ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔56 8/1 293–298ページ
  • あなた個人の研究

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • あなた個人の研究
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • そのための時と機会を見出す
  • 知識を印象づける
  • ものみの塔・聖書研究の助け
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
  • 自分の勉強を改善する
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1963
  • 研究は報いのある事がら
    神権宣教学校案内書
  • 研究の時間を効果的に使うなら喜びがもたらされる
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1971
もっと見る
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
塔56 8/1 293–298ページ

あなた個人の研究

『あなたは真理の言葉を正しく教え,恥じるところのない錬達した働き人になつて,神に自分をささげるように努めはげみなさい。』― テモテ後 2:15,新口。

1 今日,ヱホバは御自分の民の霊的な立場をどのように豊かに祝福されましたか。

御言葉の中に記されている新しい世についてのすばらしい幻を,御自分の民に示されている方は,ヱホバ御自身です。また現在新しい世の社会としての奉仕の特権を示されている御方もヱホバ御自身です。そして,ヱホバは御自分の民を現在の立場に導かれました。それで,真実の新しい世に入る彼らの用意は整つているです。現在の危険な時にあつて,忍耐に対する彼らの必要物をヱホバは良く知つています。そして,次のような予言的な約束を成就しているのです,『万軍のヱホバ,この山にてもろもろの民のために肥たるものをもて宴を設け,久しく蓄えたる葡萄酒をもて宴を設く。髄おおき肥えたるもの久しく貯えたる清める葡萄酒の宴なり。』(イザヤ 25:6)『忠実にして慧き奴隷』の愛に充ちる管理により,私たちは力を与えるこの御馳走を定期的に頂きます。(マタイ 24:45-47,新世)それは,『ものみの塔』の記事,書籍や冊子を通して豊かに与えられます。また,会衆の集会や,ヱホバの民の大会でも教訓を受けることができます。

2 食事の招待に誰が答え応じますか。豊かに充ち溢れている御準備に対する彼らの態度はどんなものですか。

2 ヱホバの備えられるこの食卓に集まり,永遠の生命にみちびく食物を頂く人々とは,ただ『自分の霊的な必要物を意識している人々』『義に飢えかわいている人たち』だけです。(マタイ 5:3,6。ヨハネ 17:3,新世)それらの人々は,次の約束が成就されているのを見て,心からよろこんでいます,『わが殿に食物あらしめんために,汝ら什一をすべて我倉にたずさえきたれ。しかして,これをもて我を試み,わが天の窓をひらきて容べきところなきまでに恩沢を汝らにそそぐや否やを見るべし。万軍のヱホバこれを言う。』(マラキ 3:10)近くに来てこのすばらしい御準備を見た彼らは,去りますか。ヱホバは彼らから多くのものを要求し過ぎており,集会は多過ぎ,また研究するものは沢山あり過ぎる,と彼らは言いますか。彼らはヱホバの食卓をはねつけますか。あるいは,ヱホバのこの御準備をうけ入れながらも,その目的を失するようなことをしますか。つまり,目前に霊的なものを豊かに持ちながら,その御馳走を取る時間を設けようとしないのですか。(詩 23:5。コリント後 6:1)そのようなことはいたしません。私たちは神の過分の御親切に対して,神に心からの感謝を捧げます。そして,私たちの杯には神の愛ある御準備が充ち溢れていることに対して,幸いを感じています。私たちの感謝の気持が誠実なものである,と示すため,私たちは会衆においても,または個人的にも熱心な研究をしてこの霊的な食物を消化します。

3 (イ)真理を研究すると,私たちはどんな影響をうけますか。(ロ)研究しているものが難しいとき,何をするべきですか。

3 古い世の書物を多く学ぶことは,体を疲れさすのみです。しかし,神の御座から流れ出る真理の生命の水は,心身を爽快ならしめます。私たちは,よろこんでその水を取ります。(伝道之書 12:12)たしかに最初は難しいかもしれません。しかし,スカルの井戸のところでイエスがサマリアの女に語られたごとく,もし私たちが,イエスの与え給う真理の水を飲むなら,私たちは二度と再び渇かないでしよう。(ヨハネ 4:13,14)イエスの使徒たちも,初めはイエスの教えが理解しにくかつたのですが,イエスが『永遠の生命の言葉』を語られていることを認め,イエスにつき従いました。(ヨハネ 6:68)イエスの教えの要点が分らない時には,彼らはそのままにしておかず,『その譬を説明してください』と言いました。(マタイ 15:15,新口)『ものみの塔』の中の大切な論議が,十分理解できない時とか,聖句の意味が分らないとき,丁度97歳のヤコブが祝福を受けるために,一晩中御使と角力したように,そのところをとばさずに良く研究しますか。そして,増し加わつた理解という祝福を受けますか。(創世 32:24-28)制度を通して与えられるヱホバの教えが,最初は理解できなくても,私たちは昔のパリサイ人のように躓こう,とは欲しません。むしろ,円熟した兄弟にお願いして,そのところをはつきり説明してもらいなさい。

4 霊的な食事を正しく取る必要性を説明しなさい。

4 ヱホバの食卓から滋養物を正しく取るためには,統一のある方法が是非必要であることは明白な事実です。走りながら食物を食べて,急いで呑みこむなら,健康体を楽しむなどと期待はできないでしよう。規則的に食物を食べる習慣と,食物を咬みこなすことは極めて必要なものです。私たちの霊的な食物についても同じことが言えないでしようか。私たちは毎日研究の時間を設けるべきです。できるなら,私たちの頭が澄んでいるときに,その時間を設けなさい。それは,定期の時間に,正しい方法でされるべきです。その時間を設けてからは,それを守り行いなさい。あなたの霊的な健康は,それ次第に依るのです。食事をしているときに友人が来る場合,食事を傍に押しやつて,そして友人と無意味な会話をいたしますか。そのようなことはしないでしよう。多分,その友人にも一緒に食事をするよう,お誘いすることでしよう。『ものみの塔』か聖書の研究をしているときに友人が来て,『何をしていますか。』と聞く場合,『何もしていません』と答えて研究しているものを傍に押しやつてしまいますか。むしろ,友人にも研究に加わるようすすめては如何ですか。霊的な健康の為に,霊的な食物を取る習慣を軽々しく取扱つてはなりません。

5 (イ)有益な会衆の集会に何が先要条件ですか。(ロ)私たち個人としても,また会衆としても,それはどのような益を私たちに与えますか。

5 会衆と共にする研究は,新しい世の社会に対する要求です。しかし,個人の研究は,有益な会衆の研究に対する先要条件です。あなたは,宣教学校で聖書の一部分を読むという恵まれた特権を持つていますか。(黙示 1:3)それでは,その聖句の教えを正しく伝えるために,そのところを前もつて注意深く研究しなさい。聖書は生きている言葉であることを忘れてはなりません! 生きている言葉にふさわしい仕方で読みなさい。あなたは,奉仕会で学ぶ事柄を,前もつて定期的に研究しますか。もしそうするなら,その教えを記憶し適用する力は,ずつと増すでしよう。会衆の書籍研究や,『ものみの塔』の研究や,宣教学校や奉仕会に出席するとき,あなたは十分に楽しみますか。真理を取りいれることは幸福です。しかし『受けるよりは与える方が,さいわいである。』(使行 20:35,新口)会衆の集会であなたの信仰を口に言表わし,あなたの希望を公やけにしつかりと述べ表わすなら,あなたもこの幸福を持つことかできます。研究に参加することにより,兄弟たちに思い遣りを示しなさい。そして,与えるときには最善のものを与えなさい。『何をするにも,人にではなく,ヱホバに仕えるよう心から働きなさい。』(ヘブル 10:23-25。コロサイ 3:23,新世)これをするために,あなたは個人的の研究を前もつてしなければなりません。

6 個人の研究は,どのように私たちの奉仕に影響しますか。実際にその必要な研究を確かにするための唯一つの方法とは何ですか。

6 クリスチャン会衆は,奉仕者の制度であつて,『御国のこの良いたより』は,この制度によつて証のため全世界に伝道されているのです。この制度は,いまや十分に成長しており,その任務を成し遂げる準備は良く整つています。あなたについては,どうですか。あなたは制度と共に歩調を揃え,御国宣教に参加する備えができていますか。伝道の業に積極的に参加しているかもしれませんが,あなたの奉仕がいちばん多くの実を結び,ヱホバ讃美に捧げられるよう努めなさい。パウロは,次のように訓しています,『あらゆる事に平衡を保ち,……あなたの宣教を全うせよ。』(テモテ後 4:5,新世)宣教を全うするためには,それに対する正しい備えをしなければなりません。それには,真理の研究が必要です。そして,野外奉仕のために時間を設けるのと同じく,あなたは真理の研究のために時間を設けねばなりません。―テモテ後 3:16,17。

7 会衆内の僕は個人の研究をどのように見なすべきですか。

7 聖書を読んだり『ものみの塔』や『目ざめよ!』の各号を注意深く読んだり,また会衆の集会の準備をする,という風に,個人の研究の大きな必要性を考えてみるとき,それら全部はとうていできない,と多分感ずるかもしれません。会衆内の僕であれば,奉仕活動や僕の義務などがあるために,そのような個人研究を全部する時間はないと感ずるかもしれません。しかし,これに反して,個人的な研究を神権的な活動の別の分野と考えなさい。そして,率先して模範を示し,他の人々を助けなさい。監督に対する要求は,『教える資格を持つ』ということを忘れてはなりません。このため,監督には個人的な研究が必要になつてきます。『自分のことと教えのこととに気をつけ,それらを常に努めなさい。そうすれば,あなたは自分自身とあなたの教を聞く者たちとを,救うことになる。』(テモテ前 3:2; 4:16,新口)あなたの良い模範は,主の羊の他の者たちを正しい道に導き,神の奉仕者として,奉仕や研究における良い習慣を得るのを助けるでしよう。それで,ペテロ前書 5章2,3節(新口)に述べられている教えに従い,自分に課せられている責任に細心の注意を払いなさい,『あなた方にゆだねられている神の羊の群を牧しなさい。しいられてするのではなく,神に従つて自ら進んでなし,……群の模範となるべきである。』

そのための時と機会を見出す

8 全時間奉仕をしている人々は,個人の研究についてどんな見方を取るべきですか。

8 あなたは野外奉仕で全時間奉仕をしているか,ベテルの家で全時間奉仕をしていますか。一日中熱心に宣教を行つているため,必要な研究をおろそかにしていることがあるかもしれません。しかし,『あなたの宣教を全うするため』,個人的な熱心な研究は絶対に必要です。研究しないために医科学の進歩からおくれて行く医者は,患者から見ると値打の少い医者です。それと同じく,たえず個人的な研究を定期的に注意深く行わない人の宣教は,力と効果が少いものです。悪しき者の罠にかかつてしまうことさえあるでしよう。『それだから,悪しき日にあたつてよく抵抗し,完全に勝ち抜いて,かたく立ちうるために,神の武具を身につけなさい。』― エペソ 6:13,新口。

9 たとえ忙しかろうと,個人の研究はなぜ必要ですか。

9 新しい世の社会内におけるあなたの立場がどんなものであろうと,また家族の事柄とか御国の事柄のためにどれ程忙しかろうといつも神権的な戦をなす状態にいなさい! 戦に出かけて行つたギデオンの300人の戦士のことを想い出してごらんなさい。彼らは水を飲むのに膝をかがめませんでしたが,しかし水を飲んで元気を恢復しておいたのです。彼らは将来の仕事を見通しており,その仕事をするためには用意が必要である,と知つていました。それで,私たちも用意が必要です。―シシ 7:5-7。

10 神権的な家族は,どのように自分たちの研究を取極めますか。

10 自分一人だけでも個人的な研究は良くできます。しかし,或る人々は『共に励まし合うため』親しい友だちや,結婚配偶者と一緒に研究することから大きな益を受けます。(ロマ 1:12,新口)この場合,それは会衆の研究集会に代るものではなく,会衆の集会により良く参加するための備えをなすものです。両親はヱホバのいましめと権威ある訓しに従つて子供たちを育てよ,という聖書のいましめに注意を払い,家族が一つの群になつて研究することはたいへん良い,と知ります。日々の聖句を研究したり,『ものみの塔』を研究したり,『目ざめよ!』の記事を討議したり,会衆の集会に対して準備をしたり,また聖書そのものを定期的に続けて読むなどしたりすれば,家族の研究で沢山のものを学ぶことができます。父親は家族の生計を立てるだけでなく,また家族の霊的な成長にも注意を払うべきです。そして,家族の研究を組織して,計画どおりに為されているかどうかに注意すべきです。(エペソ 6:4。申命 6:6,7)しかし,家族の全員が真理に入つていないときは,母親がその義務を持つようになるでしよう。(テモテ後 1:5)神権的な子供たちも,この準備をよろこんで善用します。そして,その若き日に創造主を憶えます。若いということを口実にして無関心な態度を取らず,かえつて同じ年頃の者たちや,年上の者たちに対して信仰と奉仕の模範になろうと欲します。神権的な子供たちは,テモテに与えられた次の良い助言をうけ入れます,『あなたは,年が若いために人に軽んじられてはならない。むしろ,言葉にも,行状にも,愛にも,信仰にも,純潔にも,信者の模範になりなさい。私がそちらに行く時まで,聖書を朗読することと,すすめをすることと,教えることとに心を用いなさい。』― テモテ前 4:12,13,新口。

11 ある人は,他の人々よりもなぜ早く覚えますか。

11 若い人も年を取つた人も,いま次のような問題に面しています。すなわち一番有効な仕方で個人的な研究をするには,どうすれば良いか,ということです。ある人が,他の人よりも新しい考えを早く学んで理解するのはなぜでしようか。生まれつきの能力は別問題として,その人はたいていの場合正しい研究の習慣を持ち,不注意なことをせずに秩序立つた努力を払うからです。悪い仕方でゆつくり研究するよりも正しい仕方で研究する方が容易です。

12 研究したものを記憶する仕方についての参考意見を述べなさい。

12 研究事項を早く呑みこめる能力は,しばしば好ましいものです。しかし,その能力が必らずしも一番良いものではありません。私たちの読むものを記憶して用いることの方がはるかに重要なのです。しかし,練習することにより,読書力を改善することができます,そしてついには言葉を読まずに句や考えの読み方を学ぶでしよう。その結果,研究事項の多くを正しく理解するだけでなく,単なる言葉の代りに考えが頭に刻みいれられます。私たちの学ぶものは,頭に永く残らねばなりません。そのためには,思いを集中させることが必要です。つまり,一時に一つのことに注意を集中させることです。この点について或る人々は一つの事柄に頭を無理やりに向けなければならないという間ちがつた見方を持つています。しかし,強制されて緊張している頭は,効果的に働くでしようか。頭を強制的に集中しようとはせず,むしろいま取扱つている事柄に深い関心を持つようにしなさい。そうすれば,自ずとその事柄だけに没頭してしまい,無関係な考えとか,煩いごとは頭から消えてなくなるでしよう。そして気持を容易に集中することができます。研究をする際には,どのようにしたらその事柄を応用し得るかを知るため,たえずその研究の事柄を細かく調べなさい。そのようにして,興味を保ち続けて行きなさい。また,実際的などのような益があるかを,たしかめなさい。それにより,世の中のことが良く理解できますか。それにより生活の諸問題を克服することができますか。それにより,以前には答えが分らなかつた問題が理解できますか。その中の譬と論議を用いるなら,神の言葉の真理を他の人々にはつきり教えることができますか。私たちは,特別に興味深いことがらを記憶します。この世の人々は,隣人についての興味深い噂話を記憶します。ヱホバの民の興味は,正義の新しい世にあります。それで,ヱホバの民は新しい世の生活に関する事柄や,新しい世の創造者であるヱホバ神に関する事柄を記憶します。―ペテロ後 3:13。

13 他のどんな事柄は,思いを完全に集中させますか。

13 想像を働かすことによつて,頭は一層よく集中することができます。聖書の大部分には,歴史的な物語や予言的な譬が書かれています。それで,聖書の研究をする際には,想像力といくつかの感覚を用い,その事柄をはつきり頭に浮かばせなさい。例えば,ピラトの前に立たされたイエスの裁きを考えてごらんなさい。単に言葉だけを読もうとせず,その場合のあらゆる事柄をまざまざと思い起してごらんなさい。(ヨハネ 19:1-6,新世)肌寒い朝の大気を身に感じなさい。イエスは紫の衣服を身につけ,頭には茨の冠が被せられています。兵士たちが無礼にもイエスの頬を打ちます。その殴打の痛みを感じなさい。エルサレムにあつた総督官邸の前の道に,あなたが立つていると考えてごらんなさい。群衆の圧力を感じますか。ひしめき合う群衆の足もとから立ちのぼるほこりを味いなさい。外衣を身につけたパリサイ人に導かれる暴民共が,『殺せ,彼を杭につけよ!』と叫ぶのを聞きなさい。『私たちには,カイザル以外に王はありません』と彼らが言うのを聞くとき,あなたは憎悪の気持で充ちるでしよう。事態の空気が,ますます緊迫するにつれてあなたの胸は動悸を打つでしよう。全く,ひしひしと身に泌みて感じなさい。そうするなら,記憶するでしよう。あなたの思いは,触解,味覚,視覚,嗅覚,そして聴覚の五官で養われます。それですから,想像を働かすときには,すべての感覚が自由に働くようにいたしなさい。そうすれば,あなたの頭はそのことに全く没頭してしまい,気持の集中は完全になるでしよう。そして,頭に残る印象は深いもので,永続するでしよう。

14 証明や議論は,どのようにしたなら,一番良く記憶できますか。

14 教理を支持する議論とか論理は,なかなか難しくてはつきりしない場合もあるでしよう。しかし,議論の語られるのを聞いたり,印刷された議論を見たりするなら,記憶を強める連想の要素を結びつけることができます。読む記事の合理的であること,その記事のつくられている理由,その真実なることを裏書する証明,そしてその適用の実際方法などを考えなさい。よく考えながら,これらの事柄を結びつけなさい。他のものと関係づけて,それぞれの要素を考えなさい。そうすれば,一つのものを想い出すとき,他のものも想い出されて,全体がはつきりしてきます。

15 (イ)なぜクリスチャン奉仕者は,反対を打破るための研究時間を持つべきですか。(ロ)たとえ忙しい場合であろうと,どのようにしてこのことをなす時間が見出せますか。

15 みなさんの区域に住む人々は,偏見のためか,又は宗教的な教理のために,反対を申し立てるかもしれません。そのような反対は,御国の音信の伝道を阻げます。何を為しますか。『あなたの宣教を全うする』ために,それらの反対に打ち克つ能力を養うべきです。しかし,何時そうすることができますか。多分,研究の始まる10分か15分前に会衆の集会所に来るか,あるいは他の人々よりも少し早めに奉仕中心地に来る時でしよう。その間の時間を賢明に用いることは如何ですか。いろいろの参考意見を交換しなさい。お互いに実際行つてみなさい。敵対心を起させず,むしろ私たちの業に対する好奇心と興味をひき起すことによつて,どうしたら反対に打ち勝つかを論じなさい。適切な譬話をするなら,偏見を打破して恐らく要旨を伝えることができるでしよう。使用したいと思う聖句をこまかく調べなさい。そうすれば,最も効果的な仕方で聖句を示すことができます。同じように,家から家の伝道や再訪問の業に対する新しい聖書の話を研究しなさい。あなたの個人的な研究の一部にそのようなことがらを論ずるには,余分の時間は殆ど必要でなく,実際のところ仕事のようには見えない程です。かえつて,それは楽しいものであつて,気分を一新し,同時に円熟した伝道者になる備えを,あなたに与えるものです。―シンゲン 27:17。

知識を印象づける

16 賢明に学ぶ人は,単に暗記する代りに何をしますか。

16 ある人々は暗記することによつて知識を得ようとします。しかし,それは骨の折れる仕事であり,無理なものです。暗記すれば,自分の望むところのものを一語一語くり返して言えるかもしれませんが,しかし若し十分に理解しないなら,それを効果的に用いることはできません。そのわけで,言葉を暗記しないで,考えを十分理解する方が良いのです。新しい考えをよくよく思案し,いろいろの面から検討し,その価値を考え,そして自分自身の言葉に直してごらんなさい。そうすれば,その新しい考えは自分のものになります。例えば聖句のようなものを記憶したいと思われるとき,先ずその聖句の考えと価値を必らず理解するようにしなさい。もしそうするなら,覚えて記憶することは,ずつと容易なものとなります。

17 どのように研究事項の傍に線を引きますか。それにはどのような益がありますか。

17 研究をする時,読んでいるものが自分のものであるなら,要点の傍に線を引くのは有効な事かもしれません。そのようなしるしは,自分で良く呑みこめなかつた点を示すのに用いられたり,又はその記事の主要な考えを示すのに用いられます。しかし,過度に為すべきではありません。主要な言葉や句を一見すると,そのところの考えが想い起されます。傍に線を引くことは,会衆の討議の際の復習とか参加の時に特別に役立つものです。そのように傍に線が引いてあると,要点が何処にあるかが分り,そして研究事項の肝腎なところが直ぐに思い起せます。

18 なぜ,ある人々は聖書について間ちがつた見方を持つているのですか。

18 研究している事項について近視眼的な見方をとる人が多数います。多くの偽りの宗教制度は,聖書について近視眼的な見方を取つており,二,三の離れ離れの聖句だけを見て,自分の信仰を打ち建てます。彼らは前後の文脈というものを考えません。また聖書全部を神の霊感し給うた言葉とは見ません。御国の主題は創世記から黙示録まで一貫して流れていますが,彼らはその御国の主題を見ないのです。神についての彼らの考えは歪んでいて間ちがいのものです。それで,彼らがいくら学んでも,真理の正確な知識には決して至らないでしよう。彼らを真似てはなりません。―テモテ後 3:7。

19 宣教に用いるための要点を十分理解して,記憶するために,私たちは『ものみの塔』の記事をどのように正しく研究すべきですか。

19 研究するとき,研究事項の全部を見るように努めなさい。それぞれの考えを中心の主題に結びつけなさい。そして,相対的な重要性をたしかめなさい。『ものみの塔』の一つの節の質問に対する答が得られるなら,その特定の答と研究主題との関係について注意しなさい。節が進むにつれて,主題が発展し,そして議論と説明が論理的に組み立てられているのに注意しなさい。それは良く平衡が取れていて,詳細の事柄はみな正しく,しかも適当に配置されており,一つの事柄を完全に表わし示しているのです。その記事を読み終つた後に,すこし休止しなさい。それから,副主題や,主要な文章や,頁の傍にある質問や,また読書中に傍線を附した中心の考えを使用することにより,その事柄を頭の中で想い起しなさい。その主題を発展せしめた論議の概略とか聖句に従つて考えなさい。それから雑誌か本を閉じて,印刷物を見なくてもそれができるかどうかを試してごらんなさい。その為の時間は,ほんの1分か2分ですが,それは頭の中にしつかり刻み込まれます。それはすつかり自分のものになります。神の御言葉と神の制度から学ぶ事柄が,いつも身を離れずに私たちのクリスチャン生活の導きとなり,また宣教の際に用いる備えになるよう,私たちは欲します。『こういうわけだから,私たちは聞かされていることを,いつそう強く心に留めねばならない。そうでないと,おし流されてしまう。』― ヘブル 2:1,新口。

20 研究についてのこれらの原則は,日々の聖句を読んだり,聖書を読んだりするのに,どう適用されますか。どんな益をもたらしますか。

20 これらの原則を,ある程度まで応用することができるでしよう。毎週行われる会衆の書籍研究が終つてから,本を閉じて学んだところの大切な諸点を復習しますか。『ものみの塔』の研究司会者は,研究中に1回か2回註解をして,研究事項のある部分を特別に説明しますか。それでは,それらの原則を別のものにも行うようにするのは如何ですか。みなさんが『ものみの塔』の各記事を読むとき,同じことをいたしなさい。年鑑(英文)の日々の聖句を研究してから,本を閉じなさい。そして,その中心の考えを一つの文章で簡明に言い表わせるかどうかを試みなさい。自分一人で聖書を読むときにも同じことをしなさい。各章を読み終える毎に,そのところを自分で摘要するようにいたしなさい。その章の中心の主題,または聖書の各々の本全部の中心思想をしつかり自分のものにするように努めなさい。それから,各節と中心の思想との関係に注意いたしなさい。それぞれの本全部を,良く整えられたものと見なし,お互いの思想の関係に注意しなさい。書かれている事柄の配置,背景,そして関係が理解できるため,学んだことについての認識はずつと深まることでしよう。こうすることにより,聖句の在り場所を知つたり,論議を記憶したり,論議を効果的に用いて偽りの教理を打ち破り,正しい崇拝を設立することはたいへん容易になります。―コリント後 10:4,5。

21 なぜ新しい世の社会にいる者は,みな熱心に研究し,研究の習慣を改善するよう努めますか。

21 あなたは新しい世の社会と共に前進したいと欲しています。あなたは宣教に効果的な参加をするための備えを持ちたいと欲しています。それでは,今まで論じてきたこれらの原則をあなたの個人の研究に適用いたしなさい。『あなたは真理の言葉を正しく教え,恥じるところのない錬達した働き人になつて,神に自分をささげるように努めはげみなさい。』(テモテ後 2:15,新口)目前にある収穫の業を見なさい。あなたが宣教を拡大するとき,あなたのものとなる奉仕の特権を考えなさい。ハルマゲドン後に行われる大きな再建と教育の業を見透しなさい。神の与え給うこの業に,より良く参加するための備えをなすよう計画しなさい。そうすれば,ヱホバの祝福は必らずあなたのものとなります。

    日本語出版物(1954-2025)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする