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読者よりの質問ものみの塔 1960 | 6月15日
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読者よりの質問
● 地上にいた人でヱホバの声を聞いた人がいますか。―アメリカ合衆国の一読者より
霊感をうけた使徒ヨハネは,ヨハネ伝 1章1-3節で,人間になる以前のイエス・キリストが,ヱホバ神の正式な代弁者,ロゴスまたは言葉として知られていた,と述べています。それですから,ヱホバが御自分の民に語られたと述べられている聖書中の多くの記録は,彼が間接にそうなされたのであつて,直接にしたのではないと分ります。神はもつぱら御自分の長なる代弁者,言葉を用いて語られました。
ヱホバが燃えるしばの中でモーセに現われて語つたとき,御使を使者に用いられました。そのことは出エジプト記 3章2節に指摘され,使徒行伝 7章30,35節で確証されています。モーセはまた,シナイ山における経験をイスラエル人に思い起させました,『ヱホバ火の中より汝らにもの言い給いしが,汝らは言葉の声を聞けるのみにて,声の外は何のかたちをも見ざりし。ヱホバすなわちその契約を汝らにのべて汝らにこれを守れと命じ給えり。これすなわち十戒にして,ヱホバこれを二枚の石の板にしるしたもう。』(申命 4:12,13)ステパノとパウロの両人は,これが代表者を通してなされた,と明白に示し,律法は『御使たちによつて伝えられた』と語つています。ヘブル書 2章2節では,『御使たちを通して語られた』と明確に示されています。―使行 7:53。ガラテヤ 3:19,新口。
しかし,ヱホバの独り子で長なる代弁者がこの地上にいたとき,ヱホバ神が彼に話をされたことは3度あつたと神の御言葉の中に述べられています。この3度の場合,その前後の文脈や環境の両方から,その聞えた声はヱホバ神御自身のものであつたことが分ります。例えば,イエスが洗礼を受けたときの記録は,次のようです,『また天から声があつて言つた,「これは私の愛する子,私の心にかなう者である。」』(マタイ 3:17,新口)ペテロ,ヤコブそしてヨハネがイエス・キリストといつしよに山に行き,変貌を目撃したとき,次のように言うヱホバの声が聞えました,『これは私の愛する子,私の心にかなう者である。これに聞け。』(マタイ 17:5,新口)別のときにイエスは『父よ,み名があがめられますように』と願いました。そのときの記録は,こうです,『すると天から声があつた,私はすでに栄光をあらわした。そして更にそれをあらわすであろう。」』― ヨハネ 12:28,新口。
ヱホバを愛さず,イエスのメシヤなることを信じなかつた者たちにむかい,キリストはあるときこう言われました,『また,私をつかわされた父も,ご自分で私についてあかしをされた。あなた方は,まだその御声を聞いたこともなく,そのみ姿を見たこともない。また,神がつかわされた者を信じないから,神の御言葉はあなた方のうちにとどまつていない。』(ヨハネ 5:37,38,新口)ヱホバ神は霊者であられるため人間の目には見えません。その結果,血肉の人間がヱホバの発声器官の動くのを見た者はひとりもいません。しかし,ある人々はヱホバの声を聞きました。しかし,イエスが話しかけていた不信者たちは,ヱホバの声を聞いたことがありません。―出エジプト 33:20。
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「信心深い様子だけ」ものみの塔 1960 | 6月15日
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「信心深い様子だけ」
末の日について預言している聖書は,人々は『信心深い様子をしながら,その実を捨てる』と語りました。(テモテ後 3:5)このことを考えながら,1958年4月号の「コスモポリタン」誌の次の言葉を読むのは興味深いことです,『人は信仰を持つと言いながら,その信仰とは異る生活をすることができる。それは全く明白な事である。ポルスターズは,神についてのアメリカ人の信仰をたずねたときに,このことを知つた。97パーセントの人は,自分たちの信仰をすぐに言明したが,70パーセント以上の人は,その信仰が生活内で主要な役割を果していない事を認めた。』
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発表ものみの塔 1960 | 6月15日
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発表
野外奉仕
6月中,ヱホバの証者はあらゆる所で『私たちの羊飼の羊の群れを巧みに牧する』ことに忙しく励みます。(詩 78:72)ヱホバの証者は,戸別の証言をする際に『失楽園から復楽園まで』という新しい本と『見よ! 私は凡てのものを新しくする』という冊子を300円の御寄付で提供します。もし,読者がこのわざに参加したいなら,近くの御国会館でヱホバの証者と連絡をとるか,またはものみの塔の事務所に問い合わせて下さい。
失楽園から復楽園まで
あらゆる面で,『失楽園から復楽園まで』という新しい本は,若い者にも年老いた者にも向いている本です。それは単なる聖書の物語りではありません。それでも読者は聖書の人物を知るようになります。この本は,平易な言葉を用いて,神についての聖書の音信と神をよろこばす者たちに対する神の祝福について説明しています。美しい挿絵がたくさんあるこの珊瑚色の厚表紙の本は,金文字の題がついています。大きさは縦23.5センチ,横18センチ,巾1.7センチです。256頁で聖句索引がついています。郵送料を含めて,300円の御寄付です。振替口座が東京138022番の東京都港区芝三田豊岡町1番地のものみの塔協会に申し込んで下さい。
『ものみの塔』の研究
7月24日: 聞くに早く語るにおそくせよ。225頁
7月31日: 怒る事をおそくせよ。230頁
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