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目ざめよ! 1976
目76 1/8 12–15ページ

聖書は現実的な本

ある導きが現実的であるためには,神話や誤った慨念を全く含んでいないだけでなく,人が直面する事件や問題に対して健全な考え方を示すものでなければなりません。この点に関して,人間が将来について考えたり予測したりしている事柄と,聖書の述べる事柄とを比較してみましょう。

とどまるところのないインフレ,失業問題,数多くの国際問題など様々の不安があっても,事態はよくなると信じている人は少なくありません。それらの人々は,政治的な不和,人種間また国家間の紛争,食糧不足,エネルギー危機などに対しては長期的な解決策があると見ています。そして,世界は平和と安全の行き渡る時代の門口にまで来ていると信じています。

最近,米国の一雑誌は,次のような見解を表明しました。「全体として,それは,平和な時期を迎えようとしている米国にとって有望な見通しを与えるものである……歴史は,今や経済成長,つまり国にとってより幸福な時期を迎えるための準備が整ったことを示している。過去において,米国は種々の苦難の中から一段とたくましくなって出てきたが,今回もそうであろう」。

世界の前途について,ジョージ・W・シェパード二世は,クリスチャン・センチュリー誌の中に次のように書いています。「現実の世界は……困難ではあっても,過半数の国々,特に第三世界の国々の権利や利益を十分に認めた国際的な合意に基づいてのみ平和の確立できる世界である。そのような合意を実行に移し得る現存する唯一の機構は国際連合である。それゆえにこそ,平和のための新しい“和解手段”とでも言うべきものの展開と共に,その組織体の回復を見ているのである」。

しかし,わたしたちは,現在の体制の継続や“より良い世界”に対して人々の希望を保たせるために,世界の指導者がどんな訴えをしているのを見ていますか。それら指導者たちは,幾世紀も前からなされてきたのと同じ約束をしているのではありませんか。過去の世界強国すべては,自国の栄光と力に人々の注意を向けさせ,その国こそ世界に希望を投げかけるものと思い込ませてきませんでしたか。しかし,そうした国々の栄光は今どこに残っていますか。今日,人々に示されている事柄もそれと同じではありませんか。そして,多くの人は自分たちの指導者に対する信頼感を失ったとはいえ,より良い希望がないために,物事を正すことのできる人物が何らかの方法で現われるのではないかと考えています。それは現実的な考えですか。

この世界に対する人間の“予言的観測”の一例として,ワールドブック百科事典に記されている故ウォルター・リップマンの次の言葉があります。「物事の内面を見ると,大革命とも言えるものが進行している点に気付く。それで,やがて人類社会が繁栄するよう,その土台となる平和と安定をもたらすために,我々はこの大革命に頼らねばならない。

「……その大革命とは何か。それは,人間の境遇の根本的な変化であり,人間の進歩した知識,すなわち地上における自分の生命を取り巻く物質上の条件をどのように制御するかに関する知識の所産である」。

ところが,そのような“予言”を単なる夢とみなす人もいます。1975年5月5日号のUSニューズ・アンド・ワールドリポート誌は次のように述べています。「最近,“新世界秩序”に関する話を聞くことはいよいよ少なくなったが,それは少しも驚くに当たらない。世界は,多くの場合対抗し合って,ほとんど協力の見られない地域的な集団に分けられる傾向にある。しかも,そうした集団でさえ,国家主義に引き裂かれ,しだいに問題が増え,不安定になっているようである」。

聖書の観点 ― それは現実的か

一方,聖書の観点は,混乱したものでも,動揺するものでもありません。聖書は,なぜ人間の企てが失敗に終わり,年々問題が深刻化してゆくかを指摘しています。霊感による神の言葉聖書は,人類の苦難の原因は人間すべての不完全さにあるとしています。(ローマ 5:12)聖書はこう述べています。「自分の歩みを定めることさえ,歩む人によるのではない」。(エレミヤ 10:23,新)人間が神の導きに従おうとするなら,この不完全な世にある今でさえ有益な結果をもたらすことも聖書は教えています。(箴 2:6-9)しかし人間,特に世界の指導者たちは,聖書の原則に自分の歩みを合わせることを拒み,その結果として無秩序と腐敗を刈り取っています。なぜでしょうか。基本的に言って,それら指導者たちが神に依存しない主権を望んでいるからです。彼らは,神を至高の助言者また王として認めようとはしないのです。―使徒 4:24-26。啓示 17:12-14。

そうです,聖書は現実的な仕方で人類の諸問題の真相を見きわめており,現在の情勢やそうした情勢が存在する理由について健全な見方を与えています。将来についてはどうでしょうか。聖書は,人類最後の日について預言していますか。それとも,喜ばしい希望を差し伸べているでしょうか。

将来に対する現実的な展望は?

その答えとして,次のような質問をした弟子たちに対してイエスが与えた預言の言葉を調べてみましょう。弟子たちはこう尋ねました。「あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」。(マタイ 24:3)イエスは,霊感によって,今のわたしたちの時代を正確に描写し,次のように言われました。「国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,またそこからここへと食糧不足や地震がある(の)です。これらすべては苦しみの劇痛のはじまりです」― マタイ 24:7,8。

今の世代の人々は,1914年以来この預言の成就を目撃してきました。その年は,それ以前の戦争や食糧不足とは異なった「苦しみの劇痛のはじまり」とならなかったでしょうか。「1914年」と題する本の中で,ジェームズ・カメロンはこう述べています。「1914年に,それまで知られ,受け入れられてきた世界は終わりを告げた。あとにも先にも,これほどに20世紀の区切りとなった年はない」。

どうしてそう言えるのですか。今の世代が目撃してきた戦争は普通の戦争ではなかったからです。それらは,適切にも“世界大戦”と名付けられました。イエスはまた,諸国民は『逃げ道を知らずに苦もんし』,人々は,『人の住む地に臨もうとする事がらへの恐れと予想から気を失う』とも言われました。これらの事柄を始め,イエスがマタイ 24章,マルコ 13章,ルカ 17章と21章で預言した他の多くの事柄は,現に起きており,今の世代の特徴となっています。イエスは次のようにも預言されました。「すべての事が起こるまで,[これらの事柄を経験している]この世代は決して過ぎ去りません」― ルカ 21:32。

一世代のうちに起きる「すべての事」とは何を指していますか。その中には,現在の人間が作り出したこの事物の体制の終わりが含まれてはいますが,それは文字通りの地球やその上に住む全人類の終わりではありません。それは,人類が現在置かれている,腐敗した,圧制的で,汚染された状態からの救出を意味します。正しい事柄を行ないたいと願い,信仰を持って聖書を調べる人々に向かって,イエスはこう言われました。「これらの事が起こり始めたなら,あなたがたは身をまっすぐ起こし,頭を上げなさい。あなたがたの救出が近づいているからです」。(ルカ 21:28)ですから聖書は,陰惨な“人類最後の日”の到来ではなく,正義と平和を望む人々に対する明るい見通しを与えています。そして,この滅びゆく体制の腐敗した事柄に固執する利己的な人々や神の主権を認めようとしない人々に対してのみ,暗い前途を予告しています。―テサロニケ第二 1:6-8。

これらの証拠,つまり諸国民の苦もんや地に臨もうとする事柄への恐れなど世の指導者たちを悩ませている事柄,および核戦争の危険,犯罪,汚染,不道徳などの増大というような証拠以外に,今の事物の体制の終わりが近づいたことを示すどんな証拠がありますか。それがこれ以上長く続いたり,ある人の言うように今後幾世紀もの間保たれたりすることはないとどうして言えますか。

今存在しているのは最後の世界強国

聖書は,人類史に登場する七つの世界強国について,実際の記録や預言的な記録を与えてくれます。それらは,小さくて,取るに足りない国々ではなく,その存在期間中,最大級の影響力を持っていた強国です。それぞれの強国の全盛期に,諸国家はその強国を最強の国として認めざるを得ませんでした。それらの強国というのは,エジプト,アッシリア,バビロニア,メディア・ペルシャ,ギリシャ,ローマ,そして英米世界強国です。聖書のダニエル書の預言は,ダニエルの生存当時の強国,つまりバビロニアとメディア・ペルシャについて正確に述べ,三つの世界強国がそれに続くことを予告していました。その預言は,メディア・ペルシャとギリシャの各世界強国の名を挙げて預言し,それに続く二つの強国を描写しました。それらの強国について,ダニエルの預言はどんなことを述べているでしょうか。

神から与えられた幻の中で,ダニエルは四頭の巨大な野獣を見ました。それらは,「王たち」を象徴するつまり表わすものです。(ダニエル 7:17)それらの象徴的な野獣は,ライオン(バビロニア),クマ(メディア・ペルシャ),そしてヒョウ(ギリシャ)であり,その後に,他のすべての野獣と異なり,鉄の歯と十本の角を持つ恐ろしい野獣が続きました。この野獣から,小さな角で表わされる別の「王」が出て来て,目立つようになり,壮大な事柄を語ります。この最後の角は,別の世界強国によってではなく,全能の神によって直接執行される裁きに直面します。恐ろしい野獣はローマ世界強国を表わし,それから生え出た角は,地上の最後の強国となる第七世界強国を表わしています。それは英米世界強国です。―ダニエル 7:2-12。ダニエル 8:20-22と比較してください。

わたしたちが本当にこの事物の体制の終わりの時にいるとすれば,それは非常に重大かつ緊急なことです。それはわたしたちが,メシアによる王国の支配がこの地に及ぶ時にいることを意味しています。疑う余地のないほど十分な証拠をわたしたちが得られるように,神は,聖書の最後の本の中に,ダニエルの預言の真実性,また義をもって地を治めるメシアの千年にわたる支配を確信させるに十分な保証を備えられました。第六世界強国つまりローマ帝国の支配期間中に生きていた使徒ヨハネは,神から与えられた幻を記録し,次のように書いています。「七人の王がいる。五人はすでに[ヨハネの時代までに]倒れ,ひとり[ローマ]はいまおり,他のひとりはまだ到来していない。しかし到来したなら,少しの間とどまらなければならない」― 啓示 17:10。

第七世界強国の構成国である米国は,約200年しかとどまっていません。それは世界史全体から見ればわずかな年月です。終わりがいよいよ近づいていることを示す証拠として,ヨハネは八人めの王についても語っています。しかし,この王の存続期間は非常に短く,『その七人から出て』,第七世界強国と同時に存在するものです。この「王」は,七つの世界強国の特色を残す国々からなる複合の政府,つまり世界的な同盟です。その王は,第七世界強国と共に『去って滅びに至り』ます。ですから,聖書は,第七世界強国の後に残る世界強国を挙げていないのです。それが最後のものとなります。―啓示 17:11。

それで,今わたしたちが目撃している世界情勢を正確に予告し,わたしたちが歴史の流れのどこに位置しているかを教え,救いの時が近いことを理解するよう助けているのですから,聖書は確かに現実的であると言えないでしょうか。確かに聖書は,世界強国を明らかにする点で率直です。また,聖書は,人間の努力によって世界が現在直面している諸問題を解決して,人々に幸福をもたらすことはできないという点を示しています。人間の努力による「平和だ,安全だ」と言う叫びは,人間によって建てられた体制の滅亡の直前に起きる偽りの慰めであると述べている点でも聖書は現実的です。―テサロニケ第一 5:3。

そうです,聖書は,政治家や経済専門家,さらには僧職者などの口にする約束よりもずっと現実的です。聖書は,世の諸問題が存在する理由,そして前途には実際に何があるかを示しています。しかし,聖書は日常の生活に関して,実際的で今すぐ役立つ助言を与えることができますか。その点について次に調べてみましょう。

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