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月が光るのはなぜか目ざめよ! 1971 | 2月8日
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月が光るのはなぜか
● 読者は,夜,光を反射する道路標識を見たことがあるにちがいない。それが反射するわけは,標識の文字の上に直径1mmの小さなガラス玉の層があり,さらにそれがプラスチックでおおわれているからである。そこに,自動車のヘッドライトの光が当たって,反射するのである。
最近の科学調査の結果,こうした型の,光の反射を応用したのは,人間が最初ではないことが明らかになった。月の表面に関する証拠は,この反射の原理をはじめに利用したのが宇宙の創造者であることを示している。
科学者たちは,宇宙飛行士が地球に持ち帰った月の物質を調べ,月の「土」の50%はガラスから成っていることを発見した。それらのガラスの形状はさまざまであり,完全な円・だ円・流線形・亜鈴形その他の形をしたものもある。またその大きさは,ごく小さな粒から1mm大までさまざまである。
それらガラス粒の表面はたいへんなめらかで,それに当たって反射する光は,実にみごとな輝きを呈する。アメリカの宇宙飛行計画の分野で著名な,ワーナー・フォン・ブローン博士は,月のガラス粒について「高速道路標識に付いている,光を反射するガラス玉のように,太陽光線によって明るく輝く」と書いている。その大部分は無色だが,中には茶・黄・赤・緑色をしているものもある。
月の岩石でさえ,光を反射するような造りになっていることがわかる。なぜなら,岩石にはガラスで内張りされた小さな穴がいくつもあいているからである。中には,表面にガラスが飛び散り,まるでうわ薬をかけたようにつやつやした岩石もある。
さらに,月面を歩いた宇宙飛行士たちは,小さなクレーターの底に,溶けたハンダのようにつやつやしたはん点模様をなして,光り輝く物が散在しているのを発見した。同じ物は岩石や土の表面にもあった。
月を『夜を司どる光』として記述している,聖書の創世記 1章16節のことばは,なんと驚くほど正確なのであろう。
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わたしが教会を去った理由目ざめよ! 1971 | 2月8日
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わたしが教会を去った理由
● 自分の属する教会の事務所で働くことになった時,わたしは神から祝福されたのだと思いました。しかし,前途に待ち受けていたことをわたしは知るよしもなかったのです。
おわかりのとおり,教会組織の内部にはいったわたしは,日曜日の朝の礼拝にだけ出席する,普通の教会員にはとても見聞きできないような事柄に接する特異な機会を持ちました。ほとんどの人に知られてない,教会の内部事情を目にするようになったのです。
ある日,教会の事務所の電話がなりました。応待したところ,ある家族の母親が臨終なので,直ちに牧師を派遣してほしいとのことでした。その日のことは決して忘れられません。牧師はその家族を尋ねて霊的に力づけてあげるどころか,教会の顧問弁護士にすぐ連絡するよう,わたしに命じました。牧師は弁護士をその家に行かせ,臨終の婦人の遺言状が満足なものであるかどうか,また,その中で教会が受益者として含められているかどうかを確認させたかったのです。
その日,わたしの目は初めてほんとうに開かれ,わたしは神の導きを求めて祈りはじめました。その後,わたしの家族はこの小さな町(アメリカ,ニューヨーク州のワレンスバーグ)に移りました。この町のメソジスト教会では事情が違うだろうとわたしは思いました。何週間ものあいだ,わたしたちはだれからもことばをかけられず,名前を呼んで話しかけられることもありませんでした。わたしは教会の礼拝に出席したあと,家に帰って,よく泣いたものです。
結局,わたしは日曜学校で教える仕事の手伝いを申し出,重病にかかって,やむなくやめるまで,その仕事をしました。牧師は,わたしが日曜学校でもはや教えることができなくなったので,憤慨しました。それにしても,飽くことなくお金ばかり求める教会当局者たちは,わたしの実状を少しも知らなかったのです。事実,わたしが耳にしたことといえば,オルガンの修理に9,000ドル(324万円)かかるとか,牧師館の新築費用がいるとかというようなことばかりでした。
わたしは,毎月第1日曜日の聖ざん式にあずかれなくなるので,罪悪感や不安の念をいだいたにもかかわらず,ついに,教会に行くのをやめました。わがて,わたしの祈りは聞かれました。ある日,それも,特に失意に苦しんでいた時のこと,ひとりのエホバの証人が,わたしに会うため立ち寄り,聖書の預言と,人類に対するエホバ神のお目的について話してくれました。わたしは聖書を学びはじめ,その後まもなく,それまでの教会を去り,エホバの真のしもべたち,つまり,エホバの証人たちと交わるようになりました。そうすることによって,なんと豊かな祝福にあずかれたのでしょう! エホバの意志にわたしたちの意志が合致するようになることを求めさえすれば,物事はすべて協働して,わたしたちの益となるのです。―寄稿
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