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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1979
塔79 9/1 30–31ページ

読者からの質問

● 避妊リング(子宮内避妊器具)として知られる避妊具の使用は,クリスチャンの原則に反しませんか。

避妊リングというのは,産児調節のために婦人の子宮内に入れる小さな物体のことです。クリスチャンが特に心配するのは,避妊リングが根本的に言って妊娠中絶を引き起こすような仕方で作用するかどうかという点です。そうであることを示す証拠は増えてきています。

妊娠の際の正常な事の成り行きを考慮すると,この問題を最もよく理解できるでしょう。女性の卵巣から卵,つまり卵子が排出され,卵管に入ります。子宮の中を通り抜けてきた男性の精子は,卵管の中で卵子に出会うことがあります。そこで受精が起きれば,新しい生命が始まります。一週間ほどで,受精卵(胚盤胞)は子宮に達し,その粘膜に着床します。そして,妊娠期間中ずっとそこに付着しています。

避妊リングがどのように作用するかについては,長年にわたって相反する学説が立てられてきました。わたしたちは,1970年3月15日号の「ものみの塔」誌上で,その当時精子が卵に達して受精することは避妊リングによって妨げられると信じる科学者のいることを指摘しました。しかし,避妊リングは受精を妨げるのではなく,着床をはばむのである,と論じる権威者もいます。この後者の可能性については,「聖書から見て一種の妊娠中絶になります」と説明されました。(出エジプト 23:26。コリント第一 15:8,新世界訳脚注[英文],モファット訳)とはいえ,専門家たちの間でさえ避妊リングの機能については意見が分かれているという事実を考慮に入れ,この問題を案じている夫婦は,各々良心に従って決定を下さねばならない,という見解が示されました。

その後,医師たちは避妊リングの機能をさらに深く研究してきました。その結果,どんなことが分かったでしょうか。

カナダ医師会ジャーナル誌の1978年1月7日号に掲載された長大な論文は次のように結論付けています。

「避妊リングのはっきりした機能は分かっていない。所定の位置に入れられた避妊リングに関して,幾つかの作用が観察されており,こうした作用が重なり合って,避妊の働きに貢献しているのかもしれない」。

この記事は次のような作用を挙げています。

1. 「避妊リングは物理的に着床をはばむ」。

2.避妊リングは子宮内に炎症を引き起こし,その結果生じる細胞が精子を[そして,他の研究者によれば胚盤胞を]吸収し,妨害物になる。

3.卵管や子宮の筋肉の働きが活発になり,卵[受精しているかどうかにかかわらず]の移動が非常に速くなる。

4.受精卵が着床しなくてはならない子宮粘膜の生化学的な状態が変化する。

避妊リングに含まれる銅についてさらに注解が述べられました。その銅は「避妊の働きを促している」ものとみられ,その働きには例えば,精子の自動性を減少させること,そして子宮の粘膜に,着床を遅らせるような酵素上の変化を生じさせること,もっとひどい炎症を引き起こすこと,などがあります。

こうした専門的な論議は,避妊リングが受精の起き得る前の時点で精子に影響を及ぼす可能性に幾らか言及しているのが普通です。しかし,避妊リングの働きを推し量る記述の大半は,受精の起きた後の着床が妨げられるという点に触れるものです。「アメリカ家庭医学」誌(1977年11月号)はこう述べています。「動物実験の示すところによると,銅製の避妊リングは,主に着床を妨げることによって避妊作用を発揮する」。

避妊リングを所定の位置へ入れていても,実際に成長につながる妊娠の起きることがあります。また,卵管で起きるような,子宮外妊娠の危険が増大することを示す証拠もあります。先に引用した「アメリカ家庭医学」誌の記事はこう結論付けています。

「避妊リングは子宮内妊娠の98%を防ぐ効果があるが,卵管妊娠を防ぐ段になると,その効率は90%を下回るようになる。患者が避妊リングを所定の位置に入れたままで妊娠した場合,それが子宮外妊娠になる可能性は20回に一回ではきかない」。

カナダ医師会ジャーナル誌はこう述べています。

「避妊リングを入れてあるときに起きる妊娠の場合,自然流産の発生率は41%である。……それとは対照的に,避妊リングを入れていない女性の妊娠の場合,その率は10ないし15%である」。

人工流産を大目に見る人の多くは,(妊娠後)胚が数週間成長するまで,それは生命つまり生きた人間ではないと論じます。しかし,生命の創造者であられるエホバ神がご自分のみ言葉の中で示しておられるのは,そのような見解ではありません。それどころか,聖書は,胚としてのその初期の成長段階においても,神が生命を認識し,尊重しておられることをはっきりと示しています。(詩 139:13-16。エレミヤ 1:5)モーセの律法の下で,そのような成長しつつある生命を絶つ行為は,厳罰に値するものとみなされました。―出エジプト 21:22,23,新。a

避妊リングを用いるという問題を考慮する際にかかわりを持ってくるのは,生命に対するそうした敬意です。現在のところ,避妊リングが受精の起きるのを妨げるかどうかについて,はっきりしたことを言える人はだれもいない,というのが実情です。反対に,避妊リングを所定の位置に入れていても,受精の可能性と事実があること,また受精しても正常な子供に成長できないことを示す証拠は数多くあります。避妊リングを使用することの妥当性について案じる誠実なクリスチャンは,聖書に基づく生命の尊厳に対する敬意に照らして,上述の情報を真剣に比較考量してみなければなりません。

● イエスは,油そそがれたクリスチャンだけの「仲介者」ですか。

「仲介者」という言葉は,クリスチャン・ギリシャ語聖書中に六回だけ出て来ます。そして聖書的には,常に正式の契約と関連して用いられています。

モーセは,神とイスラエル国民との間で結ばれた律法契約の「仲介者」でした。(ガラテア 3:19,20)しかしキリストは,エホバ及び王また祭司として天でイエスと共に仕える「神のイスラエル」,つまり霊的イスラエルとの間の「新しい契約の仲介者」です。(ヘブライ 8:6; 9:15; 12:24。ガラテア 6:16)神がこの新しい契約に入れられる人々を選んでおられた時,使徒パウロはキリストが『神と人間との間のただひとりの仲介者』であると記しました。(テモテ第一 2:5)ここでパウロが用いた「仲介者」という語の用法は,当然のことながら,別の五つの箇所における用法と同じものです。それら五つの箇所は,テモテ第一 2章5節を書き記した時点よりも前のもので,キリストが「仲介者」を務められた新しい契約にその当時入ろうとしていた人々に言及しています。ですから,このように厳密に聖書的な意味では,イエスは油そそがれたクリスチャンのためだけの「仲介者」です。

新しい契約は,キリストを仲介者としたその契約に今日入っている残りの者が栄光を受ける時に終わります。今日形成されている「ほかの羊」の「大群衆」は,その新しい契約に入ってはいません。とはいえ,契約にすでに入っている「小さな群れ」と交わることによって,大群衆は新しい契約からもたらされる益にあずかります。千年統治の期間中イエス・キリストは,彼らの王,大祭司また裁き主となります。さらに詳細な点については,次の資料をご覧ください。「聖書理解の助け」(英文)1129,1130ページ「仲介者」(mediator)の項目,「今や勝ち誇る神の『とこしえの目的』」159ページ10節,「ものみの塔」1966年5月15日号,293ページから314ページ,1973年2月15日号109ページから110ページ「新しい契約へ導く」という副見出し,1974年3月15日号166ページから167ページ「新しい契約」という副見出し。

● 詩篇 89篇19節でエホバが幻の中に語った「忠節な者たち」とはだれのことですか。

詩篇 89篇を調べてみると,その主題は王国契約であることが分かります。同詩篇の19,20節および29節(新)には次のように記されています。「その時,あなたは幻の中でご自分の忠節な者たちに語りかけ,こう仰せられました。『わたしは力のある者の上に助けを置き,民の中から選ばれた者を高めた。わたしはわたしのしもべダビデを見いだし,わたしの聖なる油をもって彼に油そそいだ。……そしてわたしは彼の胤を必ず永久に立てるであろう。またその王座を天の日のように』」。

歴代志略上 17章の記述が明らかにしているところによれば,ダビデの家系の王朝は永続するとの約束が幻によって預言者ナタンに示されました。歴代志略上 17章15節(新)はこう述べています。「これらすべての言葉と,このすべての幻にしたがって,またその通りにナタンはダビデに話した」。ですから,「忠節な者たち」はナタンとダビデです。ダビデはナタンを通して神の啓示を受けました。

[脚注]

a 「ものみの塔」誌,1977年12月1日号,734-736ページ。

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