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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1957
塔57 12/1 443–444ページ

贈り物に注意しなさい!

『贈り物に注意しなさい』との助言があるのは,なぜですか。私たちは『贈り物をする』よう教えられてはいませんか。『受けるより与える方が,さいわいである』とは真実ではないのですか。もし人々が私たちの贈り物を拒絶すれば,どうして与えるもののさいわいを味わうことができますか。―ルカ 6:38。使行 20:35。

すべてこれらは真実です。しかし,贈り物と『贈り物』があるのです。円熟したクリスチャンのする贈り物は必要と真価に基づいています。そしてこれは,困つている兄弟たちに与え,教えることや伝道の業に努力を惜まない人々は,2倍の報いを受ける価値があるものと考えよと勧めた使徒の教えと一致するものです。(ヨハネ第一書 3:17。テモテ前 5:17)しかし彼は,贈り物を受ける人が特別の好意を示し得る地位にいるとか,或いはなんらかの義務を負わせるというような後暗い動機で贈り物をしません。ですから物を贈る方の人がその動機をよく考えてみるだけでなく,受け取る方の人も同じようにしなければなりません。そしてほんとうに善意でされている贈り物だと信じる理由がある時だけそれを受けるべきです。

このような理由で聖書は,特に,責任のある地位にいてお返えしのできる立場にある人々に,贈り物を受けるに際してよく注意するよういましめているのです,『あなたは,裁判をまげてはならない,人をかたよりみてはならない,また賄賂を取つてはならない。』『あなたは賄賂(贈り物,欄外)を受けてはならない』― 申命 16:19。出埃 23:18,新世。

裁判人であり予言者であつたサムエルは,これらの命令によく注意を払いましたから,彼の長い生涯も終りに近づいた頃,イスラエル人に対して次のように言いかけることができたのです,『我誰の牛を取りしや,誰のろばをとりしや,誰を掠めしや,誰を虐遇しや,誰の手より賄賂をとりてわが目をくらませしや』これに答えて,人々は次のように認めなければなりませんでした,『汝は我らを掠めずくるしめず,又何をも人の手より取りしことなし。』サムエルは誰からも物一つ受けなかつたことに注意して下さい! 今日幾人の政治家がこのようにいわれることができるでしようか。―サムエル前 12:3,4。

事実,サムエルの息子たちでさえ,そのようにいわれる資格はなかつたのです,『その子……利にむかい賄賂をとりて審判を曲く。』と聖書に述べられています。王を欲したイスラエルの長老たちがサムエルに告げた理由の一つは,『汝の子は汝の道をあゆまず』ということでした。―サムエル前 8:3-5。

しかし王を持つても,事態は改善されず,すくなくとも改善は長つづきしませんでした。人間の性質そのものの堕落が原因であつたからです。そのため,イザヤの時代に,神はイスラエルの国民を鋭く叱責されました,『なんじのおさたちはそむきて盗人の伴侶となり,おのおの賄賂をよろこび,おくりものをおいもとめ』― イザヤ 1:23。

アメリカ合衆国では近年ワシントンで,『贈り物』をしたり受けたり,盛に行われているため,新聞や雑誌はそのことを暴露した記事でみちています。この不面目な状況に鑑み,立法部員たちは『合衆国政府内の道徳的標準の改善を提議』するために一つの委員会を設置せざるを得なくなりました。これは道徳がいまだ曾てない程に底調であることを是認するものです。

贈り物をしたり受けたりすることは何も政治家たちに限られたことではありません。1957年の春,新聞は,南西部の,ジェームス・J・スチューワートという牧師が,秘密審問によつて牧師職をうばわれた事を述べたことがあります。それは彼が,教会の役員たちの行,つまり彼らの管下にいる牧師たちから『愛の贈り物』をさせ,返礼として牧師たちを彼らの司教に推薦するということに反対したためです。

丁度同じ頃,労働組合の幹部たちの不正な取り引きが新聞の見出しにあらわれました。工業界の上役たちは,労働組合の幹部たちに貸附を行うだけでなく,公然と贈与を行つていると,語つていました。しかも,それは普通の事であつて,時には政府の役人でさえ政府の契約が含まれていれば,そのような贈与を認めて,必要な金さえも供給していると,或る場合には言い張つたのです。

一つの著しい例外があります。それは国際婦人服労働組合の組合長デユビンスキーです。彼は組合の幹部たちが雇用者から贈り物を受けることを厳禁する規則をつくつただけでなく,この規則がつくられる前に贈り物を受けたことのある者は彼に告白するよう要求しました。ではなぜ彼はこのような規則を設けたのでしようか。彼はそれが,労働組合の幹部たちに『腐敗的な影響』を与えることをよく知つていたからです。彼はこの行によつて,3500年前に,神がモーセに与えられた次のような律法に一致していたことになります。即ち,賄賂は『人の目を暗まし義者の言を曲しむるなり。』そうです,『賄賂は人の心をそこなう。』― 出埃 23:8。伝道 7:7。

或る人は贈り物を受ける時に,友人と見える者ならば,彼から贈り物を受けるのは別に悪いことではないと無邪気に考えるかも知れません。しかしその人は,そうすることによつて無意識のうちに贈り主に恩を負うようになり,又或る意味でしばりつけられているのです。そしてその人の裁きは,その事実を認めても認めなくても,曲げられてしまうのです。物を贈り又それを受ける事柄について『へびのごとく用心深く,はとのごとく無実であれ』といういましめを適用するのはよいことです。賢明な人は,もし自分が恩恵を与えるような立場にいれば,贈り物を受ける前によくよく熟考するでしよう。聖書は誠に正しいことをしたいと欲している人々の光であり灯であります。―マタイ 10:16,新世。

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『なんじの御言葉のすべくくりは真理なり。なんじのただしきさばきは,永遠にいたるまで皆たゆることなし。』― 詩 119:160。

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