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  • ハンナ ― 祈りに慰めを見いだした婦人
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
塔79 8/15 8–9ページ

ハンナ ― 祈りに慰めを見いだした婦人

ハンナには子供がいませんでした。当時石女は,恐ろしいのろいであると女たちからみなされていました。女たちは,自分の夫ヤコブに対し,「わたしにも子供を下さい。でなければ,わたしは死んだ女となります」と必死に語ったラケルと同じような感情を抱いていたのです。(創世 30:1,新)ハンナもまた,子供がいないために自分が一人前の女性になりきっていないように感じました。ハンナがエルカナの二人の妻のうちの一人にすぎないということも,さらに悩みを深めました。エルカナが妻ペニンナによって幾人かの息子や娘をもうけていたため,その悩みもひとしおでした。

エルカナとその家族が崇拝のためにシロの聖所へ旅した際,ペニンナはその状況を利用し,ハンナが石女であるのを幸いにハンナをあざけって困らせます。ハンナは泣き出し犠牲の食事の分け前を食べようとしません。それで,ハンナの夫は次のように言って彼女を慰めました。「ハンナ,なぜ泣くのか。なぜ食べないのか。どうしてお前の心は悲しむのか。わたしはお前にとって十人の息子に勝るではないか」― サムエル前 1:2-8,新。

やっとのことで,ハンナは自分の心配をすべてエホバ神にゆだねることができました。ある時,シロで,ハンナは食卓から離れて,「エホバに祈り,またひどく泣き始め」ました。(サムエル前 1:9,10,新)ハンナは,真剣に心からこう嘆願しました。「エホバよ,もしあなたの奴隷女の苦難を確かに見て,まさに私を思い出してくださり,またあなたの奴隷女を忘れないで,まさしくあなたの奴隷女に男の子孫をお与えくださいますなら,私はその子をその命の日の限りエホバにお捧げ致します。決してかみそりはその頭に当たることはありません」― サムエル前 1:11,新。

ハンナは心の中で自分の悩みをエホバに打ち明けたので,動いていたのはくちびるだけでした。そのため,大祭司エリは,ハンナが酔っているものと誤解し,彼女をとがめました。しかし,ハンナはすぐに次のように説明します。「いいえ,わが主よ,わたしは霊の打ちひしがれた女でございます。ぶどう酒や人を酔わせる酒を飲んではおりません。ただ自分の魂をエホバの前に注ぎ出しているのです。あなたの奴隷女をどうしようもない女のようにみなさないでください。わたしは心痛と悩みのあまり今まで話していたのでございますから」― サムエル前 1:15,16,新。

自分の間違いを認めたエリは,彼女に神の祝福を求めてこう言いました。「安らかに行きなさい。イスラエルの神が,あなたの願い求めたその請願をかなえてくださるように」― サムエル前 1:17,新。

ハンナの祈りとエリの言葉は,彼女にどのような影響を与えたでしょうか。ハンナは真の慰めを見いだしました。ハンナは再び食事をするようになり,「彼女の顔はもはや自分のことを気遣ってはいなかった」のです。(サムエル前 1:18,新)ハンナは問題をエホバ神にゆだねたため,深い心痛から解放されました。ハンナは,至高者が,一個人として自分に関心を示してくださっていることを知り,確信を抱いて至高者に助けを仰ぎ求めました。事の成行きが分からなくても,ハンナは心の平安を得ることができました。ハンナは,子供なしで過ごす時が終わるか,あるいは石女ゆえの欠けたところをエホバ神が何らかの方法で満たしてくださるということを悟っていたに違いありません。

全能の神に対するハンナの信頼は,確かに見当違いのものではありませんでした。彼女は男の子を産み,その子をサムエルと名付けました。ハンナは乳離れしたサムエルを,神聖な奉仕のために引き渡します。(サムエル前 1:19-28)聖書は,レビ族の家系の登録が「三歳以上」から行なわれたと述べていますから,サムエルはそのとき少なくとも三歳にはなっていたと思われます。―歴代下 31:16,新。

ハンナは自分に対するエホバのご親切に心を動かされ,感謝の祈りをささげます。その祈りは,並ぶ者のない方として,エホバをあがめるものでした。ハンナは次のように言いました。「エホバのように聖なる方はいません。あなたのほかにいないのです。わたしたちの神のような岩はありません」。(サムエル前 2:2,新)ハンナは,至高者が堅固な岩のような方,つまり信頼のおける確固とした方であるということを身をもって体験したのです。至高者は確かに信頼できる方です。

ハンナにはさらに祝福が待ち受けていました。ハンナが夫と共にシロへ行ったとき,エリは二人を祝福して次のように言ったことがありました。「貸したもの,つまりエホバに貸したもの[サムエル]の代わりとして,エホバがあなたにこの妻から子孫をもうけてくださるように」。(サムエル前 2:20,新)ハンナはその祝福の言葉が成就するのを見る喜びにあずかりました。やがて,彼女は,さらに三人の息子と二人の娘の母になりました。―サムエル前 2:21。

ハンナが祈りに慰めを見いだしたのと同じように,私たちもまた,自分の心配事をすべてエホバ神にゆだねることにより励ましを得ることができます。神は,ご自分の目的と調和した願いすべてに答えてくださいます。それゆえ,私たちが自分の心の中にあるものを天の父に注ぎ出すとき,ハンナのように,『もはや自分のことを気遣わないようになり』,いかなる重荷であれ,神がそれを取り除いてくださるか,あるいは私たちがその荷を負えるようにしてくださる,ということを確信できますように。

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