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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1977
塔77 7/15 421–425ページ

どうすれば真の安全を見いだせますか

「エホバを無上の喜びとしなさい。そうすれば,彼はあなたの心の願いをかなえて下さる」詩 37:4,新。

1 あらゆる意味での真の安全はどこにありますか。

神の新秩序は全く安全なところとなります。ミカ 4章4節の預言が全地において成就し,平和を愛する人々は,「おのおの自分のぶどうの木の下,また自分のいちじくの木の下にすわ」ります。「彼らをおののかせる者はひとりも」いません。そうです,「温和な者たちは自ら地を所有し,平和の豊かさに必ずや無上の喜びを見いだすであろう」。(詩 37:11,新)今日でも,エホバを崇拝する人々の間には,ある程度の安全,特に霊的な面における安全がありますが,生活のすべての分野における全き安全は,神が設けられる新秩序においてのみ実現するものです。エホバが天の王国を通してそのような物質的祝福と,日常生活を「無上の喜び」とする永続的な安全とを豊かに与えてくださるときは,どんなにすばらしいときとなることでしょう!

2,3 王国の支配がもたらす益を幾つか挙げなさい。(イザヤ 32:1,2)

2 非情な独裁政府の支配する地域から人々が逃げ出すのが原因で生ずる難民の問題はもはやありません。また恐ろしい戦争で子供や老人が散り散りになることもありません。「国は国にむかってつるぎをあげず,再び戦いのことを学ばない」からです。(ミカ 4:3,口)全人類は偉大な救出者によって祝福されますから,平和であるのが普通の状態となります。この救出者については次のように記されています。「彼が民の悩める者たちを裁くように。貧しい者の子たちを救うように。そして,詐取する者を砕くように。……その日に義なる者はもえいで,豊かな平和が月のうせる時にまで及ぶであろう。そして彼は……臣民を持つ……地のもろもろの果てに至るまで」― 詩 72:4-8,新。

3 貧困,飢え,困窮などによってその安全が脅かされることもありません。「地には穀物が十分にできる。山々の頂は実りこぼれるであろう」と神の言葉は約束しています。(詩 72:16,新)そうです,「野の木は実を結び,地は産物を出す」のです。(エゼキエル 34:27,口)神の王国の任命された王イエス・キリストが地上におられたとき,群衆のために適量の食物を備える能力のあることを実証された以上,わたしたちはそうなることを確信できます。―マルコ 8:19,20。

正しい方向を見ていますか

4,5 (イ)今日危険になっているのは何ですか。(申命 30:15,16と比較してください)(ロ)どのようにしてのみわたしたちは命を得ることができますか。

4 神の新秩序における将来を考えるときにわたしたちは,今日の世の人々が安全を求めて頼るもの,例えば家とか,銀行預金,職業,あるいは生活を楽にする物などを,どのようにみなせばよいでしょうか。物質面での祝福も享受させる目的でエホバが人間を創造された以上,今そうした物を持つのは間違いですか。いいえ,そうした物自体は悪いものとはいえません。エホバは,良いものを楽しむ知的,感情的,身体的能力を持つ者として人間を創造されました。そして新秩序ではその最上の物を与えることを約束しておられます。しかし,人間の歴史の中の今の時点における問題は,人間は物質面の祝福を享受するように造られたかどうかという問題ではありません。今日問題となっているのは人間の命そのものです。

5 成就した聖書預言は,現在の邪悪な事物の体制の「終わりの日」がいよいよ終わりに近づいていることを証拠づけています。(テモテ第二 3:1-5)やがて神は現体制に不利な裁きを執行されるので,その結果この世は未曾有の苦難の時を迎えることになるでしょう。(ダニエル 12:1)しかし,神の言葉の示すところによると,「すべての国民と部族と民と国語の中から来た」,そして「大患難から出て来る」,「だれも数えつくすことのできない大群衆」がいます。(啓示 7:9,14)彼らは生き残りますが,それは彼らが神の是認と保護を得ているからであって,彼らが占めているかもしれない物質面での有利な立場のためではありません。「人の命はその所有している物からは生じない」とイエスは言われました。(ルカ 12:15)神の新秩序におけるとこしえの命は,エホバ神を知りエホバの是認を得て初めて得られるのです。―ヨハネ 17:3。

6 現在の邪悪な体制のどこかに安全を保障するものがありますか。(詩 146:3)

6 安全の保障としてこの世が提供するものはみな,神の怒りが現在の人間の体制に臨むときに何の意味もなさないでしょう。今人類を支配している政治,宗教,軍事,経済の体制はことごとく無に帰しますから,それらがなんの保護をも与えないことは確かです。(啓示 6:16,17)したがって,今日,強くまた保護となるように見えているものも,神の破壊的な力が攻撃するときには崩れ去るのです。古代においては,苦難の時に強力な馬に安全を求め,馬が逃れさせてくれることを当てにする者が少なくありませんでした。しかし神のみ言葉には,「馬は救いに関しては欺瞞であり,その活力の豊かなことによって逃れさせるのではない」とあります。(詩 33:17,新)今日でも同様で,一見強く見える人間製の体制も,物質面での有利な立場も,より大きな保護または逃げ道を備えてくれるものではありません。『救いはエホバにある』のであって,人間の作った体制や人間の業にあるのではありません。「エホバの御名は強固な塔。その中に義人は走り入り,保護を受ける」― 詩 3:8; 箴 18:10,新。

7,8 沈没しかけている船の乗客は物質面の益をどう考えますか。

7 今日の人々の立場は,船客の立場になぞらえることができます。船が通常提供する物質面の益は何も悪いものではありません。船が積んでいる食品は味がよくて栄養があり,船室は温くて居心地がよく,他のサービスや益も心を楽しませるものかもしれません。しかし,もしその船が何かに衝突して沈みはじめたならどうですか。例えば1912年に,あの有名な「タイタニック」号に何が起きたか考えてみましょう。ある百科事典によると,「専門家たちはその船を不沈と考えて」いました。しかし,氷山に衝突して沈没したとき,あらゆる物質面の益を与え得たその「タイタニック」号上に,どれほどの真の安全があったでしょうか。そこにはなんの安全もありませんでした。船は沈没して1,500人ほどの人が命を失いました。

8 もしあなたがその「タイタニック」号に乗っていたなら,船が沈み始めたとき,何をすることに夢中になったでしょうか。それまで船内で得ていた物質面での益を悪いものと思ってはいなくても,その時点では,全く重要でないものと考えたのではないでしょうか。その新事態の中で第一に重要なことは自分の命を救うことだったでしょう。二,三時間後には波の下に沈むというときに,その船の上でもっと上等の船室や食事を手に入れようとして全精力をそのことに費やす人がいたなら,あなたはその人を非常に愚かな人,いや,気の狂った人と考えたことでしょう。

9,10 時の流れのどのあたりにいるかを考えるなら,物に対するわたしたちの態度はどうあるべきですか。(フィリピ 3:7,8)

9 現在の事物の体制もまもなく滅びます。ですからその中には今真の安全はありません。生き残る部分は全くないからです。神の天の王国は,今日存在する「すべての王国を打ち砕いて終わらせ」ます。そして神の天の政府だけが「いつまでも定めなく保ちます」。(ダニエル 2:44,新)またこの来たらんとする神の裁きのときには,「世のはじめから今に至るまで起きたことがなく,いいえ,二度と起きないような大患難がある」とイエスが予告されている以上,物質の財産だけでなく命も非常に多く失われることは明らかです。―マタイ 24:21。

10 わたしたちは1977年の現在,重大な年1914年の秋から数えて,「終わりの時」の63年目に住んでいます。聖書預言の成就としてわたしたちの時代に起きている出来事から見て,現在の邪悪な体制がまもなく致命的な打撃を受けることは明白です。ではわたしたちはどんな態度を取るでしょうか。それは場合によります。つまりその態度は何を目標にするかによって決まります。もし神の新秩序でのとこしえの命を目標にするなら,エホバを探し求めまたそのご意志を学ぶために,自分にできる事柄をすべて,しかも事情の許す限り,行なうでしょう。世の物質的な事柄に主要な関心を注ぐことはありません。むしろ,「命を支える物と身を覆う物とがあれば,わたしたちはそれで満足するのです」― テモテ第一 6:8。

11 (イ)物質主義的になるのは富んだ人々だけですか。(ロ)今物を追い求めることだけに関心を持つのはなぜ近視眼的ですか。

11 「地上に宝を蓄えるのをやめなさい」と警告したイエスは,現在の事物の体制の中ですべての宝がいかにはかなく不安定なものかを,十分に知っておられました。(マタイ 6:19)この忠告は富んでいる人々だけに与えられたのでもありません。貧しい人々も,物質の富を得また蓄えることに同じように夢中にならないとは言えません。人々はその経済上の身分のいかんを問わず,何を生活の目標とするかによって,自分のうちにある真の動機を示します。「あなたの宝のある所,そこにあなたの心もあるのです」とイエスは言われました。(マタイ 6:21)もし人が,さらに多くの物を集めるために,例えばさらに大きくさらに上等の家,さらに多くの銀行預金,さらに良い職業などを得るために,結果も考えずに絶えず手を伸ばしているなら,その人は実際に世のものを望んでいることを無意識に示しているのです。現体制の与える益を主に考えていることをその業によって証拠立てているのです。しかし,「すべて世にあるもの ― 肉の欲望と目の欲望,そして自分の資力を見せびらかすこと ― は父から出るのではなく,世から出るからです。さらに,世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」とある以上,そのようなことをするのはいかにも近視眼的と言わねばなりません。―ヨハネ第一 2:16,17。

過去から学ぶ

12 ノアの日の人々はどこが間違っていましたか。

12 洪水前の時代の邪悪な人々が,ノアとその家族に浴びせた嘲笑をわたしたちは想像することができます。なぜなら,ノアとその家族はエホバのご意志を行なうことに多くの時間を費やしたからです。もちろん,彼らは日々必要なものを得るために,また住居を維持するために,働かねばなりませんでしたが,そのことに活動を集中したのではありません。しかし,当時の世のほかの人々は,『ノアが箱船に入る日まで,食べたり飲んだり,めとったり嫁いだり』することに没頭していました。(マタイ 24:38)しかしもし度を過ごさないなら,食べることや飲むことや嫁ぐことは悪いことでしょうか。それは悪いことではありません。エホバご自身が,男と女を創造されたときにそうした事柄を行なうよう定められたからです。間違っていたのは,生死が問題となっていた裁きのときに,愚かにもそうした営みを生活の中心にして,神のご意志に注意を払わなかったことです。

13 当時の人々の物質の財産は彼らの安全を保障しましたか。ノアの財産は彼の安全を保障しましたか。

13 それらの人々についてイエスは,「洪水が来て彼らすべてを流し去るまで注意しませんでした」と言われました。(マタイ 24:39)箱船の建造と伝道に全力をそそぐために,物質上の利益の追求を思い切ったので,人々はノアのことを「変人」と考えたかもしれません。しかし,物質を追い求め,「楽しい時」を過ごすことに熱中することが何の役に立ったでしょうか。それはなんの永続的益ももたらしませんでした。その世は水で滅ぼされたので,彼らは財産のみならず命まで失ってしまいました。(ペテロ第二 2:5)また次のことにもよく注意してください。ノアの家と財産,ノアの息子たちとその妻たちの家と財産は何の役に立ったでしょうか。それらも安全を保障するものではありませんでした。安全を見いだせる所は箱船でした。持っていた家を捨てるべきときが来たとき,彼らはそうすることを少しもためらいませんでした。そういう物が安全を保障してくれるとは信じていなかったので,何の苦もなくそれらを後に残して行くことができました。―創世 6:22。

14 ソドムとゴモラの人々は皆どんな損害をこうむりましたか。しかし,ロトとその娘たちの場合にはどんな違いがありましたか。(ルカ 9:62)

14 その後幾世紀かたって,エホバがソドムとゴモラをそのはなはだしい悪のために滅ぼされたとき,それらの町にどれほどの家や財産が残ったでしょうか。何も残りませんでした。ロトとその家族がソドムを捨てたとき,持ってゆくことができたのはごくわずかの物でした。家,家具,そして持ち物のほとんどはやはり破壊してしまいました。それでもロトとロトの二人の娘は,命のほうがもっと大切だということを認識していました。彼らは問題点を理解していました。エホバを信じ,エホバの指示に従ったために,彼らは救われました。しかし,その町の住民と彼らの財産は救われませんでした。イエスが言われた通り,ロトの日に,「人びとは食べたり,飲んだり,買ったり,売ったり,植えたり,建てたりしていました。しかし,ロトがソドムから出た日に天から火といおうが降って,彼らをみな滅ぼしたのです」。だれをも含めて? 悲しいことにロトの妻もそれに含まれていました。逃げるときに,命令に背いて,後に残して来た物の方に振り向いて命を失いました。―創世 19:26。ルカ 17:28,29。

15 イエスはなぜわたしたちの時代をノアやロトの時代と比較されましたか。

15 「大患難」が来るときも,ノアの日やロトの日と同じようであろう,とイエスは言われました。地の住民の大多数は,神と神のご意志に無関心のままでいるでしょう。その結果,彼らは命を失うでしょう。人は死んでいるとき,自分の物質の財産のうちどれほどのものを楽しめるでしょうか。その一つも楽しむことはできません。しかし,生き続けることを願う人,安全を求めて神に心を向ける人の場合は,そのような結果にはなりません。そういう人たちは,物質に関心を奪われません。「人の子が表わし示されようとしている日」に物質の財産をすべて捨てる覚悟が実際にできています。というのはイエスがこう言われたからです。「その日,屋上にいる人は,家財が家の中にあっても,それを取りに下りてはならず,野に出ている人も,後ろにある物に戻ってはなりません。ロトの妻のことを思い出しなさい」― ルカ 17:30-32。

16 クリスチャンたちはエルサレムが西暦70年に破壊されたときに損害をこうむりましたか。

16 来たらんとする「大患難」のときの物質の破壊はどれほどの範囲に及ぶのでしょうか。それは時がたたねば分かりません。しかし,聖書の歴史に見られる前述の例の場合には,莫大な物質的損害がありました。それには神の民の物質的損害も含まれます。西暦70年にローマの軍隊がエルサレムを破壊したときも同様でした。クリスチャンたちはその前に,恐らく楽に持てるだけのごくわずかな物を持って,自分の家を捨てて出て行かねばなりませんでした。(ルカ 21:20,21)町に残った人々はどうなったでしょうか。家と財産をローマ人に取られただけでなく,命も奪われたでしょう。町から逃げたクリスチャンたちは,やはり家と財産のほとんどを失いましたが,命だけは失わずまた自由を保ちました。同様に,来たらんとする患難においても,物質上の損害は莫大なものになる可能性があります。あなたはそういう個人の損害をどのように見るでしょうか。

17 間違った方向に安全を求めるのはなぜ悲しむべき誤りですか。(ゼパニヤ 1:18)

17 それで今考えてみてください。あなたは実際に何に安全を求めていますか。「金」にですか,それとも神にですか。あなたの思いと心は何に集中していますか。この体制のものですか。あるいは神の新秩序ですか。あなたの行動,あなたの生活様式は,あなたがどこに安全を求めていることを示していますか。終わりに近いこの時期に,間違った方向に安全を求めるなら,それはなんと悲しむべき誤りでしょう。ヨブ記 31章24-28節(口)に述べられている通りです。「わたしがもし金をわが望みとし,精金をわが頼みと言ったことがあるなら,わたしがもしわが富の大いなる事と,わたしの手に多くの物を獲た事とを喜んだことがあるなら……これもまたさばきびとに罰せらるべき悪事だ。わたしは上なる神を欺いたからである」。

18 正しい方向に安全を求める人々には,胸のおどるようなどんな見込みがありますか。

18 人間の体制の崩壊が切迫していることと,続いて起こる莫大な物質的損害とを考えるとき,それに対して精神的準備をしないことは,確かに近視眼的です。もし命を愛し,生き続けることを望むなら,どんな物にも愛着しないようにしましょう。「宝は怒りの日に益なく,正義は人を救い出して,死を免れさせる」。「自分の富を頼む者は衰える,正しい者は木の青葉のように栄える」。(箴 11:4,28,口)その「正しい者」は神の新秩序に導き入れられ,そこでこの地をパラダイスに,彼らが永久に楽しく住む美しい住みかにする,胸のおどるような仕事に参加します。正しい方向を見つめてきたために彼らは「心を安んじて住み,彼らを恐れさせる者」はありません。―エゼキエル 34:28,口。

[423ページの図版]

自分の乗っている船が沈没しかけているなら,物質が与える楽しみをさらに多く得ることに関心を払うだろうか

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