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  • 今日の若い人たちの前途にある将来
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1982
塔82 9/1 5–8ページ

今日の若い人たちの前途にある将来

ジョージはしばらく勤めた保険会社を一身上の理由で辞めなければなりませんでした。ジョージはその時20歳でしたから,“失われた世代”とほぼ同年代であったことになります。ところが,退社する際,40歳になる同僚の一女性から次のような手紙を受け取りました。

「この機会にご幸運とご健康,またご多幸と今後のご発展をお祈り致します。あなたを知り,共に働けたことは,喜びでした。あなたは立派な青年です。そのことはご家族の誉れでもあります。世界が混乱の渦中にあり,今日の若者が目的を失っているように見えるこの時代にあって,あなたのように人々に敬意を示す礼儀正しい方に接するのは新鮮な空気を胸一杯に吸い込むのに似ています。神の祝福がいつもあなたと共にありますように」。

ジョージは明らかに,今日の若者の多くとは異なっています。ジョージは,「目的を失っているように」は見えません。一体なぜでしょうか。手紙の中で,ジョージはその理由をこう説明しました。「両親が聖書の助けを得て私の人生の歩みを導いてくれたおかげで,今日の私があるのです」。

そうです,ジョージの両親は成長過程に付き物の落とし穴を避けるようジョージを『導く』必要があることに気付いていました。しかし,非常に多くの親がこの点で失敗しているのに,どうして二人はこれを首尾よく行なえたのでしょうか。それは,ジョージが語っているように,「聖書の助け」をよりどころとしていたためです。確かに今日,聖書を導きとすることはあまり好まれていません。しかしこの経験は,聖書の諭しを適用するとき益が得られることを示す例となっています。

親の皆さんは,ジョージの両親が子供の成長過程に伴って教えた事柄を知りたいと思われるでしょう。それは若い時期のジョージにこれほどの優れた感化を及ぼしたのです。十代の読者の方は,そのように教えられた事柄の幾つかを自分で考慮してみてはいかがですか。ジョージは両親から,今日の世界に広く見られる,目的を失って不満を抱く態度を避けるよう助けられました。あなたも同様の助けを得ることができます。

最良の出発

まず,ジョージの両親は,子供を育てるのは自分たち二人の責任であり,ほかのだれの責任でもないことをはっきり自覚していました。二人は聖書の次の言葉がほかならぬ親に語られたものであることを知っていました。「少年をその行くべき道にしたがって育て上げよ。彼は年老いても,それから離れないであろう」。(箴言 22:6)もちろん,ジョージも,親が真剣な努力を払って与えてくれる訓練を喜んで受け入れました。

聖書は年若い子供たちを「力ある者の手にある矢」になぞらえています。(詩編 127:4)いざという時に矢が目的を果たし,力を発揮するには,上手に手入れをしておかなければなりません。的を正しく射るには,放たれた矢が回転しながら飛んで行くよう,矢先と反対の端にわずかに角度を付けて羽根を取り付けておく必要があります。さもないと,矢は目標にまっすぐ飛んで行かずに,すぐにそれてしまいます。

同様に,若い人々も,しっかりした方向付けが与えられていないと,すぐに正しい道からそれてしまいます。このことは,英国各地の160の学校に通う10歳から18歳までの児童生徒ほぼ5,000人を対象に行なわれたある調査の結果によく示されています。10歳の子供の71%が,すべての人は神に祈るべきであると考えていますが,18歳の若者でそう考えている人は34%にすぎません。

子供の年齢によって,どうしてこのような違いが生ずるのでしょうか。成長するにつれて,周囲の世界の,世をすねた考えや懐疑主義に影響されてしまったのでしょう。もしかすると,疑問があったのに,その疑問にだれも答えられなかったのかもしれません。

生きがい

どうしてジョージはこうした懐疑主義に毒されなかったのでしょうか。ジョージは,エホバ神の「奇しい道と愛に富む属性」を親から学んだ,と語っています。そのため,自分と神との結び付きを感じ取っていました。自分が神を知っており,神に知られているという意識があったのです。このことはジョージに方向付け,つまり人生の目標を与えてくれました。またこれは,高い道徳規準を守るのにも役立ちました。

しかし,将来がこれほど不確かで,現在の事物の全体制が崩壊しつつあるように思える時に,高い道徳規準を守ることや目標を持つことはどれほど役に立つのでしょうか。

聖書をまじめに研究する人にとって,現在の事物の体制の荒廃ぶりは驚くに当たりません。わたしたちの時代に人々は「自分を愛する者,金を愛する者,うぬぼれる者,ごう慢な者,冒とくする者,親に不従順な者,感謝しない者,忠節でない者,自然の情愛を持たない者……」などになると聖書が警告しているのを,彼らは知っています。そして,取りも直さずこうした者が,世界を不安に陥れてきました。―テモテ第二 3:1-5。

しかし,聖書は,人間の悪い行ないに神が注意を向けておられ,そうした状態がいつまでも続くのを許されるわけではないことを保証しています。それどころか,神は,「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」のです。(啓示 11:18)しかしそれはすべての終わりではありません。聖書は次のようにも約束しているからです。「神の約束によってわたしたちの待ち望んでいる新しい天と新しい地があります。そこには義が宿ります」― ペテロ第二 3:13。

この新しい体制で統治する人々は,不正を働く政治家や無情な企業経営者ではありません。それどころか,次のように約束されているのです。「悪を行なう者たちは断ち滅ぼされるが,エホバを待ち望む者たちは,地を所有する者となる……柔和な者たちは地を所有し,豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだすであろう」― 詩編 37:9,11。

これを読んで,『そんなことが起こるはずがない』と言う人がいるかもしれません。しかし,ジョージはそうなると信じています。ほかにも大勢の人が同じように信じています。彼らは物事を軽々しく信じる人でも,だまされやすい人でもありません。どこにでもいる現代の若者と同様,物事を信じる前にその証拠を求めました。そして,これらの約束が信頼の置けるものであることを示す証拠を考慮した時,それが十分納得のいくものであるように思えたのです。

読者の皆さんにも,自分で調べずにこれらの約束を退けることがないようお勧めします。一体,将来にはほかのどんな希望があるというのでしょうか。

今の生活を成功させる

ジョージをはじめとする若い人々が今日の若者の多くと非常に異なっている理由を理解することができるでしょう。若い人ならだれもがその成長過程で直面する圧力や問題に必ず直面するという点では,彼らも普通の若者です。しかし,これらの若い人々は自分の前に良い将来を備えています。方向感覚を身に着けているため,『さ迷う』ことはありません。その上,聖書を信じていますから,落とし穴を避けたり今の生活を成功させたりするのに役立つ導きを,優れた源から得ることができます。

例えば,今の世界に愛想を尽かした人々は他と異なろうとすることがよくあります。しかし,そうする時,何か良いものが生み出されるでしょうか。反抗的な若者の多くは自らが非とするこの体制よりも道徳的に堕落していたり,平衡を欠いていたり,暴力的であったり,利己的であったりするのが現実ではないでしょうか。

確かに,聖書は,わたしたちが他と異なっているように励まし,「この事物の体制に合わせて形作られるのをやめなさい」と述べています。しかし続けて,どうしたらそれを首尾よく行なえるかを示してこう告げています。「思いを作り直すことによって自分を変革しなさい。それは,神の善にして受け入れられる完全なご意志を自らわきまえ知るためです」。(ローマ 12:2)ですから,真のクリスチャンは,世の中で一般に受け入れられているよりも高い基準を保とうと努めることによって他と異なった存在になります。神が明らかにしておられる生きるべき道に従って生活するよう努めます。そうすることによって,世に汚されることがありません。

また,イエスは,「受けるより与えるほうが幸福である」とも言われました。(使徒 20:35)こうした態度は一般には見られません。今日の人々は,「自分の利益だけを追い求める」べきであると考えています。しかし,そのような態度は人を幸福にしてきたでしょうか。そうでないことは明白です。ですから,聖書の諭しに従って利他的に行動するクリスチャンは正しい行動の仕方を示していることになります。『寛大さが寛大さを生み出す』ことに気付いておられますか。寛大な人の周囲には,楽しい雰囲気が醸し出されます。また,当人も,神が本来,人間に植え込まれた特質を培っているので幸福に感じます。―ルカ 6:38。

さらに聖書は,怠惰になったり他の人に頼って生活したりするのではなく,骨折って働くよう諭しています。(エフェソス 4:28。テサロニケ第二 3:12)このことはわたしたちの益となります。人間は働くように造られており,物事を成し遂げるところには満足と喜びがあります。(伝道の書 2:24)働くことをいやがる人は道徳的にも堕落し,身体面でも衰えてゆきます。

さらに,金銭を自分の神としないようにも警告されています。生計を立てていかなければなりませんが,金銭を得ることを人生の第一の目標とするなら,悲しい結末を刈り取ることになりかねません。聖書は次のように述べています。「富もうと思い定めている人たちは,誘惑とわな,また多くの無分別で害になる欲望に陥り,それは人を滅びと破滅に投げ込みます。金銭に対する愛はあらゆる有害な事柄の根であるからです」。(テモテ第一 6:9,10)多くの富を得ようと一生懸命働いた人について何かで読んだことがあるでしょう。そのようにした人たちは幸せでしたか。健康や幸福,家族や友人を犠牲にしてそうした目標を追い求めた人は少なくありません。

それらの人々は幸福ではありませんでした。神はわたしたちのために,働いて得るべきはるかに価値あるものを備えてくださいました。賢明な人は次の諭しに従います。「善を行ない,りっぱな業に富み,惜しみなく施し,進んで分け合い,自分のため,将来に対するりっぱな土台を安全に蓄え,こうして真の命をしっかりとらえ(なさい)」― テモテ第一 6:18,19。

これは道理にかなっていませんか。今の世の無節操な物事のやり方は確かに道理にはずれています。しかし今日,幾百万もの人々が,成功をもたらす,道理にかなった生活の仕方を見いだしています。それは,神と仲間の人間に仕えることを基盤とした生活,また神がわたしたちの前に置いてくださった望ましい将来を享受できるという確固とした期待に根差した生活の仕方です。こうした生活は確かに益をもたらします。

親の皆さんはここで次のように感じるかもしれません。『私には,将来に対するそうした強い確信や生活していくのに必要な確固とした原則を子供に与える備えができていない。どうしたらよいのか十分に分かってさえいない』。十代の人なら,『どこでそうした情報が得られるのだろうか』と疑問に思っておられるかもしれません。基本的な情報は聖書に収められています。しかし,ジョージの両親はエホバの証人の助けによってそれらの情報を得ることができました。聖書を研究するこれらの人々は,老若を問わずすべての人がその同じ知識を得,その実際的価値を理解できるよう援助したいと願っています。

エホバの証人の助けを得てはいかがですか。人生は,欲求不満に陥ったり目的のないものであったりする必要はないのです。若い方であれば ― それほど若くない方でも ― ジョージのように自分の人生の方向付けが得られた幾万もの人々の模範に倣ってはいかがですか。今この時に満足をもたらす人生をおう歌し,望ましい将来を確信してください。

[8ページの拡大文]

調べずに,これらの約束を退けることをしないでください。一体,将来にはほかのどんな希望があるというのでしょうか

[5ページの図版]

若い人々は,しっかりした方向付けがないと,すぐに正しい道からそれてしまう

[6ページの図版]

残念なことに,今日の反抗的な若者の中には,自らが非とするこの体制よりも暴力的であったり,利己的であったりする人が少なくない

[7ページの図版]

これらの約束が信頼のおけるものであることを示す証拠を考慮した時,それが十分納得のいくものに思えました

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