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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1966
塔66 5/1 265–271ページ

会衆の集会における良い交わりの価値

「すなわち男,女,子供およびあなたの町のうちに寄留している他国人など民を集め,彼らにこれを聞かせ,かつ学ばせなければならない。そうすれば彼らはあなたがたの神,[エホバ]を恐れてこの律法の言葉を,ことごとく守り行なうであろう」― 申命 31:12,[新世]

1 交わりを定義しなさい。人々はどんな目的で交わりますか。

交わるということは,ある共通の目的のために他の人,もしくはグループと共に集まることを意味します。人々はいろいろな目的のために集まり,交わります。労働者のグループは労働条件の改善や利益の増加のために,政治指導者たちは党の方針を練るために,宗教指導者たちは,自分の組織内部の団結,また他の組織との提携のために集まります。唯一の真の神の崇拝者は,それらとはまた別の目的のために真の交わりを求めます。彼らの場合は,エホバ神と隣人への愛を示し,信仰を強め,神のご命令に従って清い崇拝をつづけていくのが目的です。

2 イスラエル人に与えられた申命記 31章12節の命令はどんな二つの目的をはたしましたか。

2 申命記 31章12節〔新世〕はこう述べています。「すなわち,男,女,子供,およびあなたの町のうちに寄留している他国人など民を集め,彼らにこれを聞かせ,かつ学ばせなければならない。そうすれば彼らはあなたがたの神,〔エホバ〕を恐れてこの律法の言葉を,ことごとく守り行うであろう」。モーセによって書かれたこのことばは,3000年以上昔の神の民に言われたことばです。この神のご命令には,明らかに二つの目的がありました。一つは,イスラエル国民にエホバのご命令を学ばせ,かつおぼえさせるために,その命令を常に彼らのまえにあらしめることでした。そうすれば彼らは,自分たちの神に対して,正しい恐れと感謝の気持ちを抱くようになります。第二にこの命令は,イスラエル国民の周囲にいた異邦人のように,エホバを恐れない人またエホバに奉仕することを学ぼうとしない人々との交わりによる危険から,彼らを守るはずでした。男,女,子ども,そして「あなたの町のうちに」寄留している他国人を集めよという命令ですから,エホバ神について学ばず,エホバ神に奉仕することを望まぬ非イスラエル人との交わりが認められていなかったことは明らかです。

3 今日のクリスチャンが会衆として交わらねばならない重要な理由をあげなさい。それにはどんな益がありますか。

3 ふさわしい仲間と共にエホバとエホバのいましめを学びなさい,という神の民に与えられたエホバのご命令は,いく世紀を経ようと,変わることも弱まることもありません。パウロはヘブル人のクリスチャンに対してこう言いました。「愛と善行とを励むように互に努め……集会をやめることはしないで互に励まし,かの日が近づいているのを見て,ますます,そうしようではないか」。(ヘブル 10:24,25)使徒のこの命令に従えば,会衆の集会における歌と祈りと感謝のことばをとおして,エホバの御名に賛美を帰する結果になります。それは従順な行ないであるゆえに,神の民のうえにエホバの祝福をもたらします。今日のクリスチャンも,聖書の助言を与えまた受けるために,聖書の励ましを与えまた受けるために,正しい交わりが必要です。この健全な交わりは,現在の悪い,神を敬まわない事物の制度のなかの見える危険や見えない危険に対する守りとなります。

良い交わりの目的

4,5 (イ)なぜクリスチャンは交わりに気をつけなければなりませんか。(ロ)パウロはコリント人に対して,正しい交わりをどのように強調しましたか。

4 パウロはヘブル人に交わりの価値を指摘したとき,だれと交わることを彼らにすすめましたか。ローマの野天大闘技場に集まる残忍な群衆とですか。それとも町をうろつく非行者の群れや,この世の知恵にひいでた哲学者の群れとですか。そうではありますん。パウロはテモテにあてた手紙の中で,この20世紀の不道徳で無情な人々によく似た者たちについて説明し,「こうした人々を避けなさい」と言っています。(テモテ第二 3:1-5)会衆から不法の者を排斥するにさいしても,パウロは,兄弟と呼ばれる人で,「不品行な者,貪欲な者,偶像礼拝をする者,人をそしる者,酒に酔う者,略奪をする者」があれば,クリスチャンはその人と交わってはいけない,と述べています。(コリント第一 5:11)これが事実とすれば,そのようなことを行なっている兄弟でもない人との交わりは,なおのこと避けねばなりません。

5 コリント人にあてた第二の手紙でもパウロはこの点をさらに強調してこう言っています。「不信者と,つり合わないくびきを共にするな。義と不義となんの係わりがあるか。光とやみとなんの交わりがあるか。キリストとベリアルとなんの調和があるか。信仰と不信仰となんの関係があるか。神の宮と偶像となんの一致があるか。わたしたちは,生ける神の宮である。神がこう仰せになっている,『わたしは彼らの間に住み,かつ出入りをするであろう。そして,わたしは彼らの神となり,彼らはわたしの民となるであろう』。だから,『彼らの間から出て行き,彼らと分離せよ,と主は言われる。そして,汚れたものに触れてはならない。触れなければ,わたしはあなたがたを受けいれよう』」。(コリント第二 6:14-17)正しい交わりは,ユダヤ民族と初期クリスチャンがエホバと親しい関係を保つのに役立ちましたが,ハルマゲドンまでのわずかな,そして大切な期間に住む今日の神の民にとっても,正しい交わりは同じ役割をはたします。

6 コリント人への第一の手紙の15章33節を無視すればどんな結果が生じますか。それに従えばどんな益がありますか。

6 悪い交わりが,クリスチャンの生活によくない影響を与えることは,聖書がはっきり示しています。パウロは,「まちがってはいけない。『悪い交わりは,良いならわしをそこなう』」と書いています。(コリント第一 15:33)ある人はこの警告を無視したために,エホバ神と,エホバ神の正しいご要求とに対する認識を失いました。そしてついには不道徳な行ないをし,酒に酔い,反逆するようになりました。またある人はこの世の物質主義に巻き込まれ,他の人は背教しました。いずれにせよこうした罪は,霊的災いを招きます。反面,よい交わりはきわめて有益であって,わたしたちの現在の命を保護し,将来の命をも確実にします。それがなぜ可能かと言うと,人はクリスチャン会衆との交わりをとおして,エホバ神とそのすばらしい目的にかんする知識を得,またその知識に一致した生活の仕方を教えられるからです。(ヨハネ 17:3)だれにせよ,ハルマゲドンの戦いに生き残るには,イスラエル人に与えられた戒めを心にとめ,エホバの律法を聞いて学ぶだけでなく,その律法のことばをすべて実行することが大切です。使徒ヤコブはそのことをこう述べています。「御言を行う人になりなさい……ただ聞くだけの者となってはいけない」― ヤコブ 1:22。

7 関心をもつ新しい人は,クリスチャン会衆との交わりからどんな益を得ますか。

7 また,エホバ神の崇拝に関心をもつ新しい人々は,エホバの忠実な証人たちとの交わりをとおして,エホバの組織を知り,あるいはそれと接触するようになります。エホバの忠実な証人はすべて,一つの目的をもつ一つの社会の中で固く結合しています。その目的とは,パウロが言ったように,愛と善行とを励むように互いに努めることです。今日,もしクリスチャン会衆が存在しなければ,神をさがし求める人はどうして神権組織を知ることができますか。パウロは,異言を語ることや預言をする特権についてコリント人に助言したとき,集まっていたクリスチャンのみならず,集会に来た他の人にもそのことを示しました。「もし〔全会衆〕が一緒に集まって,全員が異言を語っているところに,初心者か不信者かがはいってきたら,彼らはあなたがたを気違いだと言うだろう。しかし,全員が預言をしているところに,不信者か初心者がはいってきたら……その心の秘密があばかれ,その結果,ひれ伏して神を拝み,『まことに,神があなたがたのうちにいます』と告白するに至るであろう」。(コリント第一 14:23-25〔新世〕)こうして,神に献身した人々も,献身していない人々も,神のことばが討議されるのを聞くために集まるとき,みな励ましと,助けと,助言を受けます。「だから,あなたがたは,今しているように,互に慰め合い,相互の徳を高めなさい」― テサロニケ第一 5:11。

8 (イ)新世社会の基準はどこでどのようにいつも私たちの前に置かれていますか。(ロ)クリスチャンの交わりの価値を悪魔が認めていることはどうしてわかりますか。

8 会衆の集会中,私たちのまえには新世社会の基準が置かれます。そして正しい交わりの価値と悪い交わりの危険が対照的に示されます。たとえば,私たちは,サウル王の不従順,エリコにおけるアカンの貪欲な行為,使徒ユダの利己的な行為,排斥された今日のあるクリスチャンたちの不道徳な行ないなどについて学びます。私たちはまた,族長アブラハムの信仰,預言者モーセのけんそん,彼の後継者ヨシュアの勇気,キリスト・イエスの愛,パウロの熱意,今日全世界にいるクリスチャン兄弟たちの忠実についても学びます。私たちは,姦淫,うそをつくこと,盗み,うわさばなし,淫行,中傷,不信仰,反逆など,神を恥ずかしめる行ないを警戒するように注意を促されます。私たちがおぼえておかねばならないクリスチャンや関心のある人々が,そうした聖書の警告を聞くために集まるのを悪魔が喜ばないということです。(ガラテヤ 5:19-21)悪魔は正しい交わりの重要さと,それがエホバのしもべたちに良い影響を与えることを知っているのです。そういう理由で悪魔の組織は,スペイン,アンゴラ,アラブ連合共和国,ソ連その他の共産主義国のように,できるところではどこでもエホバの証人の集会を非合法化します。

クリスチャンの集まりの上に働くエホバの霊

9 (イ)エホバの霊が会衆の集会のうえにあるというどんな保証が聖書にありますか。(ロ)エホバはどんな方法によってご自身の民を扱われますか。なぜそう答えますか。

9 キリスト・イエスは,クリスチャン会衆との交わりについてこう言われました。「ふたりまたは三人が,わたしの名によって集まっている所には,わたしもその中にいるのである」。(マタイ 18:20)それで,クリスチャンたちがエホバのみこころに一致して集まるところには,エホバの導きの霊も働いているのです。ルカは,初期クリスチャンたちの交わりと,彼らに対するエホバ神の祝福とについてこう書いています。「そして日々心を一つにして,絶えず宮もうでをなし……神をさんびし,すべての人に好意を持たれていた。そして〔エホバ〕は,救われる者を日々仲間に加えて下さったのである」。(使行 2:46,47〔新世〕)それで私たちは今日でも神が過去におけると同様に一つの組織と交渉をもたれ,その組織をとおして物事を行なわれていることを認めるのがいかに重要であるかを悟ります。このことはまた,神がイスラエル民族を扱われた方法によっても私たちに示されています。神はどの個人とも交渉されず,ご自身の組織と交わっている者たちと交渉されました。神の見える代表であったモーセは,イスラエル民族に対する伝達の経路として奉仕しました。―出エジプト 3:10,16。

10 エホバの証人と集会で交わらないことは何を示しますか。

10 今日では,「忠実な思慮深い僕」を構成する,油をそそがれ,霊によって生まれたエホバの証人たちが,ハルマゲドンを生き残る大ぜいの群衆に対する,地上の伝達の経路として奉仕しています。これらの油をそそがれた証人たちは,「大ぜいの群衆」という仲間と共に,現代のクリスチャンの組織を構成し,神の霊はその組織をとおして働いています。(マタイ 24:45-51。黙示録 7:9-17)神の伝達の経路はいつの時代でも一つでした。エホバの油そそがれた証人を認めず,彼らと交わらないことは,エホバの組織の中にいないこと,またエホバの霊の支配下にいないことを示します。不幸にしてイスラエル人は,良い交わりの価値を忘れ,イスラエルの町の門の外の人々と交わりました。詩篇には次のように書かれています。「彼らは……かえってもろもろの国民とまじってそのわざにならい,自分たちのわなとなった偶像に仕えた」― 詩篇 106:35,36。

クリスチャンと交わる機会

11 エホバはご自分の民を霊的に保護するために,その組織をとおしてどんな豊かな備えをされましたか。

11 エホバは,今日ご自分の民が,もろもろの国民とまじってそのわざにならうという間違った道に行かないように保護するため,彼らが毎週,会衆の集会に5時間出席することを,その組織をとおして取り決められました。これらの集会は,キリスト教国の教会で行なわれる礼拝や集会とは趣を異にします。なぜならこれらの集会は,エホバの証人が公の宣教を行なうのに必要なことを教え,またクリスチャンとしての忠実さを保つように彼らを力づけるための集会だからです。それでこれらの集会の模様や目的を伝えることは,献身したエホバの証人の読者にとっても有益であり,エホバの証人の集会にまだ出席したことのない読者にとっても興味ぶかく,集会のことを知る助けになるでしょう。

12 (イ)エホバの証人の主要な集まりはどれですか。それはだれの益になりますか。(ロ)その集会はどのように行なわれますか。それに参加すべきどんな聖書的な理由がありますか。

12 毎週開かれるエホバの証人の主要な集会は,1時間にわたって「ものみの塔」誌を研究する会衆の集会です。いまあなたが読んでおられるこの雑誌の2頁をごらんになれば,この雑誌が70のことばで465万部印刷されたことがおわかりになるでしょう。教理上の要点が確立され,また時機にかなった新しい霊的真理が「忠実な思慮深い僕」をとおして与えられ,聖書の預言の適用や成就にかんする新しい知識が得られるのも,「ものみの塔」研究においてです。これは子どももおとなも,すべての人が益を得られる集会です。男なら,家庭における自分の責任をどうはたすべきかについて学ぶことができます。また良い父親,賢明な父親になる方法,家族の和合と平和を保つ方法,かしらとしての権を正しく行使する方法などについても教えられます。女なら,家庭の中におけるクリスチャンの女性としての立場のみならず,神権組織の中における立場について,また,どうすれば神と家族に喜ばれるように仕えることができるかを学ぶことができます。子どもたちも,神と両親を敬うことを教えられ,肉体と精神の成長を助ける教訓や訓練を受けます。この「ものみの塔」研究の集会は,ひとりの人によって司会されます。司会者は雑誌の欄外にある質問を提出し,聴衆は自発的にそれに答えます。先回あなたが答えたのはいつですか。パウロが励ましているように,先回あなたがエホバ神とその救いに対する信仰を公に表わしてから何週間,あるいは何ヵ月たちましたか。(ヘブル 13:15。ローマ 10:10)次の「ものみの塔」の集会でその信仰を表わして,イエスのことばの真実性を味わってみてはいかがですか。イエスは,「受けるより与える方が,さいわいである」と言われています。―使行 20:35。

13 (イ)奉仕会の目的はどこにありますか。(ロ)奉仕会の成功,不成功は何にかかっていますか。

13 御国会館で週毎に開かれる別の集会は1時間の奉仕会です。これはイエスや使徒の時代から行なわれてきた集会であって,エホバの証人がよりすぐれた奉仕者となり,野外奉仕をより能率的に行なう助けとなる,実際的な教育を施すためにあります。(ルカ 10:1-16。使行 4:23-31)パウロがテモテをコリントの会衆につかわしたのもそのためでした。テモテのつとめは,パウロと同じ方法で宣教を行なうことを彼らに教えることでした。「彼は,キリスト・イエスにおけるわたしの生活のしかたを,わたしが至る所の教会で教えているとおりに,あなたがたに思い起こさせてくれるであろう」。(コリント第一 4:17)プログラムに組み込まれる教え方は変化に富んでいて,講話,実演,質疑応答,インタビュー,ふたりあるいはそれ以上の人々の討論,などが行なわれます。エホバの証人はみな奉仕者ですから,これは,男も女も子どもも,神とキリスト・イエスに仕えることを望む人すべてが参加する集会です。(コリント第一 14:26)ものみの塔聖書冊子協会が毎月発行する「御国奉仕」には,奉仕会で取りあげられる資料の大要がのっています。そして能力のある兄弟にその資料を扱うことを割り当てるのは,会衆の監督の責任です。会衆の成員はすべて,集会が興味深く活発で,出席者全員に有益なものとなるように,自分に与えられた責任を果たさねばなりません。奉仕会に出席するにも気が進まず,また奉仕会を楽しみに待つ気持ちになれないなら,それは,奉仕会に寄与することよりも,受けることだけを目的にして出席するからではないでしょうか。もっとよい集会にすることができるはずだ,とか,もっとよい集会であるべきだ,なにかもの足りない,と思われるなら,それはあなたの参加が足りないせいかも知れません。実演に参加することや注解をすることを頼まれたならば,自分よりほかの人のほうがよくできるなどと考えて,それを断わるようなことをしないでください。もしほかの人のほうがよくできるならば,あなたは,もっとよい集会にできるはずだ,とは考えないでしょう。割り当ては他の人に奉仕する機会としてすべて受け入れ,エホバの霊の助けを求めてください。

14 神権宣教学校からはどんな益を得ますか。その特色をいくつかあげなさい。

14 神権宣教学校はふつう奉仕会と同じ晩に開かれます。この学校の目的は,エホバの証人を教え,彼らに福音伝道の備えを身につけさせることにあります。この集会に出席する人のほとんどは,エホバのみこころを行なうこと,つまり御国の音信を公に伝道することに献身していますから,自分の宣教を改善することにいつも関心を抱いています。パウロもテモテを励まして次のように書きました。「言葉にも……信者の模範になりなさい。聖書を朗読することと,勧めをすること,教えることに心を用いなさい。すべての事にあなたの進歩があらわれるため,これらの事を実行し,それを励みなさい」。(テモテ第一 4:12,13,15。テモテ第二 2:15)ほとんどの学校と違って,この学校の課程は,老若男女を問わずすべての人にとって一生つづくものですから,卒業生というものがいません。おもな教科書は聖書ですが,そのほかにも聖書研究の手引書が用いられます。1時間のあいだに,生徒たちによる聖書の短かい講話や,聖書の話,討論などが聞かれます。そして生徒たちは資格のある学校の助言者から良い点をほめられ,また教訓的な助言を受けます。

15 聖書の公開講演は,一般の人とエホバの証人の両方にどんな益がありますか。なぜエホバの証人は全員出席すべきですか。

15 神権宣教学校に籍をおく,資格のある生徒の中から,決められた主題で1時間の公開の聖書講演を行なう人が選ばれます。この講演は,とくに聖書に関心をもつ新しい人々を対象にしたものであり,またエホバの証人すべてに生気を与えるためのものです。こうした公開講演はふつう日曜日に御国会館で行なわれます。この興味深い講演は,自分の家でエホバの証人と聖書を勉強している人々が,人類に対する神の大きな目的を知り,神の組織と定期的に交わるのを助ける方法の一つです。1年のうちに,資格のある奉仕者によって行なわれる,いろいろ異なった主題の話が数多く聞かれます。出席者はこれらの講演から,御国のおとずれを高らかにつげる神のことばの重要な真理を心にとめます。出席者の中に,まだ自分の家で聖書の勉強をしていない人があれば,その人はそうした講演の一つにより関心を呼びさまされ,自分の家で個人的に聖書の勉強をすることを望むようになるかも知れません。エホバの証人もそれに出席することから大きな益を得ます。というのは新しい真理や,御国の福音の新しい表現法を学ぶことができるからです。またこれらの講演は,ペテロが「わたしは今……これらの手紙によって記憶を呼び起し」と書いたように,聖書の原則を思い起こさせる働きをします。(ペテロ第二 3:1)エホバの証人はすべてこの集会に出席して新しい人を歓迎し,その人たちがもつ神のことば聖書についての疑問に答えるようにしましょう。

16 会衆の書籍研究にはどんな利点がありますか。

16 最後の,すなわち5番目の集会は会衆の書籍研究ですが,これは決して軽視すべき集会ではありません。この小さなグループによる研究は,近所の人たちが出席しやすいように,エホバの証人の家や御国会館で行なわれます。テキストには通常,聖書のほかに,ものみの塔聖書冊子協会が準備する最新の聖書研究手引書が用いられます。これらの研究によって,いつのときにもまして今日理解していなければならない聖書の預言や預言の型が明らかにされます。ここにもご自分の民に対するエホバのいつくしみとご配慮がうかがわれます。なぜならこれらの小さなグループの中では,互いが容易に知り合うことができ,研究司会者はエホバの組織をとおしてひとりびとりに特別の注意を向け,愛のこもった世話をすることができるからです。実際にここでは,「鉄は鉄をとぐ,そのように人はその友の顔をとぐ」という箴言が生きています。―箴言 27:17。

17 クリスチャンの交わりは,関心のある新しい人々とエホバの証人にどんな影響をおよぼしますか。

17 いま創造者に奉仕することに関心をもち,また将来にもエホバの祝福を望む人々はみな,これらの集会に出席するクリスチャンの男,女,子どもたちとの交わりを求めるように勧められ,励まされています。この交わりの価値は,はじめて会衆の集会に出席する,聖書に関心のある多くの人がはっきり認め,口にするところです。その人たちはよくこのように言います。「ほんとうにこの人々は親しみやすくて明るいですね。プログラムも興味深くて教育的です。これは私がいままでに出席したことのあるどの宗教的な集まりとも,すべての点で非常に違っています」。たしかにその人たちは,人々や,聞くことに違いを認めます。そしてエホバの証人はその人たちが来たことを喜びます。エホバの証人は,クリスチャンの兄弟たちと会うたびにこの喜びを経験します。この喜びは,エホバの御霊のもとに来る人々と良い交わりをもつ結果得られます。エホバのみたまは集まった会衆のうえにあります。これはわずかの者が個人の家で集まっているときであろうと,何百人が御国会館に,何千人が競技場や講堂に集まっているときであろうと同じです。

18 全世界のエホバの証人の何パーセントが会衆の集会に出席しますか。

18 以上述べたような,会衆の集会における正しい健全な交わりの益を考えて,エホバの証人は,全世界で成員全体の75パーセントが集会に出席します。これは一般に出席者数が少ないことを嘆く,他のほとんどの教会と対照的です。しかしこれはエホバの証人の約25パーセントがまだ「ものみの塔」の研究,奉仕会,神権宣教学校,会衆の書籍研究,公開講演に定期的に出席していないことを示します。正しい交わりの価値を見失い,諸国民とまじってそのわざをまね,その偶像に仕えた不忠実なイスラエル人と同じ道を歩む人には危険がないでしょうか。あります。

19 集会への出席が定期的でない人をどのように助けることができますか。

19 あなたはそういう出席の不定期な人のひとりですか。あるいは,この危険に次第に負けている人をご存じですか。もしご存じなら,その人と一緒に,会衆の集会で定期的に交わることについてのエホバの助言と訓戒を考慮することは,その人に対するあなたの愛です。そういう人たちが,正しい交わりからくる喜びと心の平和を取り戻すように助けてください。いまそれをしてください。パウロはこう言っています。「それだから,あなたがたのなえた手と,弱くなっているひざとを,まっすぐにしなさい。また,足のなえている者が踏みはずすことなく,むしろいやされるように,あなたがたの足のために,まっすぐな道をつくりなさい」。(ヘブル 12:12,13)ハルマゲドン後にも私たちが交わることに疑問はありませんが,しかしいま神の組織と交わっていなければ,ハルマゲドンに生き残って,神および神の御子やその民との交わりを楽しむことはないでしょう。

20 わたしたちのいまの交わりを確かめる唯一の方法は何ですか。

20 エホバ神がいま正しい交わりをすすめられる目的は,私たちが聞いてエホバを恐れることを学び,神のみ旨を行なうことにあります。私たちが会衆の集会で交わるクリスチャンの兄弟たちは,世界で最良の友であり,1週間のうちで最も貴重な5時間は,会衆の集会での兄弟たちとすごす時です。この交わりはエホバに喜ばれ,私たちにも喜びとなり,私たちの宣教,またハルマゲドン後の新秩序のもとにおける将来の命にとって有益です。

[269ページの図版]

「ものみの塔」の研究ではすべての人が注解するように励まされる

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