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目ざめよ! 1974
目74 9/8 26–27ページ

聖書はそれをどう見ていますか

カインはどこで妻を得ましたか

「わたしは軍隊に8年近くいて,多くの軍隊付牧師にこの質問をしましたが,これに答えることができた牧師はひとりもいませんでした」。オランダの一青年は,訪問したエホバの証人にこう説明しました。

この質問は,牧師をさえ含む多くの人にとって,なぜそれほどむずかしい問題なのでしょうか。

その理由を知る前に,この質問がしばしばどのようになされるかを考えてみましょう。『聖書によると,アダムとエバには,二人の息子,カインとアベルがいました。カインは弟を殺して別の土地に行き,そこで妻をめとって一家をかまえました。もし神に創造された人間がアダムとエバだけであったとすれば,カインはどこで妻を得たのですか』。

この質問の仕方をみると,質問者が,人間はもともとアダムとエバだけだったのではないにちがいない,と考えていることがはっきりわかります。そこで彼らは,カインは明らかに,地上に住んでいた他の人びとから妻をめとったのだと推論します。しかしこの見方は聖書と一致しません。聖書は,『アダムその妻の名をエバと名づけたり そは彼はすべての生けるものの母なればなり』と述べています。―創世 3:20。

しかし,多くの人は,創造にかんする聖書の記録を歴史的事実と信じていません。ですからそのようなこの世的な批評家は,カインが妻を得た場所についての質問を,考慮に価しないものとして片づけます。アダムもエバも,あるいは彼らの息子のカインも,実在の人物であったとは信じていません。

では,カインとその妻にかんする質問は道理にかなった質問ですか。彼と彼の両親が実在の人物であったこと,しかも全人類が実際に一つの共通の源アダムとエバから生まれ出たことを信ずる確かな理由がありますか。

この聖書の見方は,証拠と一致しています。事実,現代の科学者たちはこのことを示してきました。たとえば,国際連合教育科学文化機関の人種にかんする声明第三の中で,22人の専門家が,「人類は一つである……全部の人間が同一の種ホモサピエンスに属す……おそらく全部の人間が同一共通の先祖から出ているであろう」と,述べています。

また,ルース・ベネディクト教授とジーン・ウェルトフィシュ博士は,「人類の種族」という出版物の中で,「アダムとエバ,全人類の父母,などにかんする聖書物語は,幾世紀も昔に,科学が今日示しているのと同じ真理,すなわち地上の人びとは全部一つの家族であり,共通の起源を有するということを示している」と述べています。

そうとすると,カインはどこで妻を得たのでしょうか。聖書には道理にかなった答えがありますか。

確かにあります。アダムとエバの創造後まもなく彼らに与えられた指示そのものの中にあります。その指示とはすなわち,『生めよ繁殖よ地に満てよ これを服従せよ』です。―創世 1:28。

この命令に従うには,アダムとエバは子どもを持つことが必要になります。次にそれらの子どもたちが結婚して子どもを産むでしょう。神の目的と調和して地を満たすためには,のちの世代がこの生殖の過程をつづけていく必要があるでしょう。

しかし,エバが最初の子どもカインを妊娠する前に,アダムとその妻は両方とも神にそむいて罪を犯し,エデンの園から追い出されました。(創世 3:1-19)さて彼らはどこに住んだでしょうか。聖書はこう告げています。『エホバ神[アダム]をエデンの園よりいだし その取りて造られたるところの土を耕さしめたまえり かく神その人を逐い出し エデンの園の東にケルビムと自から旋転るほのほの剣を置きて生命の樹の途を保守りたまう』― 創世 3:23,24。

このことばからすると,アダムがエデンの園の東方に出て行ったことは明白です。カインとアベルはそこで生まれましたが,彼らばかりでなく,聖書はのちほど3番めの息子セツの名もあげています。しかしアダムとエバにほかの子どもたちがいたことにも注意してください。というのは,創世記 5章4節にはこのように記述されているからです。『アダムのセツを生みし後の齢は八百歳にして男子女子を生り』。

これはカインとアベルに妹たちが,そして名前はあげられていませんがおそらく弟たちがいたことを意味します。彼らは地球上の最初の家族としていっしょに成長しました。

時は経過し,二人の息子が神に犠牲をささげたあと,カインはついにアベルをねたむようになりました。それは神が,アベルと彼のささげた犠牲には好意を示されたのに,カインとその犠牲には好意を示されなかったからです。カインはアベルに対する憎しみをつのらせ,彼を殺害してしまいました。―創世 4:1-8。ヨハネ第一 3:10-12。

そういう邪悪な行為をしたために,神はカインに,親族から離れるよう追放を言い渡されました。聖書は次のように述べています。『カイン エホバの前を離れて出でエデンの東なるノドの地に住めり』― 創世 4:9-16。

しかしここで,カインはノドの地で妻を見つけた,と聖書が述べていないのに注意してください。聖書はただ,『カインその妻を知る 彼はらみエノクを生めり』と述べているだけです。―創世 4:17。

ではカインはどこで妻を得たでしょうか。彼自身の家族の中からであったことは明らかです。彼の妻は,彼の実の妹のひとり,つまりアダムとエバの娘でした。カインはアベルを殺したときに結婚したか,または殺したあとしばらくして妹たちのひとりを妻にめとったものと思われます。それから二人はいっしょにノドの地に行き,そこに居をかまえて彼ら自身の家族を生み出しました。

「しかしそんな結婚は近親相姦だ」と,異議を唱える人があるかもしれません。この反対意見は,実の兄弟と姉妹が結婚すると,生まれてくる子どもが危険にさらされる,という今日の知識を反映しています。そのような夫婦の子どもは,奇型児であったり,知能上の欠陥をもって生まれたりする場合が少なくありません。したがって今日ではほとんどの国に,近親結婚を禁ずる法律があります。

しかし,非常に昔には事情が異なっていたことをおぼえていなければなりません。アダムとエバは完全なものに創造されていました。また,『ふえて地に満てよ』という彼らに与えられた指示は,必然的に彼らの子孫どうしが結婚して子どもを産むことを必要にしました。(創世 1:28)しかし完全な人間でしたから,彼らの子どもも両親同様完全であったことでしょう。

アダムとエバは罪を犯して不完全になりましたが,それでもカインと彼の兄弟姉妹たちは身体面でまだ完全に非常に近かったので,彼らの子どもたちは,今日,実のきょうだいどうしの結婚から生まれる子どもたちが受けるのと同様の悪影響を受けることはありませんでした。それから約2,000年たったあとでさえ,神の忠実なしもべアブラハムは異母姉妹のサラと結婚しています。神はそのことをとがめてはおられません。(創世 20:12)神が,死刑という罰則を伴う近親相姦を禁ずる一群の律法をイスラエル国民に与えることを適当とみられたのは,それからなお450年ものちのことでした。(レビ 18:8-17)それまでには,近親者どうしの結婚がもはや安全でないところまで,不完全さが進んでいたのでしょう。

以上のようなわけで,カインがどこで妻を得たかという質問は,実際にはむずかしい質問ではありません。答えは聖書そのものの中にあります。聖書の記録を注意深く読めば,その答えは明らかになります。

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