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  • 多くの宗教があるのはなぜですか
  • 目ざめよ! 1984
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目ざめよ! 1984
目84 4/8 5–7ページ

多くの宗教があるのはなぜですか

「我々は今日プエブロ・インディアンの雨ごいの踊りを見て笑ってしまう。……しかし,絶望的な状態になると我々はどんなことをするだろうか。……個人的な危機からくる苦悩のために私の人生は2度にわたって破綻しかけたことがあったが,その際私はそれらインディアンたちと同じことをした。つまり,助けを求めて祈ったのである」。哲学の教授,ヒューストン・スミスは,「世界の大宗教」という本の序文の中でこのように書いています。

人間が圧迫を受けた時により高いもの,またより強いものにすがることは,基本的かつ普遍的な欲求のようです。人類学者や歴史学者たちによると,人間はその始まりから,自然の力に神秘的なものを感じたり,どう猛な野獣の脅威に面したり,死や死後の状態のことで途方に暮れたりした時に,この欲求を感じました。これが未知の事柄への恐れと結びついて宗教が誕生した,と学者たちは言います。

例えば,「日本の宗教」という本は神道の始まりについて解説し,こう述べています。「畏怖の念を起こさせるものは何であれ,神聖なあるいは神秘的な力を特に吹き込まれたものとしてあがめられた。よって,自然の力,特に畏怖の念を起こさせるような木や岩や山,および他の説明のつかない自然現象が崇拝の対象になった。これらには神という名称が与えられた」。時たつうちに,言い伝えや典礼,儀式,神社などが作り上げられていきました。こうしたものが代々伝えられてゆき,神道という宗教が誕生したと言うのです。

この考え方によると,シュメール人,エジプト人,インド人,中国人および他の古代文明すべては,自分たち自身の崇拝の様式や自分たち自身の宗教を別個に考え出したことになります。次いでそれらは人々の生活様式,つまりその食べ物,慣習,さらにはそれぞれの土地の気候や地理の影響さえ受けました。その結果,今日見られるような宗教の多様性が生じたと言うのです。

別個のものか,それとも源は一つなのか

しかし,そのような説明はある程度までしか納得のゆくものではありません。宗教の間に見られる著しい多様性の説明はつきますが,幾つかの基本的な疑問の答えは出てきません。例えば,異なった宗教すべてが互いに別個に発展していったとすれば,人間の自然の反応というだけで済ますことのできない,それらの宗教の間に見られる数多くの本質的な類似性をどのように説明したらよいのでしょうか。

その例として,人間の起源に関する物語や言い伝えを取り上げてみましょう。詳細な点では異なっていても,人間が地の塵から造られたという信仰は広く見られます。あるギリシャの言い伝えによると,プロメテウスが最初の人間を粘土で形造り,アテナがそれに命の息を吹き入れたことになっています。ペルーのインディオは,最初の人間を描写するのにアルパ・カマスカ(生命を吹き込まれた土)という語を用いています。北米インディアンの一部族であるマンダン族は,“偉大な霊”が粘土で二つの形を造り,自らの口の息でそれらを命ある者にしたと信じていました。中国の一つの古代の言い伝えによると,盤古<パンクー>が陰と陽の要素を持つ人間の形を粘土から造ったとされています。別の言い伝えは,ヌクアという神話上の存在が黄土から男女を形造ったと述べています。このリストはさらに続き,その中にはアフリカの部族民やミクロネシアの島々の住民の間の言い伝えも含まれています。

それ以上に驚かされるのは,邪悪な先祖の洪水による滅びと,その後人類が生き残る,あるいは再登場することに関する言い伝えの普遍性です。地球上の遠く離れた場所に住む民族や部族が,同じ物語の異なった版を伝えているのです。

起源は何か

ばく然とではあっても,聖書に通じている人であれば,そのような言い伝えと創造およびノアの洪水に関する聖書の記述との類似性をすぐに認めることでしょう。しかし,ギリシャ人,アメリカ・インディアンやペルーのインディオ,中国人および他のすべての民族の言い伝えと聖書にどんな関係があるのかとお尋ねになるかもしれません。そうした宗教が聖書の感化を受けたということではありません。むしろ聖書は,宗教が数多く存在するようになったいきさつを略述しています。そのいきさつは宗教の多様性と類似性のいずれをも説明するようなものです。

H・G・ウェルズは,自著「世界史大系」の中で次のように書いています。「アフリカやヨーロッパや西アジアで原始文明が入ってきた所ではどこでも神殿が建ち,文明の最も古いエジプトやシュメールでは神殿が特に目立っていた。……歴史上,文明の始まりと神殿の登場は時を同じくして生じている。その二つは同類なのである」。

聖書の創世記はこう述べています。「さて,全地は一つの言語,一式の言葉のままであった。そして,東に向かって旅をしているうちに,人々はやがてシナルの地に谷あいの平原を見つけて,そこに住むようになった」。(創世記 11:1,2)シナルは,文明発祥の地と呼ばれるメソポタミアにあります。

その記述は,人々がシナルの平原に定着すると,ある建築計画のために集まってきたことをさらに次のように述べています。「さあ,我々のために都市を,そして塔を建て,その頂を天に届かせよう。そして,大いに我々の名を揚げて,地の全面に散らされることのないようにしよう」― 創世記 11:4。

人々はどんな都市また塔を建てていたのでしょうか。バベル,またはバビロンと呼ばれたこの都市は主として宗教的な都市でした。その遺跡からは少なくとも53の神殿が見つかっています。同市での崇拝は,三つ組の神々,人間の魂の不滅性に対する信仰,あの世つまり地獄への信仰,および占星術を特色としていました。偶像礼拝,魔術,呪術,占いそして秘術などはいずれも大きな役割を果たしていました。悪名高いバベルの塔は単なる記念碑や目印となる建物であったわけではありません。その地方から発掘された他の類似の建造物は,それが数層に分かれ,頂上に神殿のあるジグラットだったと思われることを示唆しています。それは高くそびえ,同市を見下ろすことになっていました。

この建築計画はどうなったでしょうか。聖書の記録はこう述べています。「それゆえにそこの名はバベルと呼ばれた。そこにおいてエホバは全地の言語を混乱させたからであり,エホバは彼らをそこから地の全面に散らされた」― 創世記 11:9。

もはや互いに意思を通わせることができなくなった建築者たちはその計画をあとにして,別々の方角へ移って行きました。どこへ行ったにしても,それらの人々は自分たちの宗教的な信条と概念,言い伝え,神話を携えて行きました。幾千年にもわたって各地で発展した結果,世界の諸宗教には表面的に大きな多様性が見られます。しかし,その根底には間違えようのない類似性があり,それらが同じ源 ― バベル,つまりバビロン ― に由来することを裏付けています。

偽りの宗教のこの共通の源に言及して,J・ガルニエ大佐は自著「死者の崇拝」の中でこう述べています。「エジプト人,カルデア人,フェニキア人,ギリシャ人,ローマ人だけでなく,ヒンズー教徒や,中国やチベットの仏教徒,またゴート人,アングロサクソン人,ドルイド教徒,メキシコ人やペルー人,オーストラリアの原住民,さらには,南洋諸島の未開人にいたるまで,すべてはその宗教上のさまざまな考えを共通の源もしくは共通の中心地から受け継いだに違いない。その典礼,儀式,習慣,伝承,またそれぞれの神や女神の名や関係に,まさに驚くほどの一致がいたるところに見られる」。

この点を確証しているのは,ジョセフ・キャンベルが自著「神の仮面: 原始神話学」の中で述べている次のような注解です。「過去半世紀の考古学と民族誌は,旧世界の古代文明 ― エジプト,メソポタミア,クレタおよびギリシャ,インドそして中国の文明 ― が単一の出発点に由来していることを明らかにしている。また,こうして起源を共有しているので,それらの文明の神話および儀式の構造が相応する形態を持っている理由も十分説明されることを明らかにした」。

結果

聖書はこの大いなる離散の背景を示しているだけでなく,その結果についても予告しています。すなわち,バビロン的な偽りの宗教の世界帝国の設立です。その帝国は,強烈で生々しい言葉遣いをもって次のように描写されています。「多くの水の上に座る大娼婦……地の王たちは彼女と淫行を犯し(た)……額にはひとつの名が書いてあった。それは秘義であって,『大いなるバビロン,娼婦たちと地の嫌悪すべきものとの母』というものであった」。(啓示 17:1,2,5)彼女は一般の人々だけではなく,地上の政治および軍事,商業の諸体制に対しても計り知れない影響力を行使します。

大いなるバビロンが諸国民や諸民族を長い間支配してきた結果はどのようなものですか。この帝国のさまざまな形の宗教の影響下にあって,どんな実が産み出されてきたでしょうか。この点は次の記事の中で考慮します。

[6ページの地図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

バビロンから宗教上の概念や神話が世界各地に広がった

イタリア

ギリシャ

バビロン

エジプト

インド

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