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『倒壊する運命にある』わが家を救う目ざめよ! 1977 | 5月22日
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の木枠を用意しました。各板には鉄筋を3本縦に通して補強しました。
次に,大量の水を噴出する(毎分380㍑)遠心ポンプを用いて,砂地にコンクリート板を立てる穴を掘りました。コンクリート板は,45㌢ほどを残して,砂地に深く埋め込みました。また,各板は垂直から岸の側に約35度傾斜させました。
さて,これらの板の岸側にすぐに何かを入れなければなりません。それは,絶えまなく打ち寄せる波に耐えるだけの重さを持ち,かつ水を浸み込ませるものでなければなりません。大きさの割にかなりの重量のある花崗岩がこれに最適であることを知りました。そこで,コンクリート板の上部から1㍍ほど砂を取り除いて穴を掘り,小さな石を投げ込みました。
図からもお分かりのように,下層部には小さな石を入れ,上層部にいくにつれて石を大きくして変化をつけることが大切です。上層部の重い石はあらしの時に波をかぶっても動くことがありませんし,その下の小さな石は波しぶきや豪雨によって土が流されるのを防ぎます。砂浜の上に砂利をまいて,今ある岸の砂の上に砂礫層を作っておくのも賢明なことでしょう。
厳しい試験
防波壁が完成してまもなく,激しいあらしが五大湖を襲いました。事実,五大湖では,このあらしでエドムンド・フィッツジェラルド号という長さ222㍍の一隻の大きな船が沈没しました。あらしがたけり狂っている間じゅう,わたしは自分の作った防御壁が持ちこたえるかどうか心配でたまりませんでした。あらしが去ったあと調べてみると,うれしいことに,大きな被害を受けた箇所は一つもありませんでした。
これまでに,わたしは長さ約45㍍の防波壁を作りました。今までのところそれは効力を見せています。わたしは,この方法で砂浜が望み通りにできるのを知りました。波が岸に『まっすぐ』に打ち寄せるところでは,この方法は特に有効です。
この防波壁は構築後2年しか経過していませんから,長期的な問題があるかどうかを論じるのは時期が早すぎます。しかし,わたしたちの作った“防壁”は耐久性に富むことが証明され,わたしの家族は今安全に生活しています。わたしたちは,もはや倒壊の運命にある家に住んではいないのです。―寄稿。
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「古いのはいい」目ざめよ! 1977 | 5月22日
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「古いのはいい」
● ある時イエス・キリストは,バプテストのヨハネやパリサイ人の弟子たちが断食をするのにイエスの弟子たちが断食をしないのはなぜか,と問われました。それに対するイエスの答えの一部は次の通りでした。「新しいぶどう酒を古い皮袋に入れる人はだれもいません。もしそうするなら,新しいぶどう酒は皮袋を破裂させ,それはこぼれ出て,皮袋はだめになります。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れねばならないのです。古いぶどう酒を飲んだ人はだれも新しいのを欲しがりません。その人は,『古いのはいい』と言うのです」― ルカ 5:37-39。
明らかにイエス・キリストはこのように答えることによって,ご自分の教えが,活力と弾力性に欠ける古い皮袋のようなユダヤ教の古い体制内に収まり得ないほど精力と力に満ちたものであることを指摘しておられたのです。伝統的なぶどう酒,つまりユダヤ教の教えを好んだ者にとって,イエス・キリストの教えは不快に感じられました。彼らは,旧来の伝統的な道を好み,イエスの教えを新しいぶどう酒のように退けました。そうした者たちには,『古いのが良かった』のです。
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