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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 1/1 3–7ページ

生きている言葉

『何故ならば,神の言葉は生きて居り,力を持ち,如何なる両刃の剣よりも鋭く,そして,刺し貫いて魂と霊を分け,関節と骨髄とを分け,心の考えと思いとを見分けることが出来る。』― ヘブル 4:12,新世。

1 聖書とは何ですか?

ヱホバの言葉 それは何ですか?『聖書』とあなたは正しく言います。聖書とは何ですか? 聖書とは書物の集まつたもので,神より霊感を受け,記録された神の黙示です。聖書は大きな宗教的な文書です。聖書は手で書かれたものであり,機械で印刷されているものですが,聖書を持つている人は,持つているというだけで,夫々異つた程度の満足を感じることが出来ます。その満足の程度は聖書を持つ理由によつて異ります。神の言葉の全ての意義は,相矛盾する多くの宗教が都合のよい事を言う言葉が書かれてある本であるとか,よく言い廻わされた句を適宜に引用するに都合の良い本である,ということに存在するのでしようか? いいえ,そうではありません。聖書には,それよりももつと多くの事が含まれているのです。そのことについて,私達は聖書の著者に感謝すべきです。

2 何が人をして行為をさせますか?

2 人間が地上に存在し始めて以来,人間の心は常に束縛されようとして来ました。現在では,人間の気持と心は,以前の時代に無い程に,宣伝で一杯です。その宣伝の目的は人間の活動の行いを決めることです。何が人々の活動の原因ですか? 観念です。観念が人間の心にありますと,その観念は人々に一つの行いをさせるか,または別の行いをさせます。人々は自働人形ではありませんし,本能だけで活動することもありません。人間は心と気持を持つて居り,それらの中には理性と動機があります。それですから,観念は植えられるものであります。古い世の宣伝の目的はすべての人の心を宣伝で充し,キリスト・イエスによるヱホバ神の御国に,人々を反対させることなのです。―シンゲン 23:7。

3 悪魔の言葉に関連して,何が言われますか?

3 汚い教えを出している悪鬼的な源は龍である惡魔です。悪魔の獣のような制度を通じて,悪魔は国民の支配者達や指導者達の心と気持に働きかけます。悪魔は偽りの予言を話すところのそれらの指導者達を通じて,世界の人々の心に働きかけます。黙示録は予言的に次のように述べています。『私は,あの龍の口から,獣の口から,偽予言者の口から,蛙のように,三つの汚れた霊感された表現が出るのを見た。それらは,実際に,悪鬼共によつて霊感された表現であつて,徴を行うのである。そしてそれらは全地の王達のところに行き,全能の神の大いなる日の戦争のために,王達を集める。』(黙示 16:13,14,新世)そのような表現で人々を促しているもの,或いは多くの形に現われている龍の言葉は人間の利己的なこと,そして人間の自己利害に向けられているものであります。それらは人間に正義の原則を無視させて,表面的な自己利害に従わせようとするものです。

4 観念に対する言葉の関係を話し,説明しなさい。

4 人間の心に対する,この争いのすべてのものの中にあつて,明らかに言葉は観念を伝える主な道具です。言葉は心の像と,印象の象徴であり,理智的な人々の間に,そのような観念を伝えるのに用いられます。言葉は深い意味を持つています。というのは言葉は,言葉の表わす観念と関連があるからです。関係するすべての人に容け入れられ理解される観念と,この関連がないならば,言葉は単に理解し難い音,または意味無く書かれた象徴です。このことは,次の事実から明らかに説明されます。或る特定の言語を理解する人によつて,その言語に用いられている言葉は深い意味を持つて居ますが,その言語を全然知らない人にとつては,その言葉は意味を有つて居りません。どんな言語であろうと,私達の言語に於いて,私達は新しい言葉の意味について疑いなく,多く尋ねます。その説明は多くの他の言葉でされるでしよう。それらの他の言葉については,私達は充分に意味を理解しているのです。このようにして,私達は新しい語の意味を理解します。大切な点はこうです。言葉は観念を伝えるということです。観念は,人に行為を行わせるものです。

5 言葉の力は何処にありますか? 観念の力は何処にありますか?

5 言葉は,言葉の表わすものの中に力を有して居ります。観念は,観念が人間の心と行為に成し遂げる結果の中に力を持つて居ます。人間の書いた何百万という多くの書物が,心を築き上げる真実な事柄を述べている限り,それらの本は有益なものです。人間の書いたものが,人間の考えや,行為に影響する限り,それらのものは力のあるものです。書かれたもの,或いは話されたもの,または他の方法で象徴された観念が,心に悪と不敬虔を伝えて,神の正義の原則を違反するような足路<コース>に導くならば,そのような観念は悪魔に属する観念であり,人類の最も良い利害に逆つて働き,ヱホバの御名の名誉に非難をもたらすものです。―ヨハネ 8:42-47。

6 何を考慮することの中に,人間の心に対する論争は存在しますか?

6 人間の心に対する重大論争が見出されるのは,明らかに,一つの問題が存在する単なる事実への関係の中にあるのではなく,むしろ,神と人間との関係を影響する教えを考慮する事の中にあります。質の点から見る時に,神の言,聖書は,出版された人間の言葉と大きな対照をなすものであります。報告によりますと,アメリカ議会の図書館だけでも,700万の書物があるということです。このことは私達に次の聖句を思い起させます『多く書を作れば,果てしなし。多く学べば体疲る。』(伝道 12:12)『小さな』聖書の中には,一般の常識となつている多くの事実が書かれています。例えば,自然の創造の美に就いて,聖書は多く言及しています。

7 一般に,人々は,聖書の行為についての原則をどのように考えていますか?

7 聖書の中には,これら受け入れられた事実が書かれてある許りでなく,行動の原則もまた見出されます。一般に言うならば,これらの原則は良いと人々は同意して居ります。そしてそれら多くの原則が,国家の法律に取り入れられていることによろこんでいます。聖書は,嘘言や,盗みをすることや,殺人を禁じています。良い原則を認識して,国家の法律もまたこれらのことを禁止して居り,或る状況の下で,違反する者達を罰します。しかしながら,人々が,神の言の正義の原則を受け入れることは,一般の常識となつている聖書の事実を受け入れることよりも,もつと難しいものです。口先きや,出版物の中で,行動に関する聖書の原則は良いと言う人は多く居りますが,しかし実際に,絶えず,永続してこれらの原則を行うことは先づ殆どありません。もし実際に行われないならば,これらの原則は生きている原則ではありません。

8 一般に受け容れられている事実と,行為の原則の他に聖書の中には,力強い,第3番目のどんな特色が含まれていますか?

8 一般の事実と良い原則だけが,神の言の全部ではありません。聖書の中には,予言も書かれてあります。予言は聖書の最も驚くべき,力強い特色の一つですが,その予言の解釈と成就は,ヱホバ神の御手の中にあるのです。この一般の世界にとつては,聖書の予言は全く死んだものです。所謂キリスト教の世界でも,非キリスト教の世でも,両方とも聖書の予言に反応を示しませんから,死んで居ります。一般に言うならば,聖書の予言は理解されず,信ぜられず,また信用が置かれて居らず,無視されて居ります。

9 聖書の最も重用な要素は何ですか?

9 神の言は,前述の事柄以上のものを含んで居ります。それは聖書の最も重要な要素です。すなわち,聖書は真の神を表わしていることです。聖書は真の神の多くの称号を記して居り,ヱホバという名でもつて,真の神を他のものから区別して居ります。聖書の事実,原則,そして予言は,生きている神を指し示す時に真の価値があるのです。

10 ヱホバ神の無限の心は,どのような方法で人に表わされていますか?

10 聖書は生きている神の言ですから,聖書は生きて居り,力を持つて居ります。聖書は有害な宣伝の洪水に対抗して防壁として役立ちます。聖書だけが人間の心と気持にたいして保護を与えます。聖書は創造者であるヱホバ神の心の黙示であり,神の無限の心の観念を,人間の心に伝えるための神の用いられる手段であります。聖書はヱホバ神の言葉で成り立つて居り,私達の言語が何であろうと,聖書の原の言語から翻訳されているならば,どれでも有益なものです。聖書の言葉は神の考えであるところの観念を表わして居ります。大いなる言の与え主が生きている神であることは全く確であるように,神が霊感を与えた真理の言葉は生きている言であります。

11 神の言と,人間の言葉・暴力と比較する時,どちらの方が力強いですか?

11 よく普通一般に,『文は武よりも強し』と言われて居りますが,これは,人間の心に伝えられる観念は,単なる腕力よりも,ずつと力があるという事実を認めているものです。(ヘブル 11:34)神の言は腕力や暴力よりもずつと力がある許りでなく,神を否定する此の古い世にあるすべての宣伝機関から出る書いた言葉,あるいは話された言葉よりも,ずつと力が強いものです。神の言は生きて居ります。古い世は死につつあります。古い世の言葉は死をもたらすものです。『行為は言葉よりも雄弁に語る』というのもよく言われている標語です。この標語は,一つの事を言いながら,別のことをする事は可能であるという事実を認めて居ります。或る人が実際にすることは,たとえその人の話すことが他の人を欺くものであつても,その人の心の中にあることを表わすものです。―マタイ 23:3。

12 美しい表現は用いられるが,実際に行われないということを説明しなさい。

12 『我はなんじの僕なり,われに智慧を与えて,なんじの証詞をしらしめたまえ。彼等はなんじの法をすてたり,今はヱホバの働き給うべき時なり。この故に我金よりもまさりて汝のいましめを愛す。この故にもろもろのことに係るなんじの一切のさとしを正しと思う。我すべてのいつわりの途をにくむ。』(詩 119:125-129)この聖句に含まれているところの美しいそしてまた素晴らしい表現は,話し手や聞く者が実際に信じなくても,繰返し読まれることが出来ることでしよう。或る人は神に向つて『我は汝の僕なり』と言うことが出来ます,しかし,その人はヱホバに奉仕をいたしません。その人は理解を求めます,しかし,その人は神の言の研究を避けます。神の言を研究することによつてのみ,理解は来るのです。或る人は,金よりも神の命令を愛すると口先きだけで言うことが出来ますが,その人は神の命令を無視いたします。その人は聖書の中に書かれてある神の命令を読みますが,その命令に従わず,むしろ時間と努力を金を得るのに用います。すべての事に関する神の教訓が実際に正しいものと認められ,価値のあるものであり,守るに適しいものであるならば,ヱホバの僕は,あらゆる事柄に関する,ヱホバの教訓について理解する時に。その教訓に従います。そしてその僕は実際に,文字通りに虚偽を避けます,というのはその僕は虚偽を憎むからであつて,神の素晴らしい証詞を守ることをよろこびとしています。

13 ヱホバの言に力を与えさすための必要な事柄を述べなさい。

13 神の言葉は力があり,生きて居り,そして効果的です。最初に,神の言葉は,宇宙の創造者である全能のヱホバから神から与えられたものであり,神の力と全能でもつて支持されて居り,正しいものです。次に,若し神の言葉が,正直で良い気持と心によつて受け入れられるならば,神の言葉は神の僕を正しい行為をするよう導きます。その正しい行為はその僕に永遠の生命をもたらし,神のよろこびを受ける結果となります。神の命令は守られ,正しいと証明されます。言葉は観念を象徴するという事実は,いくら強調しても,強調しすぎことはありません。神の観念はあなたの心の中に入らねばなりません,そして神の言葉を力強くあらせるためには,神の言葉があなたの考えと,あなたの生活の仕方に影響を及ぼさせなければなりません。それで,神の言葉には力があるのです。しかし,人や国家が聖書と呼ぶ1冊の本を単に持つたところで,神が聖書の中に書かせられた事柄を実際に適用しないならば,それは全く益はありません。神の言に従うと,その結果はヱホバへの崇拝であり,また,ヱホバを崇拝する者達に生命が与えられることです。聖書についての理解と認識,そして神と公正への愛に基いて,聖書へ信仰を持つことは,神の言の中に表われている大きな要求です。

14 あなた自身の言葉で,詩篇 1篇1-6節にある対照を述べなさい。

14 詩篇の最初には次のことが書かれてありますが,これは行為と考えの一般的な二つの走路<コース>を対照しているものです。『悪しき者の謀略にあゆまず。罪人の途に立たず,嘲ける者の座にすわらぬ者は幸福なり。』ヱホバに祝福されている人に,どんな悪い謀略,罪の行い,神と神の言への嘲笑が来ようと,その人はこれらのことを斥けるということを,この聖句は意味して居ります。次のように聖句は続いて居ます『かかる人はヱホバの法をよろこびて,日も夜もこれを思う。』象徴的な言葉ではありますが,次の聖句は正い思想を間違いなく伝えて居り,そのような人の終りを示して居ります『かかる人は水流のほとりに植えし樹の,期にいたりて実を結び,葉もまた凋まざる如く,その作すところ皆さかえん。』ヱホバの証者と共にする神の言の研究を止めなさいと,絶えずあなたにすすめる宗教家達を含めて,悪いことをすすめる者は,よく繁茂し,よく実を結ぶ樹ではありません。全くそうではありません『あしき人はしからず,風のふきさる籾糖の如し。然ば,あしき者は審判に耐えず,罪人は義しき者のつどいにたつことを得ざるなり。そはヱホバは義しき者の途を知り給う。されど悪しき者の途は滅びん。』― 詩 1:1-6。

力

15 (イ)私達の生活に於いて,神の言はどの様に力がありますか?(ロ)『意味を悟ると』ということはどういう意味ですか?

15 私達の生活に於て,神の言はどれ程に力があるものでしようか? 個人に関する限り,それは,その人が神の言の意味を悟るかしないかによつて決定されるのです。イエスはこの事を多くの場合に示して居ます。或る時に,次のような人について話しました『言葉を聞いて,その言葉の意味を悟る者は,たしかに実を結び,あるいは百倍,あるいは六十倍,あるいは三十倍となるのである。』(マタイ 13:23,新世)神の言の意味を悟るとは,どういう事でしようか? イエスはこの聖句に関連する説明に於いて,そのことを明白にして居ります。『これらは,正しい,良い心で言葉を聞いた後,言葉を保ち,耐え忍んで実を結ぶ者達である。』(ルカ 8:15,新世)神の言の意味を悟るということは,真の理解と認識を以つて神の言を聞くことであり,その意義,趣旨,大意,そして神の言の残りの全部とヱホバの正義と一致調和して,合理的であり,かつまた理解し得るところの意味を認識することです。そのためには,正しいそして良い心を持つことは是非必要です。そのような心は言葉を保ちます。神の生きている言の力は,そのような人の心の中にあつて,その人が実を結び,ヱホバを讃美するためにその人が奉仕をし,忍耐を持つているという事実からはつきりと表わされます。『このために,神からの全武具を取りなさい,それはあなた方が悪い時代に於いて反抗出来るためであり,これらの事を全くした後に,固く立つためである。』― エペソ 6:13,新世。

16 生きている言は,保護するにも,攻撃するにも,どんな大きな力を持つているかということを示しなさい。

16 エペソ書 6章には,神の与えるものは象徴的に一揃いの武具として述べられて居ります。その同じ章は,クリスチャンの戦いに於て,神の言は防禦することと攻撃することに力があると示して居ます。(エペソ 6:17),使途パウロは同じ真理をこの様に述べました。『夜は更けて,日は近づいた。であるから,暗黒に属する業を捨て去つて,光りの武器を着けよう。』(ロマ 13:12,新世)キリスト教徒ギリシヤ語聖書を書いた人達は,疑いもなく,ヘブル人の神の予言者達の書いたものから引用して,神の言は重要な,武器であると述べました。何故ならば,イザヤ書にこう書かれて居ります。『ヱホバ義をまといて護胸とし,救をその頭にいただきて兜となし,仇をまいとて衣となし,熱心をきて外服となし給えり。』(イザヤ 59:17)予言者はまた次のようにも述べました『ヱホバわが口を利剣となし,我をその手のかげにかくし,我をとぎすましたる矢となして箙におさめ給えり。』(イザヤ 49:2)真理を保つことは精神的なことであり,大切なことでありますが,このことは,改新して行く過程の中に示されます。その改新の過程はクリスチャンの心の性質に適用されるのです。『此の組織制度に従うのを止めなさい。あなたの心を入れ替えることによつて新しくなりなさい。そうすれば,あなた方は,神の善く,受け容れられる全き意志を証明する事が出来る。』(ロマ 12:2,新世)これは,ヱホバの民の生活に於いて,ヱホバの言が影響を及ぼす非常な力であります。

17 クリスチャン達を築き上げることについて,何が力を持つて居ますか?

17 パウロが,神の御国を宣べ伝えた人々に向つて,彼は去つて,そして,人々は彼を再び見ないであろうと話しました。パウロはクリスチャンの群の中に入つて来て,真理と反対の言葉を教える象徴的な狼について警告しました。使徒パウロは其の真理を彼等にもたらし,その真理により,彼等は豊かな祝福を受けたのでした。パウロは次のように言いました。『私が去つてから,反対の狼があなた方の中に入つて来て,愛の心を以つて群を扱わないだろうということを私は知つている。そしてまた,あなた方の中から,人が出て,歪曲した事を語り弟子達を連れ去ろうとする事を知つている。ですから,目を覚まして居りなさい,そして三年間,夜も昼も,私が涙をもつてあなた方一人一人を訓え続けた事を記憶して居いて貰いたい。今,私はあなた方を神と神の恵みの言葉に任せる。その言葉はあなた方を建て,聖なる者の中にあつて,あなた方に相続を与える。』(使行 20:29-32,新世)パウロはここで,クリスチャン会衆を建てる神の言の力を示して居ります。クリスチャン会衆を立て,円熟と忠実によつて得られる相続をクリスチャンにもたらすものは,神の言以外何物もありません。

18 私達の生活に於いて,何が,区別する力を持つていますか?

18 さらに,神の僕達によつて繰り返して述べられ,話される神の言は,彼等がヱホバの崇拝であるということを明白に区別する力を持つて居ります。聖書に反対のことを話す人の言葉によつて,それらの人達は逆な者達であると区別されます。大いなる教師は,この点を明白な説明を用いて ― ルカ伝 6:43-45節の様に述べています。

19 他にはない神の言だけにある別の力は何であるかを説明しなさい。

19 神の生きている言は力を持ち,両刃の剣よりも鋭く,刺し貫いて魂と霊をすら分け,人の心にあるものを見分けることが出来ると言われて居ます。(ヘブル 4:12,新世)現存している他の言葉で,それをすることが出来るものは一つもありません。神の生きている言以外には,何ものも見分け,審く力を持つて居りません。イエスは天に在られる彼の父の言葉を語りました。そして次のように言いました。『私を見棄てて,私の言つたことを受け入れない者を裁く方が居られる。私の話した言葉は,終りの日にその人を裁くであろう。』(ヨハネ 12:48,新世)使徒パウロは,審判のその大いなる『終りの日』を期待して待ち望みました。私達は今その審判の『終りの日』に生存しているのです。パウロはコリントの会衆に助言を直接に与えました。

20 『魂と霊とを分ける』という事について,説明しなさい。

20 神の言は審くという此の力に関連して,神の言は『刺し貫いて魂と霊とを分ける』という事を思い起こさせます。(ヘブル 4:12,新世)魂と霊は同意義の語でありません。生きている人は魂です。しかしその人の霊はその人の活動的な力です。霊はその人を動かします。人は良い霊を持つことも出来るし,悪い霊を持つことも出来ます。時に次のように言うことがあります。『私は其処に行けませんが,霊に於て其処に行きます。』これは正しい言い方であつて,聖書もそれを認めて居ります。例えば,パウロはコロサイの人々に次のように言いました。『肉に於いては,私はあなた方と一緒に居ないが,しかし霊に於いては,私はあなた方と一緒に居る。私は非常によろこんで,あなた方の良い秩序と,キリストに対するあなた方の信仰が固いことを見ている。』(コロサイ 2:5,新世)神の民の生活に於いて,神の言はそれ程に鋭く,刺し貫くものであるから,神の言は次のことを明白に区別し,さらに各人に区別する力を与えるのです。すなわち,その人が実際にして居り,他の人達からも見られる事がらと,その人がそれをする霊,つまりその人を動かす力である動機とを区別することです。神の言の光の中にあつて,自分を調べる時に,私達は,神を愛しているために,私達がすることをしているかどうかを決定することが出来ます。

21 何故,そしてどのように私達はヱホバに奉仕すべきですか? 何の理由で,私達はそうすることが出来ますか?

21 ヱホバの言はそんなにも力が強いので,その言によつて,私達は倦まず,弛まず,常に忠実に神に奉仕することが出来ます。私達はいつまでも忍耐し,真理に進歩し,よろこびと幸福を保ち続けます。神の民の制度の中にいる者であろうと,新しい世の社会の外の者であろうと,どんな人が何を為そうと,私達は前述のことをいたします。ヱホバに私達は個人的な関係を持つていますから,私達はヱホバ神に奉仕しなくてはなりません。そして神の言と正しく一致調和した生活をしなくてはなりません。他の人達には,その人達の生活をさせなさい。その人達のする行為については,神の前でその人達に自分自身の責任を取らせなさい。(ガラテヤ 6:5)私達は他の人を馬鹿にすることが出来ます。人は亦私達を愚弄することも出来ます。神の言が私達の中に貫入し,私達を調べ,私達の魂と霊とを見分けることに,私達が反対し,拒絶するならば,私達は自己を欺くことが出来ます。しかし私達は神の言を変えません。神の言の審判も,ヱホバ御自身も,またヱホバの任命した審判主であるキリスト・イエスをも変えません。何故なら神の言は,間違いないヱホバの審判を示して居り,そして焼きつくす力と打ち砕く力を持つて居るからであります。故に次のように記されています『ヱホバ言いたわく,我が言は火のごとくならずや,又磐を打ち砕く槌の如くならずや。』(エレミヤ 23:29)私達は,どんな事があつても,ヱホバへの栄光ある奉仕を中止してはなりません。

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