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目ざめよ! 1972
目72 3/8 28–29ページ

「あなたのみことばは真理です」

イエス・キリストはなぜ宣伝されることを望みませんでしたか

名声や地位を追い求める人々は,世間の注目を集めるために腐心します。『自分を売り込んで』人望を高め,それに乗じて権力を得ようとします。ところがイエス・キリストは,はでに宣伝されることを好まず,かえってそれを制止されました。イエス・キリストの王国はこの世のものではありません。ですから,世の承認を得る必要はなかったのです。

イエスが行なわれた奇跡的いやしに関連して,いやされた者は,そのことをだれにも告げないようにとイエスから命令されたことが,いく度も書かれています。(マタイ 9:30。マルコ 1:44; 7:36)イエスはまた,ご自分がキリストであることを知らせないように,と弟子たちに指示されました。―マタイ 16:20。

イエスの異父兄弟たちは,イエスがなぜガリラヤで隠れたようにして活動を行なうのか,わけがわかりませんでした。それで,西暦32年のかりいほの祭りのころ彼らはイエスに言いました。「なんぢの行ふ業を弟子たちにも見せんために,此処を去りてユダヤに往け。誰にても自ら顕れんことを求めて隠に業をなす者なし。汝これらの事をなすからには己を世にあらはせ」。(ヨハネ 7:3,4)こういう勧めをしたということは,異父兄弟たちに信仰がなかった証拠です。彼らがもし,イエスが神の子であることを信じていたなら,イエスのすることについて,さしでがましいことは言わなかったでしょう。むしろ,イエスがなぜわざを世に誇示することなく奉仕しているのか,その理由を知ることに努めたでしょう。

それより800年ほど前,エホバ神はその預言者イザヤを通して,メシヤが騒々しい宣伝をさせないことを明らかにしておられました。使徒マタイがイエス・キリストに適用したイザヤ書 42章1,2節の預言は次のとおりです。「視よ,わが選びたる我が僕,わが心の悦ぶ我が愛しむ者,救わが霊を彼に与へん,彼は異邦人に正義を告げ示さん。彼は争はず,叫ばず,その声を大路にて聞く者なからん」。(マタイ 12:15-19)したがって,イエスがご自分の行なわれた奇跡のわざを宣伝しないようにと他の人々に指示されたことは,実際に,イエスが約束のメシヤであることの確証でした。

これにはまた他の要素も含まれていたようです。イエスは,自分の評判を高めて人々にセンセーショナルなうわさをもとに結論を出させるよりも,むしろ人々がしっかりした証拠にもとづいて,ご自分がメシヤであることを認めるのを望まれたようです。ですからイエスは,ご自分のメシヤとしての身分を問題として公けに取り上げることをされず,ご自分のわざにそのことを語らせるようにされました。たとえばあるときユダヤ人がイエスを取り囲んで,「何時まで我らの心を惑はしむるか,汝キリストならば明白に告げよ」と言いました。イエスはお答えになりました。「われ既に告げたれど汝ら信ぜず,わが父の名によりて,行ふわざは,我に就きて証す。されど汝らは信ぜず,我が羊ならぬ故なり」。(ヨハネ 10:24-26)そうです,イエスの「羊」であることを実証した人々には,イエスをキリストと断定すべき十分の証拠があったのです。

もちろん,イエスがスカルの井戸のかたわらで,サマリアの女に,ご自分がキリストであることを告げられたのは事実です。しかしそれは,サマリアの女がイエスを預言者と認め,メシアの到来を信じていることを示したあとのことでした。(ヨハネ 4:19-26)のちほどその女は,町の男たちに,「きたりて見よ,わが為しし事をことごとく我に告げし人を。この人,或はキリストならんか」と告げています。―ヨハネ 4:29。

結局多数のサマリア人がイエスに信仰を置きました。しかし,彼らがその女の証言だけにもとづいてイエスに信仰を置いたのでないことに注目すべきです。彼らは直接イエスの言われることを聞き,それにもとづいて自分自身の結論に達したのです。聖書の記録はわたしたちに次のように告げています。「かくて女に言ふ今われらの信ずるは汝のかたる言によるにあらず,親しく聴きて,これは真に世の救主なりと知りたる故なり』」― ヨハネ 4:39-42。

イエスはたいてい,ご自分の奇跡や,ご自分がキリストであることを宣伝しないように指示されましたが,ひとつ注目すべき例外が聖書に述べられています。それはガダラ人の地で,悪霊につかれた二人の男をいやされた時のことでした。イエスは,その二人の男から追い出した悪霊たちが豚の群れにはいることを許されました。その結果,2,000匹ほどの豚が全部がけからガリラヤの海に駆けくだりおぼれ死にました。このことに土地の住民はひどく腹を立て,その地方から出て行くようイエスに請いました。(マタイ 8:28-34。マルコ 5:11-17)イエスが舟で去ろうとしておられたとき,『悪霊につかれた者のひとりが,イエスとともにいることをイエスに請いはじめました。しかしイエスはそれを許されず,彼に言われました。「あなたの親族のところに帰って,エホバがあなたのためにしてくださったこと,あなたに示してくださったあわれみを,残らず彼らに告げなさい」』― マルコ 5:18,19,新。

例外とはいえ,以前悪魔につかれていた者に与えられたその指示は,明らかにイエスの目的にかなっていました。とくにイエスがその土地を去るように言われたことを考えれば,その男は神の御子との接触が限られたであろう人々の中で,証言することができました。その男の存在は,よいことに働くイエスの力を証言するものとなり,豚の群れが死んだことで広まっていたかもしれない悪評を相殺したことでしょう。

イエスの昇天とともに,人々はもはや,イエスのことばを親しく聞き,イエスのわざを親しく見ることができなくなりました。さて,すべての証拠はそろって,イエスがキリストであることを大胆に,公に証言する時がきました。イエスご自身,昇天直前に追随者たちに言われました。「そして,あなたがたは,エルサレムと,ユダヤの全土およびサマリヤにおいて,また,地の最も遠いところにまで,わたしの証人となるであろう」。(使行 1:8,新)弟子たちが力あるわざをし,習ったことのない外国語を話すのを可能にすることにより,エホバご自身が,その証言の真実性を確証されました。―ヘブル 2:3,4。

イエスが地上で奉仕されたときに起こったできごとや,イエスが言われた多くの事柄は,最後に書きしるされました。すべての事柄は二人または三人の証人の口によって確証されるという法的原則に一致して,エホバ神はご親切にも,地上における御子の活動にかんし,四つの別個の記録がつくられるよう計らわれました。(申命 19:15)そのために今日だれも,言い伝え,つまり何千年来伝えられてきた伝聞に信仰の基礎をおく必要はありません。聖書のマタイ伝,マルコ伝,ルカ伝,ヨハネ伝を調べることにより,人はそこにあげられている証拠が,ほんとうにイエスをキリストと証明するかどうかを,自分で調べることができます。

イエスの身分や奇跡を宣伝させないようにしたイエスの指示は,明らかに一時的なものでした。しかし地上で活動していたときにはイエスは,人々が使徒や弟子たちのように直接見聞きしたことのゆえに,イエスをメシヤと信ずるよう望まれました。そして最も重要なことに,はでな宣伝を避けたイエスの行為は預言の成就であって,それ自体イエスがメシヤであることを確証するものでした。

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