたのです。見いだせるうちに神を求め,またこの「事物の体制の終結」の時の今,なお神が近くにおられるうちに神ご自身の名を呼び求めることにより,神が確立された霊的なパラダイスに入るための必要条件を満たした,神を恐れる人たちは皆,感謝できます。―イザヤ 55:6。マタイ 24:3。
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汚染された地にある霊的なパラダイス世の苦難からの人間の救いは近い!
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8章
汚染された地にある霊的なパラダイス
1,2 地球の汚染を少なくしようとする人間の努力はどの程度成功していますか。
この地上には今なお,小規模な地的パラダイスのような場所が幾か所かあります。しかし,その存続は脅かされています。過去20年間,全人類の自然環境の汚染に関する科学的研究が真剣に
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