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神々の戦いものみの塔 1965 | 6月15日
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イスラエルの民が不義と反逆のゆえにバビロンにとらわれることを定めたのはエホバであり,時を経て彼らがバビロンから解放されることを図ったのもエホバご自身にほかなりません。エホバが永遠に存在し,そのみ前では千年も一日のようであることを思えば,バビロンからの救いは遠くありません。(ペテロ後 3:8)その救いは神の定めの時に施されます。神はご自分の民を何時までも罰しておくのではなく,シオンが長く荒廃しておくのを許しません。あまり長い時間が経過しないうちに,神はイスラエルに栄光を与えます。それはエホバのみ手によってバビロニア人から救われた栄光です。神はご自身の義を近づかせます。神は間もなくご自身を立証するからです。エホバがバビロンの神々をことごとく滅ぼすとき,イスラエル人のバビロン捕囚によってエホバのみ名にもたらされた非難は一掃されます。それゆえにこれは神にとって義の行いです。
バビロニア人はイザヤの預言に照らして何をさしひかえるべきでしたか。
ベル神とネボ神を誇った「心かたくな」なバビロニア人はこの告知と警告を心に留め,捕らわれた神の民イスラエルに対して高慢と残酷をほしいままにすべきではありませんでした。
エホバは象徴的な猛禽を何時バビロンに向かわせましたか。時に関するどんな疑問に答えなけれなりませんか。
預言された70年の荒廃の時が終わるわずか2年前の紀元前539年,神はバビロンに対するご自身のはかり事を成就させるため,疾風のようにバビロンに襲いかかる猛禽,ペルシャのクロスをつかわしました。(エレミヤ 25:11)しかし堅固な城壁に囲まれたビバロンは,難攻不落と考えられていました。強固なとりでの中に鎮座したバビロンの神々は何年も持ちこたえて,エホバのはかり事が預言された時に成就するのを妨げますか。クロスはわずか2年のうちにバビロンを倒し,そのうえユダヤ人の解放まで手がけることができますか。
バビロンに対する戦いにおいて真の問題点はどこにありますか。この戦いの結末は何を予告していますか。
エホバのことばとみ名がそれにかかっています。それは神の民イスラエルのためにエホバが単にバビロンに対して行なう戦いではありません。それは神々の戦いです。エホバは偶像の神々,神ならぬものの上にご自身の至上なることを表わし,これらの神々を倒して恥をこうむらせます。それはサタンと悪鬼にとって手痛い敗北であり,神の敵対者が敗北して滅び,あらゆる国のすべての神の上にエホバが全く立証さることを予告しています。ゆえにバビロンは,神の定めた時に倒れなければなりません。本誌の次号においては,バビロンが倒れた晩の出来事をとりあげます。
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貴重なブドラクを産出した土地ものみの塔 1965 | 6月15日
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貴重なブドラクを産出した土地
◆ 金としまめのうを知っていても,ブドラク樹膠が何であるかを知っている人はあまりいません。ハビラの土地はこの三つの物を産出しました。(創世 2:11,12)しまめのうや金と一緒に述べられている事から,それは貴重な物に違いありません。またモーセがマナの外観をブドラク樹膠にくらべた事からもわかるように,イスラエル人はそれを知っていたに違いありません。この香りの高い樹膠はむかし,ユダヤ人や異邦人に高く評価されました。樹膠は木から採れるもので,プリニイによれば,透明でろうのようであり,さわると油のような感じのある物です。かなり離れたところからでもそのよいにおいをかぐことができます。そのかおりと味は没薬に似ていますが,いくぶんやわらかいようです。ブドラク樹膠を燃やすと香油のようなかおりを放散します。昔の人はそれを没薬のように香料,香,薬として用いました。
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