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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1967
塔67 4/1 195–200ページ

悪霊の攻撃を退ける

人を惑わす心霊術の行ないはどこでも見られます。どうすればあなた自身と愛する者たちを守ることができますか。

イエス・キリストが弟子たちに与えた模範的な祈りの最後のことばにあるとおり,「悪しき者からお救いください」と祈ることは,今日かつてないほど重要です。(マタイ 6:13)これは悪霊の力からの救助をエホバ神に願い求めることばです。では,その攻撃を退けなければならない「悪しき者」とは特にだれのことですか。

イエス・キリストは,この「悪しき者」の正体を明らかにし,畑の毒麦のたとえの中でこう言われました。「毒麦は悪い者の子たちである。それをまいた敵は悪魔である」― マタイ 13:38,39。

それで,「悪しき者」とは強力な悪霊,サタン悪魔であり,この霊者について聖書はこう述べています。「全世界は悪しき者の配下にある」。(ヨハネ第一 5:19)しかし,祈りに関するイエスの教えは,「悪しき者」および他の悪霊からの救助が可能であることを示しています。このことは,心の正しいヨブが悪魔からのあらゆる災いを最後まで耐え忍んで勝利を得たことに関する聖書の記録からもわかります。この事実は私たちを力づけるものです。と言うのは,ヨブは不完全な人間だったにもかかわらず,「悪しき者」からの悪意に満ちたすべての攻撃を首尾よく耐え忍ぶことができたからです。―ヨブ 1:1–2:10; 42:10-17。

悪意に満ち,死物狂いになっている悪霊

では「悪しき者からお救いください」と祈ることがなぜそれほど重要ですか。なぜなら,黙示録 12章が示すように,全地に影響を及ぼす戦いが天ですでに行なわれ,イエス・キリストの治める神の国が勝利を得,悪魔と悪霊は地の近くに落とされたからです。(黙示 12:7-9)人類から引き離されたのではなく,彼らは人類に向かって投げ落とされたのです! これは地と海に住む者にとって何か良い事の前兆でしたか。そうではありません! それが前例のないほどの災いの時になることを聖書は示しています。「地と海よ,おまえたちはわざわいである。悪魔が,自分の時が短いのを知り,激しい怒りをもって,おまえたちのところに下ってきたからである」― 黙示 12:12。

ゆえに悪魔と悪霊は人類に非常に近づいており,また自分たちの時が短いことも知っています。第1世紀のこと,イエス・キリストがある男から悪霊を追い出した時,悪霊は,底知れぬ所に落とさないでほしいとイエスに願ったので,イエスは彼らが2000頭の豚の一群にはいるのを許したところ,豚はがけから湖へ駆け下り,おぼれて死にました。(ルカ 8:27-33。マルコ 5:1-17)将来底知れぬ所に投げ込まれることを知っていた悪霊が,1900年前にこのような恐るべき態度を表わしたのであれば,底知れぬ所に投げ込まれる時が迫っている現在,かつてないほど悪意に満ち,死物狂いになっているに違いありません。これら無法者の霊者は,あらゆる手段を講じて人類を破滅させようと努め,特にクリスチャンの人格を破壊しようとしています。悪霊は神と神の国に敵対する者,反キリストであり,エホバのクリスチャン証人に敵対する者だからです。(黙示 12:17)それゆえ,悪霊の攻撃を退ける方法を知るのは緊急なことです。

人を悩まし攻撃するさまざまな方法

悪霊の働きの程度と現われ方は場所によって異なりますが,一般にふえています。心霊術に類する行ないが盛んな所ほど悪霊に苦しめられ悩まされる問題が多く生じています。

悪霊の攻撃には色々の形態があり,多くの実例を調べると,直接肉体に加える攻撃と精神的な攻撃とがあります。からだをたたかれたり,顔を打たれたり,地面に投げ倒されたりする場合もあります。(マルコ 9:17,18)医師が診断しても原因の不明な病気や痛みも生じます。(ルカ 11:14。マルコ 1:26; 9:25。マタイ 12:22)家の中で異常な物音が聞こえて眠れない場合もあります。ベッド・カバーがひっぱられたり,ベッドが揺り動かされたり,恐ろしい顔や両眼が現われたりします。しばしば「声」が聞こえ,恐怖に襲われ,悩まされます。たいていその声は,ある行動をとるよう人を促したり命じたりします。もしその声に応じるなら,霊的な破綻,暴力行為,精神異常,自殺などをひき起こします。

どのように巻き込まれるか

では,どうしてこのような悪霊の攻撃に巻き込まれるのでしょうか。ある人は,占星術,ヨーガ,超感覚的感知術,占いづえの使用,催眠術,霊応盤や占い棒を用いる心霊術などに手を出しているかもしれません。聖書は,魔術,魔法,人に呪文をかけること,占い,霊媒に尋ねること,死人に問うこと,「まじない」などのいずれを問わず,すべての占いを禁じています。(申命 18:10,11。イザヤ 8:19)ゆえに,これら「占いの罪」にあずかったり,占いをする者と交わったりする人は,身を危険な立場におくことになります。―サムエル上 15:23。コリント第一 15:33。黙示 22:15。

夢や生活上の出来事によって「まじない」をし,それを将来の出来事に結びつけて解釈する人もいます。これはきわめて危険です。また,不可思議な事柄に異常な興味をいだき,そういう種類の本に熱中する人は,悪霊の攻撃に身をさらすことになるでしょう。

この世界の悪の精神で自分の心を満たす人も,悪霊につかれた考え方に侵されやすくなります。犯罪や殺人を取り扱う探偵小説やテレビ番組をいつも読んだり見たりする人もあるでしょう。あるクリスチャン婦人は,ピリピ人への手紙 4章8節の助言を省みず,その種の本を趣味で読んでいたところ,時たつうちにひどい影響を受け,愛する夫や子供を殺したいという衝動にかられ,恐怖のあまり,助けを求めました。ある人々は助けを求めずに,衝動に負けて殺人を犯してしまいます。このような例は新聞紙上でしばしば報じられています。1965年11月18日付ニューヨーク・タイムズ紙は,ある銀行で強盗を働いた一青年が,4人の人々を撃ち,3人を殺した事件について次のように報道しました。

「この青年のことばによると,去る5月,彼は突然にある衝動に襲われ,婦人一人を含む4人の人々が床に横たわっているところを撃っている自分の『姿』を見せられた。6月になると,彼の心は『それ以外の事を何一つ考えられなくなった』……最初の一発を撃ったのち,ピストルは作動しなくなり,『銀行から逃げ出したいと思った』が『だれかが私を促しているように感じ』,青年はそれに応じてしまった。『私は逃げることもできず,撃つ以外にどうすることもできなかった』」。

心霊術で病気を治す人のもとに行ったため,問題に巻き込まれる場合もあります。祈祷師,心霊治療者,心霊術診察専門医,降神術者あるいは超感覚知覚を含むこの種の治療法を行なう者の診療を受けたために,悪霊につかれることがあります。「現代の世界におけるサタンの存在の証拠」という本によれば,磁気療法を受けに行った一婦人が,その医師の助言に反対したところ,医師から呪文をかけられ,悪霊の攻撃を受けました。

ある人々は,長年悪霊が出没している家に知らずに移転し,悪霊の攻撃を受けましたが,その家を出るかわりに悪鬼の「牙城」に住んで悪霊を無視し,悪鬼にいどもうとさえ試みて,自ら災いをこうむりました。

よくあるのは,悪霊に苦しめられている人の親類か知人が心霊術を行なっていることです。さらに調べてみると,たいてい本人は,悪霊の影響を受けている人から何か贈り物をもらっていることがわかるものです。その物品が家の中に持ち込まれて間もなく,問題が起きています。ある場合には,心霊術者が死亡し,親類の者が愚かにも故人の家財を家に持ち帰ったとたん,災いが始まります。偽りの宗教の宗教画や象徴物も問題を招きます。

悪霊の声や物音に耳を傾けてはならない

悪霊の攻撃で広く知られているものの一つは,悪霊が大声で話す精神的な攻撃で,この場合,明らかに「声」が聞こえます。このような声が聞こえるならどうしますか。クリスチャンの信仰から脱落しているのではないだろうかと恐れたり,ろうばいしたりすべきですか。決して恐れてはなりません! 悪魔はエバの時以来長年の間,声による攻撃を行なっています。しかし,エバのように,悪霊の声に聞き従う必要はありません!(創世 3:1-6)主イエス・キリストは霊的にも地上でもっとも強力な方でしたが,悪魔の攻撃を受けたことを忘れないでください。(マタイ 4:1-10)イエスも攻撃を受けた以上,彼の追随者が悪霊の声を聞くことなどはないと考えるべきですか。決してそうではありません。―マタイ 10:24,25。

もし悪霊の声に悩まされるなら,悪魔のすすめのことばを一瞬といえども考慮しようとなさらなかった主イエス・キリストの模範に従うことです。その「声」が告げるどんな事柄をも聞き入れてはならず,神が言われる事柄を行ないなさい。クリスチャンの集会に行かずに家にとどまりなさいとその声が告げるなら,集会に出席するよう命じていられる神に従いなさい。―ヘブル 10:25。

その声は良い霊者を装い,人間の虚栄心に訴えるかもしれませんが,それは偽る霊です。悪霊の勧めや教えを拒絶しなさい。(テモテ第一 4:1。テサロニケ第二 2:9,10。ヨハネ 8:44)神がご自身のみことばを無視されることはなく,また個々の人間に特別に語ることは今日ありません。

悪霊は声を用いてクリスチャンの結婚関係に破綻をもたらそうとするかもしれません。ある場合,主人が夜遅く働かねばならず,家に電話で連絡します。その後,妻の耳に,「ご主人はある婦人と一緒にどこかへ行きました。彼はあなたを愛してはいませんよ」と語る“声”が聞こえ,妻は疑いの念を起こすかもしれません。悪鬼の声を信ずると,結婚関係や霊的な生活に破綻を招く結果になることもあり得るのです。ですから,神を信じなさい。そうすれば失敗しないでしょう。―ヨシュア 1:8。エペソ 5:21-33。

時には,人に聞こえるように語るかわりに,悪霊は心に悪い考えを起こさせ,念頭から離れさせないようにします。権威あることばが心の中で聞こえるかもしれません。それは絶えず聞こえ,また聖書に基づいたその人の信仰とは相いれない事柄でしょう。そのような考えはいつも神の真理に反しています。

声あるいは悪霊によりひき起こされる物音が聞こえる場合,どうすべきですか。あなたの心を神の事柄に向けなさい! 悪霊に耳を傾けないでください! 精神的に言って,耳を悪霊に対して鈍くし,直ちにエホバ神に祈り,救助を求めなさい。箴言 18章10節によれば,エホバの御名は「堅固なやぐらのよう」であり,心の正しい人はその中に走り込んで保護を受けられます。それでもし悪霊が精神的に攻撃してくる場合,心を反対方向に働かせ,悪霊の影響を意識的に払いのけるように努め,大声であるいは低い声で聖句を読んだりして神のみことばの事柄を一生懸命考えるようにしてください。(ピリピ 4:6-8,13)気をゆるめずにこの方法を行ない続け,またクリスチャンとして強固な心を持てるように,神に祈り,力を求めなさい。

家と家の中の物品を調べる

悪霊の攻撃を受けている人は,取り乱すことなく冷静に自分の家と家の中にある物品を調査しなければなりません。まれには,家自体が原因となっている場合もあります。その場合の最善の策は移転することです。悪霊はある家に巣くうことを好みます。それで家をかわると間もなく問題が起きたなら,家を調べてください。その家は長い間あき家でしたか。ではなぜですか。住む人がしばしばかわりましたか。どうしてですか。悪霊が出没したといういわれがありますか。その家を売った人は,隠れた事実aを口外しないものですが,近所の人々はたいてい知っています。

しかしその家に関する記録に何ら汚点がなければ,移転せずに,家の中の物品を調べてください。あなたが以前に黒魔術,魔法その他の心霊術を行なった経験があるなら,神の真理を学んでから,悪霊崇拝に関連するすべての所持品を焼き捨てましたか。悪霊崇拝に用いる品物の残りを一掃しなさい。エペソに住んでいた初期のクリスチャンはどうしましたか。真のキリスト教を学んでから直ちに魔術に関する書物を全部焼き捨てました。それらの書物は全部で銀5万にも上りました。(使行 19:18,19)魔術を説いた書物を保存するのはきわめて危険なことでした。実際のところ悪霊崇拝のためのどんな品物も所持するのは危険です。悪霊の侵入してくる道を閉ざすために,心霊術に使うすべての品物の残りを完全に取り除かねばなりません。

もし悪霊に悩まされているなら,心霊術に手を出している親類か知人から何か贈られたことはなかっただろうかと自問してみるのは大切な事です。この種の贈物はどんな品物でも問題を起こし得るのです。いくつかのある実際の事件の場合,問題の品物は,ラジオ,ミシン,一足の靴,宝石,「好運」のお守り,バースローブ,毛布,書物などでした。ある婦人が,降神術者である母から贈られたマットレスで眠ろうとしたところ,ベッドがひっくり返されました。別の若い婦人は,降神術者からもらった上衣を着たため,41度の高熱で苦しめられました。

クリスチャンである別の婦人は,宣教に携わる際に,易者をしているおばから贈られたハンドバッグを持っていたところ,「家に帰れ!」という強力な思いに襲われ,突然さまざまの御国に反する悪い考えが,聞こえるほどはっきりと心の中に浮びました。まるで電話で聞いているように,消極的な考えが心に浮んでくるので,自分がわからなくなり,「自分の考えを聞く」のが苦痛だと訴えるほどでした。そしてハンドバッグを捨てたのちに,はじめて問題がなくなりました。

ある場合には,心霊術者の親類から来た手紙が問題を起こしています。心霊術に手を出している親類からの手紙を焼き捨てて,問題から解放されたとある人々は報告しています。心霊術者からの贈り物が高価な品であっても,危険を冒してまで所有する価値がありますか。長年悪霊に悩まされた一婦人は,親類の心霊術者から得た多くの家財を遂に取り除き,次のように書いてきました。「我が家に取りもどした平安な静けさを思えば,それらの家財を失ったことは何でもありません」。

心霊術者からの物品が問題をひき起こすという事実は,それらの物品を取り除くとほとんどの場合問題がなくなることから見て明らかです。この原則は魔術で行なわれている方法と同じで,呪文をかけようとする魔術者は,目ざす犠牲者に,ある物品を送ります。

しかしある場合,悪霊の働きの媒介となる物品は燃えにくいものです。その物品を燃やそうとするため,悪霊が怒っているのでしょう。ある人々は霊応盤や秘教の書物を焼こうとしましたが,容易には燃えませんでした。ある婦人は,以前に女魔法使いのものだった服を家で着たところ,ひどい苦しみにあいましたが,問題の原因に気づいた彼女はその服を焼こうとしました。しかしこう報告しています。「服にガソリンをかけたので,すぐに燃えるだろうと思いましたが,なかなか燃えようとはせず,本当に恐ろしくなりました」。同様の経験をしたという報告がほかにもあります。疑わしい品物はすべて除くように努めれば,たいてい問題はある程度解消します。

しかし品物を調べる場合,分別を働かせてください。恐ろしさのあまり,手あたり次第に品物を焼いてはなりません。エホバの導きを祈り求めて調べてください。エホバは悪しき者よりあなたを救い出されるでしょう。

神の武具で身を固めなさい

クリスチャンは「悪の霊」との戦いを行なっています。それゆえ使徒パウロは,「悪魔の策略に対抗して立ちうるために,神の武具で身を固めなさい」という助言を与えました。悪霊の攻撃を受けている人は自分の霊的な武具を確かめるべきです。どこか弱っていませんか。―エペソ 6:10-18。

まず第一に,あなたは「真理の帯を腰にしめ」ていますか。聖書の教えに一致して生活し,神の真理のみことばにしっかり従っていますか。常に「正義の胸当」をつけていますか。エホバの御命令にそむき,不義を行なう人は,身を悪霊の攻撃にさらしているのです。(サムエル上 15:22,23)また,「平和の福音の備え」を足にはいていますか。マタイによる福音書 24章14節に一致して,良いたよりを伝える宣教に定期的に携っていますか。このような備えをはいていない人は,ヤコブの手紙 4章7節のことばに従っていません。「そういうわけだから,神に従いなさい。そして,悪魔に立ちむかいなさい。そうすれば,彼はあなたがたから逃げ去るであろう」。問題は,悪魔に立ちむかうだけでなく,神に従うことです! この二つの事柄を行なうなら,悪魔は私たちから逃げ去るでしょう。

次に,「悪しき者の放つ火の矢を消すことができる」「信仰のたて」があります。攻撃されている人は自分の信仰を確かめねばなりません。こう自問できます。問題は私にあるのだろうか。信仰を裏づけるわざを行なっているだろうか。私の信仰は弱いものだろうか。

また,「救いのかぶとをかぶ」らねばなりませんから,精神状態を調べてください。このかぶとは私たちの心と希望を守ります。(テサロニケ第一 5:8)しかし人の心にこの世の霊を吹き込む悪魔の宣伝で心を養うなら,希望も,保護のかぶとも失われます。あなたの心は「上にあるものを思」っていますか。(コロサイ 3:2)あるいは,人を実際に神に敵対させ,神の保護に値しない者にさせるこの世の霊で,心を満たしていますか。(ヤコブ 4:4)悪霊に攻撃されるなら,最後の勝利を望む基礎を私たちに与える,神のみことばの約束と保証を思い起こして,「かぶと」を保ってください。さらに「御霊の剣」も必要です。あなたは聖書の通読を日課にして,聖書を定期的に研究していますか。

最後にあげられるのは,悪霊の攻撃を受けている人の多くが,「努めて祈(る)」ということをしていない事実です。(ペテロ第一 4:7)「どんな時でも御霊によって」祈るということをしません。(エペソ 6:18。ローマ 12:12)もし攻撃されたなら,声を出してエホバの御名を呼び,神の救いを祈り求めなさい。(詩 121:1-3)あなたの信仰,義,神への奉仕,望みなどを打ち砕くものすべてを避け,あなたの武具をしっかり身につけていなさい。

問題が続くとき

問題が続く場合,私たちは悪霊のすべての攻撃から免除されていないことを思い起こしなさい。神が悪霊の活動を停止させるまで,私たちは武具を身につけていなければなりません。長年続いてきた問題でも,注意深く調査することにより解決できます。24年間も悪霊に悩まされてきた一婦人は,最後に密教の書物を全部処分して,こう報告してきました。「その後は悩まされなくなりました」。

事情は徐々に好転することを心にとどめてください。イエスは一度攻撃されてすぐ解放されたわけではなく,3回も攻撃を受けました! 戦場での敵の攻撃は1回だけでしょうか。それで攻撃を退け続けなさい! ほんの少しでも悪霊の侵入を許してはなりません!「私は耐えられるだろうか?」と決して考えず,神の力に頼って最後まで抵抗する決意を固めなさい。神の武具を身につけるなら,「悪しき日にあたって,よく抵抗し」,勝利を得られます。―エペソ 6:10-18。

円熟したクリスチャン兄弟の援助

この戦いを一人で進めてはなりません。心霊術者の助けではなく,円熟したクリスチャン兄弟に援助を求めてください。実際の出来事を兄弟たちは信じないだろうと考えて,躊躇してはなりません。彼らは,悪霊が以前にもまして活発に働いていることを知っており,あなたの事情を理解し,援助の手を差し伸べるでしょう。

兄弟たちは,あなたのためにまたあなたとともに祈るだけでなく,この記事や他の記事を研究し,あなたが霊的な武具で身を「固め」ているかどうかを検討して助けるでしょう。(ヤコブ 5:13-15)兄弟たちに卒直に話してください。彼らの質問により,問題の原因がわかるかもしれません。問題が起きた当時,何か贈り物を受けなかったか,また家,親類,つき合いの人々,素行などについて質問するかもしれません。さらにあなたの心の動機を正すかもしれません。本気で悪霊に抵抗していますか。それとも悪霊があなたに注意を向けている事に少しでも誇りを感じていますか。いいかげんな気持ちで抵抗していますか。それで兄弟たちは,問題の原因をつきとめるために真剣に努力するでしょう。

次に助言を実行しなさい。武具を身につける暇もないほど忙しいなら,保護は期待できません。宣教はあなたが行なうべきもので,だれもあなたのかわりに宣教を行なえません。聖書の助言をあなたが受け入れなければ,あなたのかわりに受け入れ得る人はいません。問題が続くなら,与えられた良い助言をあなたが行なわないためかもしれません。

最後に,悪霊ではなくエホバを本当に恐れているかどうかを確かめなさい。(歴代上 16:25)エホバは全能者,全宇宙の支配者であり,悪霊の攻撃を退ける力をあなたに与え得る方です。(詩 16:8; 46:1; 55:22)次のような保証のことばを心にとどめましょう。「だれもヤコブのうちに災のあるのを見ない,またイスラエルのうちに悩みのあるのを見ない。彼らの神,〔エホバ〕が共にいまし……ヤコブには魔術がな(い)」― 民数 23:21,23,〔文語〕。

この言葉は,本当にエホバに忠実であるなら,悪霊の攻撃を退けられるという意味です。「悪しき者」とその悪霊は,ヨブやイエスに行なったように,問題や試練をもたらすかもしれませんが,私たちを征服することはできません。私たちが抵抗し続けるなら,勝利は保証されています。「悪しき者からお救いください」と祈り,信仰に強くありなさい。

[脚注]

a 最近の一例として,1966年7月2日付,ザ・サタデー・イブニング・ポスト紙の第一面広告欄に,「エルク・ソマーの幽霊屋敷」という広告がのせられ,その家を買った人々と取りかわされた契約書には幽霊屋敷にまつわる記録が出ていました。「目ざめよ!」誌1965年9月8日号の記事「幽霊屋敷の話は本当ですか」をお読みください。

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