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「末の日」におけるエホバの善良さものみの塔 1985 | 7月1日
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連れて来てくださったエホバの善良さに感謝し,ほかの人たちに善良さを示したいと強く願っています。そしてエホバがみ言葉と組織を通して備えてくださる教えを喜んで受け入れます。モーセの律法には,『……してはならない』という命令が数多く含まれており,イスラエルはそれをきちんと守らなければなりませんでした。(出エジプト記 20:3-17をご覧ください。)しかしイエスが言われたように,クリスチャンにとって大きな二つのおきてとは,『心をこめ,魂をこめ,思いをこめ,力をこめてわたしたちの神エホバを愛せよ,そして隣人を自分自身のように愛せよ』という積極的なものです。(マルコ 12:29-31)今エホバの証人は,「天のエルサレム」から神が送り出される「律法」に一致して従い,その義の原則を当てはめています。
18 (イ)どんな規則を守る必要がありますか。(ロ)健全な規則に従うことにはどんな利点がありますか。
18 とはいっても,エホバの民はどのようなものであれ規則を守る必要はない,という意味ではありません。使徒パウロは,「すべての事を適正に,また順番にしたがって行ないなさい」という諭しを与えています。(コリント第一 14:40,参照資料付き新世界訳聖書 脚注)例えば王国会館では,電気を節約するとか,集会後に子供たちが神の崇拝の家を遊び場として用いないようにするため,幾つかの規則が必要になるかもしれません。家族の頭には,家庭で日々の聖句を定期的に考慮する場を設けるといった,順番にしたがった,つまり秩序立った何らかの取り決めを設けることが必要になるかもしれません。ベテル家族の場合には,例えばその成員に対して,慎み深い服装と身繕いで良いたよりを飾るよう求めるといった規則があります。(テモテ第一 2:9)イエスの千年統治の期間中に開かれる「数々の巻き物」には,人類を益する規則が収められているに違いありません。秩序を保つための,また他の人への配慮ゆえに設けられる健全な規則に従うことに今から慣れ親しんでおくのは良いことです。―啓示 20:12。コリント第一 10:24。フィリピ 2:3,4。
この暴力の世にあって
19,20 (イ)エホバの民はミカ 4章3節の原則にどのような反応を示してきましたか。(ロ)それは「末の日」の間,彼らにどのように益を及ぼしていますか。
19 すべての人の手が「友の手に向けて上げられる」時は急速に近づいています。(ゼカリヤ 14:13)世の不法と暴力がいよいよ増し加わっているこの時に,エホバの民はどのような反応を示すでしょうか。「彼らはその剣をすきの刃に,その槍を刈り込みばさみに打ち変えなければならなくなる」と述べるミカ 4章3節と調和した行動を取ります。エホバの証人はあらゆる種類の暴力を放棄します。「彼らはもはや戦いを学ばない」のです。そうすることは「末の日」の間じゅう,彼らに有利な影響を及ぼすに違いありません。もう既に,そうした影響が見られます。
20 例えば,英文の「ものみの塔」誌の1983年7月15日号(日本語版は1983年10月15日号)で銃がクリスチャンにふさわしくないことが指摘された時のことですが,ニューカレドニアのエホバの証人は自分たちの火器を処分しました。その後ほどなくして,地元の一政治団体が町中をくまなく回り,火器の見つかった家をことごとく焼き払いました。しかし,エホバの証人の家は一軒も壊されませんでした。北アイルランド,レバノン,ジンバブエなどの国で既に証明されているように,中立の立場がよく知られていることはしばしば最善の防御策となります。
21 (イ)どんな呼びかけにわたしたちは答えるべきですか。本当に幸いな者になりたいなら,どのような決意を抱くべきですか。(ロ)どうすればエホバの善良さを確かに示していただくことができますか。
21 「来なさい。エホバの光のうちを歩もう」というイザヤ 2章5節の呼びかけに答えるなら,わたしたちは幸いです。そして,預言者ミカが言い表わした固い決意に加わるわたしたちすべては幸いです。ミカは神ご自身の民の間に存在する楽園を思わせる安全と平和について描写したあと,次のように言葉を続けています。「もろもろの民は皆,それぞれ自分たちの神の名によって歩む。しかしわたしたちは,定めのない時に至るまで,まさに永久に,わたしたちの神エホバの名によって歩む」。確かにエホバの善良さは,「末の日」を生き残るため引き続き平和のうちに真の崇拝において結ばれるわたしたちすべてに対して示されるでしょう。
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「末の日」に勝ち誇るものみの塔 1985 | 7月1日
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「末の日」に勝ち誇る
「天に神が,秘密を明らかにされる方がおられます。その方が,末の日に起きるはずの事柄を……お知らせになったのです」― ダニエル 2:28。
1 (イ)エレミヤ,エゼキエル,ダニエルの預言はどのような意味で今日のわたしたちの重要な関心事となっていますか。(ロ)それら霊感を受けた書物が保存されたのはなぜですか。
エレミヤ,エゼキエル,ダニエル ― これらの名前からは実に胸の躍るような預言が思い浮かびます。約2,600年前,主権者なる主エホバのこれら3人の勇敢な僕たちは異なった場所で,しかも全く異なった状況のもとで奉仕していましたが,背教したエルサレムの終わりの日を生きて通過しました。そしてその各々が,後の「終わりの日」に頂点を迎えるさまざまな出来事に関して,独自の立場から預言をしました。それら霊感を受けた書物は,神と義を愛し,この時代に迫っている「大患難」を生き残りたいと願う人すべてを励ますために保存されてきました。―マタイ 24:3-22。ローマ 15:4。
2 エレミヤがエホバからの力を必要としたのはどうしてですか。
2 エレミヤはエルサレムで預言しました。災い
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