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キリスト教国の霊的な飢饉ものみの塔 1957 | 6月15日
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や考えで彫られる金や,銀や,石に表わされる,と想像してはならない。』― ヨハネ 4:24,新口。コリント後 5:7,ドーエイ訳。コリント後 4:18。使行 17:29,ノックス訳。
偶像は,クリスチャンの霊的な生長にすこしの貢献もしません。かえつて,霊的な栄養不足と死にみちびくものです。ノックス氏のつくつた詩篇 113篇13-16節のカトリック訳の示す通りです,『偶像は口があつても物が言えない。目があつても見えない。耳があつても聞えない。鼻があつても,匂いを嗅げない。手があつても感ずることができない。足があつても歩けない。咽喉からは声がひとつも出ない。偶像をつくる者の結末と,偶像に倚り頼むの者の報はみなそれと等しいであろう。』
使徒ヨハネがクリスチャンたちにむかつて『親愛なる子たちよ,偶像から身を守りなさい。』と警告したのも,全く当然です。―ヨハネ第一書 5:21,カトリック聖書協会。
聖書はキリスト教国の霊的な飢饉を予告していますか
予告しています。神は,御自分の予言者を通して,次のように予告せられました,『主ヱホバ言いたもう。視よ,日いたらんとす,そのとき,我飢饉をこの国におくらん。是はパンに乏しきに非ず,水に渇くにあらず,ヱホバの言葉を聞くことの飢饉なり。』― アモス 8:11。
キリスト教国の宗教は,霊的な飢饉から恢復しますか
キリスト教と自称してから1600年も経つて後にキリスト教国の霊的な飢饉はますますひどくなるのみでした。牧師も認めているように,飢饉は『いまだ曾てない大規模な』ものです。それは恢復に向つているものではありません。
更に,聖書の予言の示すところによると,ハルマゲドンという神の戦争が始まるとき,キリスト教国は亡ぼされるでしよう,『視よ,われ我が名をもて称えらるるこの邑にすら災を降すなり。……そは,我つるぎを呼びて地に住めるすべての者を攻べければなりと,万軍のヱホバ言いたもう。』キリスト教国は決して恢得しませんが,キリスト教国の飢渇した宗教の中にいる人々は,恢復するでしよう。そして,今日では多くの人々は恢復しているのです。―エレミヤ 25:29。
どうすれば,キリスト教国の運命に与ることを避け得ますか
キリスト教国の飢渇している宗教を棄てなさい。真実の霊的な食物,すなわち哲学や言伝えに束縛されない食物の得られるところに行きなさい。今日にたいして予告されている豊かな霊的な御馳走に与りなさい,『万軍のヱホバ,この山にてもろもろの民のために肥たるものをもて宴を設け,久しく貯えたる葡萄酒をもて宴を設く。髄おおき肥えたるもの久しくたくわえたる清める葡萄酒の宴なり。』― イザヤ 25:6。
この霊的な宴は何処にありますか。この号の「ものみの塔」を読むことにより,あなたはその少量を取つているのです。しかし,更にもつと多くのものがあるのです。それを取る為には,ヱホバの証者の新しい世の社会と交わりなさい。この雑誌は,ヱホバの証者によつて,あなたのところにもたらされました。神の御国の滋養分のある真理を学びなさい。ハルマゲドンを生き残つて神の新しい世に入る仕方を学びなさい。ヱホバの証者が,霊的な食物を無料であなたのところにもたらすようにしなさい。それを調べなさい。それを聖書と比較しなさい。御自分で見てごらんなさい ― これは,神の予言者の予告した霊的な食物です,『ああ,なんじら渇ける者ことごとく水に来れ,金なき者も来るべし。汝ら来りてかい求めてくらえ。きたれ,金なく価なくして葡萄酒と乳とを買え。何ゆえ糧にもあらぬもののために金を出し,飽くことを得ざるもののために労するや。われに聴き従え。さらば,なんじら良きものを食うを得,脂をもてその魂を楽しまするを得ん。』― イザヤ 55:1,2。
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『日ごとに…良いたよりを宣べ伝えよ』ものみの塔 1957 | 6月15日
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『日ごとに…良いたよりを宣べ伝えよ』
フィンランド人の一人の戦争捕虜は,7年間ロシヤに投獄されて後に釈放されました。親族の者たちは,もう死んでしまつたと思つていたのです。この人が家に帰ると,先ず最初に『ここにヱホバの証者がいますか』と尋ねました。この人は,ロシヤの刑務所内で信仰を見出したのです! 証者たちの家を数軒たずねましたが,一人も在宅していないので,「警察に連れて行かれたのであろうか」と直ぐ思いました。実は証者たちは別の都市で開催された大会に出席していたのです。フィンランドには自由があると知るや,その人は大会のところまで旅行したいと欲しました。しかし金の持ち合わせが無かつたのです。その地の証者たちが戻る以前に,スエーデンにいる肉親の兄弟から手紙を受け取り,仕事があると知らされました。それで,その人は直ぐスエーデンに行きましたが,フィンランドの兄弟たちに手紙を書いてもらいたいとの伝言を残して行きました。兄弟たちは手紙を書きました。すると,フィンランドの兄弟姉妹に宛てた心からの感謝の念に充ちる返事が来たのです。その人の話しによるとエストニア人兄弟から真理を学んだのであつて,刑務所にいるときその兄弟といつしよにロシヤ語聖書を研究したとのことです。『パン』は簡単に消化できませんでしたが,それでもボルクタの奴隷労働収容所のむずかしい状態下で真理を得たことにたいそうよろこんでいました。文書を送つて頂きたい,とこの人はフィンランドの兄弟たちにお願いしていました。その中には「救」という本の名前が記されていました。その人の読んだ協会の最新の出版物の中に,「救」という本のことが書かれていたのです。フィンランドの兄弟たちは,もちろん最新の本や冊子,およびフィンランド語の『ものみの塔』と『目ざめよ!』を送りました。
この人はスエーデンに着くと,すぐさま肉親の兄弟と家庭聖書研究を始めました。4ヵ月半の後に,この兄弟は巡回大会で浸礼を受けたのです。両人とも新しい世の社会の定期的な伝道者です。
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